2020年度指定研究/清沢満之研究
2020年度研究計画
研究名 | 清沢満之研究 |
---|---|
研究課題 | 『清沢満之全集』別巻の編纂と思想研究 |
研究代表者 | 西本 祐攝 |
研究組織 | <研究員> 西本 祐攝(准教授・真宗学) 一楽 真(教授・真宗学) 加来 雄之(教授・真宗学) 藤原 正寿(准教授・真宗学) 福島 栄寿(教授・歴史学) 西尾 浩二(講師・哲学) 大艸 啓(講師・歴史学) <嘱託研究員> 藤田 正勝(京都大学名誉教授) 名畑 直日児(真宗大谷派教学研究所研究員) 浦井 聡(本学任期制助教) <研究補助員(RA)> 藤井 了興 (博士後期課程第3学年) 澤﨑 瑞央 (博士後期課程第3学年) |
スクロールできます。
研究意義・目的
近年、進展を見せる清沢満之研究において大谷大学編『清沢満之全集』(全九巻、岩波書店、二〇〇二—三、以下『全集』と略)は清沢満之(以下、満之と略)の著述を踏まえる際のテキストとして必ず参照・引用されており、『全集』刊行は、その研究推進に大きく寄与していると言えよう。 二〇一四年度より活動を再開した研究所の清沢満之研究(本研究と略)は、清沢満之研究のさらなる充実を目指し、『全集』に収録されていない新出の清沢満之著述群を収録した『全集』別巻の刊行を一つの目的としている。本研究では『全集』刊行後、新たに清沢満之著述と認めることができる文献を収集している。それらについて、『全集』掲載基準を満たすか否かの精査を行った結果、三六文献(『全集』二巻分、文字数からの概算)が掲載基準を満たすことを確認している。これらの文献を『全集』別巻として刊行し、清沢満之研究の進展に寄与することが本研究の目的である。 |
スクロールできます。
研究計画・方法
本年度は、三年の研究計画の三年目であり、年度末までの刊行完了を目指す。 一昨年度は、主に収集済文献の校正作業を進めた。また、別巻の構成案(二巻の配分と目次)を作成し、さらに、本文の確定、校訂、注作成等に向けた読み合わせ作業を開始し、出版社との契約に向けた交渉も行った。 二年目の昨年度は、出版契約の締結、および出版に向けた編集実務を行い、年度末に別巻Ⅰを刊行した。 三年目の今年は、別巻Ⅱを刊行し、現在、収集済みの文献の刊行を終える。別巻Ⅰと同様に、本文確定、及び注決定の検討会議を逐次行い、解説文の校閲等を行う。先の『全集』出版に際してもそうであったが、編集刊行作業中に新出文献の情報が寄せられることが考えられるが、本研究では2018年度研究班開始時の収集文献の刊行を優先する。岩波書店との交渉をうけて、『清沢満之全集』(全九巻、岩波書店)をオンデマンド版で出版することが決定している。4月から毎月1巻配本予定であり、そのための作業を同時に行っていく。 西方寺所蔵文献群には、満之の大学時代のノート類が未公開のまま残されている。これらの文献群の意義については、これまで再三研究班でも確認している。満之自身の著述ではないため『全集』掲載基準は満たさないが、これらの翻刻作業も継続して行う必要があろう。 |
スクロールできます。