海外研修プログラム報告

2017語学研修【イギリス文化研究・実践英語(カンタベリー・クライスト・チャーチ大学短期英語研修)】

概要

日程 2017年8月5日(土)~8月31日(木) 27日間
参加数 10名(引率者2名)
主な研修地 ■ カンタベリー・クライスト・チャーチ大学にて語学研修(20日間)
■ ロンドンにて文化研修(4日間)
その他、カンタベリー滞在中に、周辺のチャータム、ホイットスタブ等

スクロールできます。

研修報告

2017年度のイギリス語学研修は、4年ぶりにカンタベリー・クライスト・チャーチ大学で実施されました。出発前にマンチェスターやロンドンで相次いでテロ事件が発生したため、実施が危ぶまれましたが、1回生6名、2回生4名の計10名と引率者2名とで、8月5日(土)に出発し、8月31日(木)に無事帰国しました。
カンタベリーは、イギリス南東部ケント州にある、中世の街並みが今なお残る美しい町です。大学は英国国教会の大本山であるカンタベリー大聖堂のすぐそばにあり、学生たちにとっては、イギリスの歴史と文化の奥深さを日々肌で感じられる研修でした。
学生たちは、ランフランク・ハウスという大学寮に宿泊し、到着して最初の月曜日にプレイスメント・テストを受け、4つのクラスに分かれました。毎日、朝の9時から午後3時半まで2回の休憩をはさんで4時間半(金曜日は3時間)、スピーキング・ライティング・リーディング・文法、そして寸劇などのアクティビティを交えた授業を受けましたが、学生たちは誰一人遅刻・欠席することなく熱心に授業に取り組んでいました。夏季休暇中のため日本の他の大学からの学生も多く参加しており、ヨーロッパやその他の地域からの学生は予想したより少なかったのですが、学生たちは積極的にコミュニケーションをとり、授業の後、一緒に食事やスポーツを楽しんでいました。滞在中、カンタベリーの町ではちょうどシェイクスピア・フェスティバルが開催されており、屋外で無料のシェイクスピア劇を夏とは思えない夜の寒さに凍えながら観劇するという体験もしました。週末はクラスメイトと一緒に買い物をし、バスで周辺の海辺の町に行って、フィッシュ・アンド・チップスに舌鼓を打ち、また、ドーバー城の見学に出かけるなどしました。研修最終日の25日には修了式が行われ、現地の教員から一人ずつ修了証が手渡され、学生たちは記念写真をとって名残りを惜しんでいました。

ロンドン観光

最後の4日間はロンドン観光を楽しみました。全員でロンドン塔を見学した後は、基本的に自由行動としましたが、今回の学生たちはみな、劇を観ることをロンドン観光の目玉の一つにしていました。学生たちが観たのは、シェイクスピア時代の劇場を復元したグローブ座での『空騒ぎ』や『リア王』、ミュージカルでは『アラジン』『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』『スリラー』『マンマ・ミーア!』『マチルダ』などです。
3週間の語学研修はあっという間に過ぎましたが、学生たちは海外での生活に順応するということ、異なる文化の中で英語でいろんな人たちと意思疎通を図るということがどういうことかを身に染みて実感する研修になりました。帰国後ますます意欲的に英語の勉強に励むようになった者、長期の留学を考えるようになった者も多く、今回の研修が学生たちそれぞれにとって大きなきっかけになったことは間違いありません。今後に期待できる貴重な経験となりました。

                                         【村瀬 順子(英文学・英米文化)】