2025年度指定研究/大学史研究
2025年度研究体制
研究名 | 大学史研究 |
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研究課題 | 大学史関係資料の収集・整理・管理・保管・研究および清沢満之研究 |
研究代表者 | 釆睪 晃 |
研究組織 | <研究員>
<嘱託研究員>
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研究意義・目的
本研究班は、2024年度からは、大谷大学にかかわる資料の収集・整理・保存に取り組むことに加え、近年指定研究として取り組まれてきた清沢満之研究を大学史研究の中に位置づけ、これまでの清沢満之研究をひきついで取り組んでいる。以下、【大谷大学史資料研究】と【清沢満之研究】それぞれの研究意義・目的を記す。
【大谷大学史資料研究】
大谷大学史研究関係史資料については、近年殊に重要な点として大学の重要な史資料が電子データ化されており、そのような史資料をどのように収集・管理・保存するかという課題が存在している。大学史研究とは、本学がどのような大学なのかを確かめるための基礎研究であるが、そのための基礎作業として、大学にかかわる史資料を確実に収集・整理・管理・保存することは必須な取り組みである。そのため、上記のような史資料の変化をふまえて、2024年度の取り組みを継続し、本学にかかわる史資料の収集・整理・管理・保管について、ルールや方法の明確化を目指す。
また、従来資料室にて行ってきた本学にかかわる資料を大谷大学内外に広く公開することにも取り組んでいく。加えて、必要に応じて、特定研究班「「大谷大学樹立の精神」100年」と連携する。
【清沢満之研究】
本研究では、西方寺所蔵清沢満之自筆文献(以下、西方寺所蔵文献と略)の影印(36枚撮りフィルム248本分、総コマ数8500枚超)を所蔵しているが、『全集』及び、『全集』別巻、その他で公開済の文献はその3分の1程である。これは主に『全集』が清沢満之自身の著述を収録し、清沢満之の受講ノートや書籍からの抜書、索引等は収録しないという方針で編纂されたことによる。
本研究では、『全集』に掲載されていない西方寺所蔵文献の翻刻・校正を継続的に行っており、2016年度終了時には全文献の翻刻を済ませ、一次校正に進んでいる。2018年度~2020年度は『全集』別巻の刊行に専注したため、西方寺所蔵文献の校正を中断したが、2021年度~2023年度には校正を再開し、またその内容精査を行った。2024年度も引き続き、西方寺所蔵文献の校正と内容精査の作業を進めた。
これらの未公開文献について研究を進めることは、清沢満之の生涯と思想の研究に大きく資するものである。