研究内容

私はこれまで、京都という都市を舞台に活動した多様な職能民の姿を追ってきました。商人や職人、芸能者、宗教者といった専門家たちが、京都文化の真の担い手であったと考えています。従来は室町時代を中心に、彼らの社会的役割を考察してきましたが、現在はその関心をさらに広げています。時代やフィールドの枠を超え、京都文化を形作ってきたプロフェッショナルたちの実像を、より多角的な視点から解明することを目指しています。

ゼミ紹介

学年を通じ、国際的な視点で京都文化を深めることをテーマとしています。1年次は市内の博物館を素材とし歴史叙述の理解と発信方法を模索します。2年次は、幕末の動乱を経て近代都市へと脱皮を遂げる京都がいかに対外的に受容されたかを考察します。3年次は小泉八雲の「京都日記」を素材に、十九世紀の京都を捉え直す取り組みを行います。すべての学年で積極的に街中へ出てフィールドワークを実践するつもりです。京都の資源を余すところなく使い、文化を学び尽くすという趣向です。

主な担当授業科目

国際文化演習/国際文化特殊講義/古文書演習

所属学会

藝能史研究会/都市史学会

経歴・活動歴

1980年大阪府生まれ。
総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻博士後期課程単位取得退学
文学博士。京都府京都文化博物館主任学芸員を経て、2025年より大谷大学国際学部着任

2011年 世界人権問題研究センター 登録研究員 現在に至る
2014年 東京大学史料編纂所 共同研究員〈都市図解析プロジェクト〉 現在に至る
2019年 北野天満宮 北野文化研究所 特別研究員 現在に至る
2024年 東京大学史料編纂所 共同研究員〈後藤勘兵衛家史資料の研究と研究資源化〉現在に至る

主要著書・論文

単著

  • 『輿をかつぐ人びと -駕輿丁・力者・輿舁の社会史-』思文閣出版、2024

共著

  • 地方史研究協議会編『ここまでわかった京都の歴史』文学通信、2025
  • 野口淳・村野正景編『博物館DXと次世代考古学』雄山閣、2024

論文

  • 博士論文「中近世における職能集団と権威 —駕輿丁・力者・輿舁の存在形態を通して—」2021
  • 「町共同体と祇園会 三条御倉町を中心に」(科研報告書『近世巨大都市・三都の複合構造とその世界史的位置』、2024)
  • 「京都府蔵「鴨川納涼図屏風」にみる納涼」(『京都文化博物館紀要 朱雀』34号、2022)
  • 「中世の駕輿丁と行幸」(『民衆史研究』99号、2020)