2014文化研修【ヨーロッパの宗教と文化(ドイツ)】
概要
日程 | 2014年8月24日(日)~9月6日(土)【14日間】 |
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参加数 | 19名(引率2名) |
主な研修地 | ・リューデスハイム ・コッヘム ・トリーア ・ハイデルベルク ・ヴュルツブルク ・ニュルンベルク ・ミュンヘン ・ローテンブルク ・フランクフルト |
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研修報告

今年度は南ドイツを中心に研修をおこないました。事前学習では現地研修をおこなう動機の向上を目的として、ドイツ人教員が研修に必要なドイツ語の基礎をレクチャーし、日本人教員が映像資料を用いて各研修地の見どころをわかりやすく解説しました。
今回の旅程は世界遺産に指定されている町が中心でした。学生がドイツの文化に自然にとけこめるように、小さな町から大きな町へと移動するという工夫もほどこしました。それが功を奏したのか、学生たちは初日のリューデスハイムですでにリラックスした様子をみせてくれました。コッヘムではおとぎの国のようなドイツらしい町並みを散策し、長い坂の上から眺める景色を楽しみました。ライン河クルーズでは、川沿いにあらわれる古城をのんびりと鑑賞しました。多くの芸術家の想像力を刺激してやまないローレライを目にした学生からは、大きな歓声があがっていました。また、古代ローマの遺跡が点在しているトリーアでは、いにしえの人びとの生活に思いを馳せる学生の姿が印象的でした。大学町であるハイデルベルクでは、古城からの眺めを楽しみ、日本の大学とのちがいを発見したようです。そしてヴュルツブルクでは、ヨーロッパ屈指の宮殿であり、世界遺産でもあるレジデンツを見学しました。学生たちはその広大な天井のフレスコ画に目をこらしていました。
後半はミュンヘンを中心にして研修をおこないました。みずからの足で文化を経験してもらうために、この町には4泊しましたが、学生たちは事前学習の成果をふまえて、美術館を中心に精力的に行動していました。ミュンヘン滞在中には、近郊の町も訪れました。とりわけ、シンデレラ城のモデルとして広く知られているノイシュヴァンシュタイン城では好天に恵まれ、夢のような風景を楽しみました。そしてやはり世界遺産に指定されているヴィース教会では、あまりにもきらびやかな内装にため息がもれていました。ミュンヘンでの研修を終えた一行は、ロマンチック街道を経由して、中世の街並みがそのまま残るローテンブルクを訪れました。ここでは、特徴的な町の雰囲気だけでなく、リーメンシュナイダーの彫刻をじっくりと鑑賞しました。
今回の研修でも「またドイツに行きたい」といううれしい声が多く聞かれました。また、研修後に提出されたレポートも、現地で撮影した写真を添付するなど力作がみられました。それぞれが充実した研修をおこなったようです。今回の体験が今後の人生の糧となることを願ってやみません。
【廣川 智貴(ドイツ文学)】