研究内容

私たちは高い目標を掲げながらも,身の回りの誘惑に翻弄されることが少なくありません。痩せたいのに食べ過ぎてしまう,勉強しなければと思いながらサボってしまう。このような目標達成に伴う不合理な行動の生じるメカニズムや,それらを回避するための個人差や環境要因について研究しています。特に,ダイエッターの食行動や食認知に関心があります。

ゼミ紹介

ゼミでは,主に社会心理学の観点から,日常の人間関係や私たちの諸行動の「なぜ?」「なに?」について学んでいます。発表担当者がテキストや論文の内容を解説し,ゼミ生同士で活発に意見を出し合います。実態の見えない「心」を扱う心理学では,私情にとらわれずに人間行動を観察し,当たり前と思う何気ない現象に疑問を持つことが必要です。小さな気づきから,自身の問題意識を明確にし,卒業論文へと発展させていきましょう。

主な担当授業科目

【院】発達心理学演習/教育・心理学演習/発達心理学(小)/教職実践演習(初等)/心理学研究法

所属学会

日本心理学会/日本教育心理学会/日本健康心理学会/日本社会心理学会

経歴・活動歴

京都大学教育学部卒業。京都大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。博士 (教育学)。羽衣国際大学人間生活学部准教授を経て、2009年に大谷大学文学部着任。

主要著書・論文

共著

  • 『絶対役立つ教養の心理学-人生を有意義にすごすために-』(ミネルヴァ書房、2009年)
  • 『心理学の発見』(あいり出版、2009年)

論文

  • 「食品のカロリー量推定におけるテスト不安と摂食抑制との関係」 (『健康心理学研究』第28巻, 2015年)
  • 「ダイエットプライミングと摂食抑制が仮想的スイーツ選択に及ぼす影響 —質問紙による調査的研究—」 (『Journal of Health Psychology Research』第30巻, 2017年)
  • 「再確認傾向と賞賛獲得欲求・拒否回避欲求との関連」 (『人間形成論研究』第8号, 2018年)
  • 「教職志望学生の児童・生徒を叱らない理由についての検討」 (『大谷大学初等教育学会研究紀要』第1号, 2019年)
  • 「学校ボランティア活動の経験についての振り返りの分析 (共著)」(『大谷大学初等教育学会研究紀要』第2号, 2020年)
  • 「エリクソン理論の「劣等感」と失敗に対するマインドセット」 (『大谷大学初等教育学会研究紀要』第3号, 2021年)