海外研修プログラム報告

2012語学研修【中国文化事情・実践中国語2(首都師範大学短期中国語研修)】

概要

日程 2012年8月5日(日)~8月25日(土)【21日間】
参加数 8名(引率1名)
主な研修地 北京

スクロールできます。

研修報告

今年度は北京にある首都師範大学で3週間の語学研修を行いました。最初の1週間は専任教員が引率し、残りの2週間は現地アシスタント(首都師範大学日本語学科の大学院生)が付き添いました。

初日から皆、驚きの連続でした。入寮手続を済ませた後、買い出しのため歩いて5分のスーパーへ向かいましたが、その短い道程さえ学生にとっては疑問だらけです。「あそこに“面”と書いてあるのは何屋さんですか?」「あの足の絵の看板はどういう意味ですか?」など興味津々。スーパーに到着した後も、商品と睨めっこが続きます。「これは何の味?」「同じミネラルウォーターなのにどうしてこんなに値段が違う?」と“はてな”の嵐です。解らない事だらけの中国語の先制パンチに戸惑いながらも、トイレットペーパーなど生活必需品を購入し、その夜は皆で小籠包と蒸餃子を堪能しました。

翌日のガイダンスはいきなり中国語で行われ、皆の顔から微笑みが消えました。それまで元気一杯だった学生達は、急にかたい表情になり、終了後も神妙な面持ちで寮へ帰り、一所懸命に予習に励みました。

太極拳                                                      授業風景

授業は平日毎朝8時から午前中行われます。今年度の科目は文法講義・基礎練習・応用練習と太極拳でした。先生がたはベテランで、皆とても優しく教えて下さったため、不安で押しつぶされそうな学生達の緊張は徐々にほぐれ、かたかった表情からは次第に笑顔が見られるようになりました。

授業を終えた後の午後は、フリータイムになります。この時が学生達の本領発揮の時間です。それぞれ買い物に出たり、アシスタントに名所へ連れて行ってもらったりしました。中には卒論を書くために現地でフィールドワークを行った学生もいました。週末は専用バスで北京の世界遺産をめぐり、1泊2日の小旅行にも出掛けました。

研修を終えて帰国した学生達の顔つきはたくましくなっていました。口々に貴重で有意義な3週間を報告してくれ、さらに中国語を学ぶ事で広がる世界とコミュニケーションの大切さを身をもって痛感した、と語ってくれた学生もいました。どうやら中国での様々な体験が、学生達の内面に確実に変化をもたらしたようです。
【浦山 あゆみ(中国語学)】