真宗総合研究所東京分室 公開研究会
「被傷性への感受性—宗教研究者の戦争体験を踏まえて—」

INFORMATION

  • 日程
  • 時間

    15:00~17:00

  • 参加費
    無料(オンライン)※要事前参加申込(6月26日正午〆切)
  • オンライン(zoom)開催

  • 参加をご希望の方は以下の申込フォームよりお申し込みください

大谷大学真宗総合研究所東京分室では、人類にとって根本的な問いであり続ける、「どう生きるのか?」「どう死ぬのか?」という問題を主軸とし、宗教というフィルターを通して、社会に存在する、もしくは存在した様々な価値観の構造を明らかにすることを目指しています。当該研究の活動の一環として、このたび、原爆投下という災禍に見舞われた長崎において長年フィールドワークを実施し、宗教学的に戦争死者慰霊について考察を続けられている西村先生からお話をうかがいます。

古今東西、さまざまな苦難を抱える人びとに対し、宗教者は救済の手を差し伸べようとアプローチしてきた。他方、そうした宗教的世界観や信仰実践に強い関心を寄せた研究者たちの動機には、どのような個人史的背景があるのだろうか。今回は、1970年代後半に不知火海総合学術調査団に参加して、水俣病の劇症患者が多出した集落での独自のフィールド調査を行った宗教社会学者の宗像巌(1920-2007)と、清沢満之をはじめとする宗教者の人格に対する宗教心理学的アプローチと生命倫理や死をめぐる比較宗教学的思索で知られる宗教学者の脇本平也(1921-2008)に焦点を当てる。この同時代を生きた二人の宗教研究者は、いずれも海軍将兵としての戦闘体験があり、その事実がその後の研究の営みに何らかの影響を及していることが想像される。
それぞれの研究において必ずしも主題として前景化することのない個人史的背景が研究の方向性を潜在的に規定するあり方に目を凝らし、調査研究という形で被傷性に向きあう営みについて改めて考えてみる機会としたい。

みなさまのご参加をお待ちしております。

  • 開催日時
    2025年6月30日(月)15:00-17:00
  • 場所
    オンライン(zoom)による開催
  • 参加費
    無料※要事前参加申込(6月26日正午〆切)
  • 講師

    西村 明(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)

  • 備考
    • オンライン参加は会議アプリZOOMにてご参加いただきます。
      ※会議アプリZOOMは無料でご使用いただけますので、各自ダウンロードの上ご参加願います。
    • 参加をご希望の方は上記申込フォームよりお申込みください