海外研修プログラム報告

2017語学研修【中国文化事情・実践中国語1(淡江大学短期中国語研修)】

概要

日程 2017年8月6日(日)~8月26日(土)21日間
参加数 16名(引率1名)
主な研修地 淡江大学にて語学研修、その他(淡水、九份、平渓鉄道、台北市内)

スクロールできます。

研修報告

正門の前で

第一回目の淡江大学短期中国語研修(台湾)は2017年8月6日~26日に行われました。台北より北にある淡江大学は私立の名門校で学生数が約27,000人、中国語を学ぶ留学生数は年間700人近くいると聞いております。
夏期語学研修は本学からの参加者は16名、他の国々からの参加学生を入れると、総勢84名でした。

 到着後、クラス分けのテストをしました。レベルに合わせて8段階にわけられました。それぞれのクラスはいずれも少人数制(10人前後)で、先生と助手とカウンセラー(アシスタント)の3人体制で運営されています。午前中は先生が担当し、新しい授業内容を進めます。午後は助手が担当し、午前中に習った内容の復習、宿題や、発声練習をします。文化の授業は内容が盛りだくさんでした。内容は毎年変わるそうですが、今年度は中国の伝統遊び、はんこ彫り、切り絵などを体験しました。中国の伝統手芸に初めて触れる学生が多く、全員楽しみながら真剣に取り組みました。
 毎週金曜日には台北の人気スポットなどへ日帰り旅行をしました。

はじめての台湾語学研修で一番感心したのが、管理制度の素晴らしさです。学生たちの生活は台湾全島から選抜された9人のカウンセラーに支えられています。彼らはいずれも大変優秀で、英語が堪能であり、イベント企画能力が高く、奉仕精神の旺盛な大学生です。8月の語学研修団を迎えるために3月から訓練を受け始め、責任感の強い頼れる存在でした。その中には日本人も1名いました。カウンセラ-は学生たちと同じ寮に宿泊し、学生たちのあらゆる生活の面倒をみてくださいました。

中国語の学習は繁体字によって行われていました。事前講義では、簡体字と繁体字を対照しながら、基本的な挨拶の言葉や会話を練習したため、文字について、学生たちは特に難しいと感じることなく取り組んでいました。先生方はいずれも対外中国語教育のプロであり、中国語に訛りがなく、発音は大変綺麗でした。教え方は活発かつユニークで、学生たちは面白く学んでいました。

 健康面ですが、今回の語学研修は食事つきでした。朝は、業者がハンバーガー、サンドイッチ、中華風バーガー、餃子弁当などを寮のロビーに運んできてくれ、その中から自由に選べます。昼と晩はバイキングです。ご飯が大変おいしく、学生のアンケートでは、淡江大学の食事に最高の点数をつけています。おいしい中華料理のおかげで、病気をする学生もなく、元気に過ごすことができました。

語学研修は無事に終了しました。これまでの中国語教育は北中国を中心に展開してきました。南中国の文化、特に「ビンナン文化・福建省」に触れることができて、大変勉強になりました。学生全員から感激感動、素晴らしい体験をしたとのメッセージが届きました。台湾という環境で中華文化の多様性を感じながら中国語を学べたところに大変魅力を感じました。今後も中国語を勉強し、中国や台湾と関係のある仕事をしたい、台湾へまた行きたいと言う学生が続出しています。今回の語学研修の成果を活かし、未知の世界にチャレンジし、国際的に羽ばたくことを期待しています。

【李 青(中国現代文学・中国語)】