海外研修プログラム報告

2016語学研修【カナダ文化研究・実践英語(トンプソン・リヴァーズ大学短期英語研修)】

概要

日程 2017年2月18日(土)~3月14日(火)
参加数 15名(引率者2名)
主な研修地 トンプソン・リヴァーズ大学にて語学研修(20日間)
バンクーバーにて滞在(2日間)

その他:小学校訪問、インターナショナル・デイズ、ドリームキャッチャー工作、
カーリング、アイス・ホッケー観戦、ケロウナにてワイナリーツアー体験

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研修報告

2016年度が3回目となるカナダでの英語研修には、15名の学生が参加しました。マンツーマンでトークをするオンライン英会話を含む週1回の事前授業を受講した上で、2月18日に日本を出発し、ブリティッシュ・コロンビア州カムループスのトンプソン・リヴァーズ大学で3週間の研修を受けた後、バンクーバーに2泊して、3月14日に帰国しました。

学生はホストファミリー先では、家族の一員として温かく迎えられました。大学では、経験豊かな先生がバラエティに富んだ授業方法で英語4技能をバランスよく伸ばし、カナダの文化や社会について授業をされました。学生はアウトプットをする機会がふんだんに与えられ、聴き手に興味を持たせながら説得力を持って自分の考えを伝える力を伸ばしていきました。そして真剣に、夢中になって学びを深めました。

学部で学ぶ留学生とのパネル・ディスカッションなど、現地の学生との交流も豊富にありました。学生は「出会いが多すぎて圧倒されそう!」と嬉しい悲鳴を上げながらも、臆することなく英語で友情を深めていきました。

2月27日には、現地の小学校を訪問しました。入念な準備と練習を繰り返してきた学生たちは、日本文化を英語で子どもたちに紹介しました。折り紙や福笑い、屋台の射的など日本の遊びを体験したり、習字を学んだり、フルーツバスケットを通して日本語を覚えたりと多彩な活動に、子どもたちも熱心に取り組んでいました。自分たちの語りかけに子どもたちが楽しそうに反応する姿に学生はやりがいを感じ、「もっと子どもたちと一緒にいたい!」と口にしながら小学校を後にしました。プログラムでは、盛りだくさんなアクティビティを楽しむことができました。

アイス・ホッケー観戦、カーリング体験、美しいオカナガン湖を臨むケロウナへの小旅行、特産のアイスワイン醸造所(ワイナリー)への見学にも行きました。

3月7日からは、大学の留学生たちが参加するインターナショナル・デイズが4日間にわたって開催されました。大勢の観客で埋め尽くされた体育館では、世界各国の留学生たちが、美しい民族衣装に身をつつみ、歌に舞踊に楽器演奏にと、プロ顔負けの華やかなパフォーマンスを繰り広げました。それを観る学生の中には、感動して涙ぐみ、「世界には自分の知らないことがまだたくさんある。」とつぶやく者もいました。学生も、ファッションショーに参加し、侍の居合などそれぞれに工夫したパフォーマンスで会場を沸かせたり、練習を重ねてきたソーラン節を踊って盛大な拍手を受けたりと、全員が堂々と自己表現を行いました。

修了式では、学生はホストファミリーの前で、“PechaKucha”というスタイルのプレゼンテーションを英語で行いました。自動的に切り替わるスライドに合わせ、原稿を見ずにリレー式で話すという、簡潔さとスピードを求められるスピーチを見事にやり遂げた学生たちの表情には自信が見られ、3週間の学びで成長したことを実感しました。授業担当の先生が、最後の挨拶で感極まって涙ぐまれる場面もありました。「彼女が修了式で泣くのはこれが初めてです。」と後でスタッフがおっしゃったように、先生は素晴らしき師として、母として、親友として学生たちに接してくださいました。

最後の2日間はバンクーバーに滞在し、スタンリーパークを散策したり、ガスタウンなどの観光名所を巡ったり、都会でのひと時を満喫したりと、思い思いに休日を楽しみました。

新しい世界に勇気をもって飛び込んだ学生は、文化の多様性を実感し、視野を広げていきました。長期留学に挑戦するために勉強に励む者、国際的な仕事に就きたいと研鑽する者と様々に研修の成果を生かし、今、未来へと歩みを進めています。

【三浦誉史加(イギリス文化)】