研究内容

現代の私たちに浄土の教えが持つ意義について、親鸞の思想を通して研究しています。特に、<無量寿経>で説かれる阿弥陀仏の浄土に真仏土と方便化身土を見出した親鸞の思索に注目し、両者の関係と具体性を考察しています。また、その思索は<無量寿経>を基礎としつつも『涅槃経』が大きな役割を果たしていることから、親鸞があくまで涅槃の境界にこだわって示そうとした、いかなる時代社会にも通じる浄土の意義を明らかにしたいと思っています。

主な担当授業科目

真宗学特殊演習/仏教文献基礎演習/人間学

所属学会

大谷大学真宗学会/真宗連合学会/真宗教学学会/日本宗教学会

経歴・活動歴

1990年長崎県生まれ。2013年九州大学文学部人文学科哲学コース(インド哲学史分野)卒業。2015年九州大学大学院人文基礎専攻東洋思想分野インド哲学史専修修士課程修了。2017年大谷大学大学院文学研究科真宗学専攻修士課程修了。2021年同博士後期課程修了。

主要著書・論文

論文

  • 「真仏土における大悲の構造—「真仏土巻」『涅槃経』引文の意義—」
  • 「親鸞の『涅槃経』受容における仏身仏土の課題—「真仏土巻」から「化身土巻」への展開をふまえて—」
  • 「親鸞の真仮の仏土における〈涅槃〉—〈無量寿経〉と『涅槃経』—」
  • 「親鸞の浄土観—真仮の仏土と大涅槃—」