学術研究

2014年度特定研究/教如上人研究

2014年度研究計画

研究名 教如上人研究
研究課題 真宗大谷派・東本願寺開祖である教如上人に関わる史料の調査と研究
研究代表者 学長 草野 顕之
研究組織 <研究員>
福島 栄寿(准教授・近代日本仏教史・近代日本思想史)
平野 寿則(准教授・日本近世史・近世仏教史・真宗史)
川端 泰幸(任期制講師・日本中世史)

<嘱託研究員>
大桑 斉(本学名誉教授)

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研究意義 ・目的

真宗大谷派・東本願寺開祖の位置にある教如上人の研究は、「大谷派なる精神」、大谷派存立の理念と存在理由を明らかにする意義を有している。本研究はそのような目的のもと、教如上人に関する史料の全面的・組織的な調査を実施し、それらを体系的に整理して、将来的には出版・公刊し、広く内外に成果を問うことを目的とするものである。
折しも2013(平成25)年は、教如上人の四百回忌が真宗本廟および各地で執行され、教如上人に対する関心が高まっている。また、そのなかで、教如上人に関する新史料の発見もあい次いでおり、調査研究の好機であると考えられる。この機会を捉え、教如上人に関わる史料の収集・調査・研究を行うことを本研究の目的とする。

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研究計画 ・方法

本研究では、教如上人の生涯を明らかにする伝記史料、その理念に関わる教学的史料、東本願寺別立・教団形成過程を解明する史料など、教如上人に関わる全史料を調査対象とする。具体的には、

(1)教如上人授与物(本尊・名号・開山御影以下の五尊。寿像など)、
(2)消息・書状
(3)聖教文言掛福
(4)開板関係史料(正信偈三帖和讃・御文など)
(5)言行を伝える覚書・日記類などである。

これら一次史料の他に、後世の伝記史料のような二次史料も調査対象に含まれるが、まずは、上記(1)~(5)の一次史料を対象として、史料所在データベースを作成することから着手し、それと並行して調査・研究を進めていく。

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