2016年度指定研究/西蔵文献研究
2016年度研究計画
研究名 | 西蔵文献研究 |
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研究課題 | チベット語文献及びパーリ語貝葉写本のデータベース化 |
研究代表者 | 三宅 伸一郎 |
研究組織 | <研究員> 三宅 伸一郎(准教授・チベット学) 上野 牧生(短期大学部講師・仏教学) <嘱託研究員> 武田 和哉(准教授・人文情報学・歴史学・考古学) 白館 戒雲(本学名誉教授) U. Erdenebat(モンゴル国立大学総合科学部教授) 清水 洋平(本学非常勤講師) 髙本 康子(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員) 伴 真一朗(2015年度西蔵文献研究嘱託研究員) 舟橋 智哉(2015年度西蔵文献研究嘱託研究員) 山口 欧志(奈良文化財研究所研究員)【2016年10月1日付】 <研究補助員(RA)> LAMAO ZHUOMA(博士後期課程第3学年) ARILDII BURMAA(博士後期課程第2学年) |
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研究意義・目的
大谷大学は北京版チベット大蔵経や貴重な蔵外文献などをはじめとする多数のチベット語文献、タイ王室寄贈の多数のパーリ語貝葉写本を所蔵している。これらは、本学はもとより国内外のチベット研究やパーリ仏教研究のための重要な資料となっている。本研究は、これら本学所蔵の重要な文献資料を (1)専門の研究者が十分に活用できるよう整理し、データベース化すること (2)重要・貴重と思われるものについては電子テキスト化・デジタル画像化して公開すること を目的としている。 また、国際仏教研究班ドイツ・フランス班と連携して、フランス国内研究機関(国立図書館・極東学院など)に請来されている貴重なチベット語(特に敦煌文献以外の史資料類)およびパーリ語の各写本・経典類や学術資源等の調査研究に取り組み、本学所蔵の各種資料との比較研究のための研究資源を形成することを目指す予定である。 |
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研究計画・方法
1.チベット語文献の電子テキスト化・画像デジタル化とその公開 ・ 『中観学説決択集』『クンブム寺誌』の電子テキスト公開 ・ 『サンプ寺誌』の画像データの公開 ・ チベット語訳でのみ現存するインド撰述仏教文献の研究 ・ 今後の研究に向けた大谷大学所蔵チベット語文献の再評価 2.モンゴル国立大学との共同研究 ・ 第一期(2013-15年度)研究協力協定による調査研究活動の最終成果物作成と刊行 ・ 寺本婉雅旧蔵『モンゴル仏教史』テキストに関する研究 3.パーリ語貝葉写本のデジタル化 ・ 大谷大学所蔵パーリ語貝葉写本のうち稀覯本の抽出作業とその写真撮影およびローマ字転写化 ・ 大谷大学所蔵パーリ語貝葉写本に付随する資料(包み布、挟板)等の研究 ・ 大谷大学所蔵パーリ語貝葉写本と関係するタイ・スリランカ・欧米に所在する貝葉写本に関する学術情報の収集 4.寺本婉雅関連資料の研究 ・ 日記および研究ノートの翻刻および研究 ・ 資料目録の刊行 5.国際仏教研究班ドイツ・フランス班と連携によるフランス国内所蔵のチベット語文献・写本等研究成果物等の調査 ・ フランスの国立図書館・極東学院などの関連施設所蔵のチベット語およびパーリ語関係資料の情報収集調査と最新研究動向把握等 6.海外の研究者・研究機関との交流 ・ 国際チベット学会、北京国際チベット学セミナーへの参加と中国蔵学研究中心との研究交流 ・ 海外のチベット学・パーリ学研究者らによる公開研究会の開催 |
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