標記の全学学習会を下記の通り開催しますので、多数ご参加くださいますようご案内いたします。
- 申込不要・入場無料・一般来聴歓迎
詳細
水俣病はこれまで数多くの被害者を出していますが、この事件は発生の公式確認から69年を経た現在でも解決に至っていません。その被害の残酷さや悲惨さは、石牟礼道子『苦海浄土』を始め、ユージン・スミスの写真や土本典昭の記録映画などによって広く知られています。これまでも被害者への差別と無理解により、補償救済や再発防止策の進行を阻んできました。
一方で、この事件の発生と放置拡大に見られる加害構造は温存され続け、福島やPFASの対応経過の中に見られるように、過ちの再生産も指摘されているところです。加えて、マイクロプラスチックによる全生物への健康被害も危惧される今日、改めて「環境汚染の原点」である水俣病被害の実相と加害の構造に焦点を当て、「水俣病」を学びたいと思います。
当日は、水俣病当事者として裁判に関わっておられる小笹さんと、被害者と共に歩み運動を進めてこられた実川さんより、ご講演をいただきます。
日時 | 2025年7月2日(水)18:00~19:30 |
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会場 | 大谷大学 講堂 |
講題 | 水俣病——被害体験と加害構造 |
講師 |
小笹 恵(おざさ めぐみ) 氏 (水俣病患者、元水俣病関西訴訟原告)
実川 悠太(じつかわ ゆうた)氏 (水俣フォーラム理事長)
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