学術研究

2021年度特定研究/Eラーニングを活用した「仏教・真宗」教育活動の展開

2021年度研究計画

研究名 Eラーニングを活用した「仏教・真宗」教育活動の展開
研究課題 eラーニングなど、インターネット環境を活用した
新しい教育システムの開発・導入
研究代表者 学長 木越 康
研究組織 <研究員>
酒井 恵光(准教授・計算機科学)
一楽 真(教授・真宗学)
箕浦 暁雄(教授・仏教学)
戸次 顕彰(講師・仏教学)
本明 義樹(講師・真宗学)

<嘱託研究員>
難波 教行(真宗大谷派教学研究所研究員)
松下 俊英(真宗大谷派教学研究所助手)

スクロールできます。

研究意義・目的

 インターネットを活用した、仏教ならびに真宗に関する教育機会提供システムを開発し、実施する。現在大谷大学の教育活動は、教員と受講者が教室で直接対面して行う旧来の形態を主として行われている。しかし近年の情報化社会によって各機関での教育形態は多様化し、特にeラーニングなど、インターネット環境を活用した新しい教育システムが開発・導入されている。それによってこれまで学習機会を得ることが出来なかった対象にも、必要な知識やスキル等の教育機会を提供できるような体制が整ってきている。
 大谷大学は開学以来、仏教および真宗の学びを一般社会へと公開することを主要な目的として教育活動を行ってきた。ついてはこのような根本理念をさらに積極的に展開するため、「Eラーニングを活用した「仏教・真宗」教育活動の展開」研究班を立ち上げる。それによって、一般はもちろん、宗教関係者、さらには海外に移住するより広い受講者を対象に、仏教・真宗を学ぶ機会を提供することが可能となると考えられる。

スクロールできます。

研究計画・方法

 2年計画で、eラーニングの実施に必要なコンテンツ、システム、運用体制を確立する。仏教、真宗それぞれに「入門編」「中級編」「上級編」や各教典や思想などテーマごとの講義提供が考えられるが、本研究班ではまず「仏教入門」に関するコンテンツの開発を行う。理由は、eラーニング実施に向けた課題の一つにテキスト開発があるが、「仏教入門」に関しては2016年に真宗大谷派出版部から発行された『〈改訂〉大乗の仏道—仏教概説—』をベースに検討することが可能であると考えられるためである。本書には2019年に発刊された資料編もあり、テキスト開発のための素材が多くあるものと思われる。
 システム面では、まず既存プラットフォームを活用した「仏教入門」配信の実装を進める。実装結果の評価をもとに、プラットフォームの選定・改善を進めることで、実運用への対応を進める。
 真宗教育については、今回の「仏教入門」コンテンツ開発にしたがって随時準備を進め、研究期間の2年内を問わず、可能となった時点でコンテンツ作成に取り掛かるものとする。(ただしこれについては、仏教教育センターが主導するなど、体制を改めて検討する必要がある。)
 「仏教入門」に関しては、研究最終年の2021年後期にはテスト配信を行い、2022年の実施に向けた準備を進めるものとする。

スクロールできます。