学術研究

2010年度指定研究/大谷大学親鸞聖人750回御遠忌記念特別指定研究

2010年度研究計画

研究名 大谷大学親鸞聖人750回御遠忌記念特別指定研究
研究課題 親鸞像の再構築
研究代表者 延塚 知道
研究組織 <研究員>
延塚 知道(大谷大学文学部教授 真宗学)
池上 哲司(大谷大学文学部教授 倫理学)
一楽 真(大谷大学文学部教授 真宗学)
山野 俊郎(大谷大学短期大学部教授 仏教学)
渡辺 啓真(大谷大学文学部教授 倫理学)
東舘 紹見(大谷大学文学部准教授 日本仏教史学)
山田 恵文(大谷大学短期大学部講師 真宗学)

<嘱託研究員>
小山 正文(同朋大学仏教文化研究所研究顧問)
平 雅行(大阪大学教授)
安冨 信哉(大谷大学特別任用教授 真宗学)

<研究補助員>
大艸 啓(大谷大学大学院博士後期課程第3学年)
法水 淳一(大谷大学大学院博士後期課程第1学年)

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研究意義 ・ 目的

2011年、親鸞聖人の750回御遠忌を迎える。本研究班は、大谷大学における御遠忌記念事業の一環として「親鸞像の再構築」という研究課題のもと、発足した研究班である。先の1961年の700回御遠忌以降、真宗学、歴史学、哲学などさまざまな研究分野から、新しい研究の成果が多くもたらされ、それらは親鸞研究を大きく前進させている。本研究班では、それらの学問的成果を整理し踏まえた上で、新たな視点からの親鸞像を構築し、未来の親鸞研究への展望を開くことを目的としている。

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研究計画 ・方法

(1)御遠忌記念論集の編集作業
本研究班は「親鸞像の再構築」という研究課題を推進し成果を示すために、様々な専門分野の研究者の協力を仰いで、論集を刊行することを目指している。今年度は2011年度中での刊行を目指し、編集作業に全力を傾けていく。執筆者、及び研究員による校正を複数回行い、引用文の扱い、表記の統一など論集全体のバランスを睨みながら、内容の整合性を図っていく。また、論文執筆者を招き、執筆論文の内容報告を行っていただく研究会を随時開催し、現在の親鸞研究の課題を執筆者と共有していくこととしたい。

(2)文献目録の作成
前回の御遠忌以降の50年間(1961~2011)にわたる親鸞研究を概観するのに資するデータベース並びに文献目録の作成を目指している。2006年度に定めた作成方針に則って継続的に作業を遂行中である。今年度は、アルバイトなど人員を増員し、『仏教書総目録』からのデータ入力作業を完了する。また、学術雑誌所収論文についてはデータの充実を図ると共に、中断中である全集・叢書分野においては入力作業を再開する。以上の計画に沿って作業を遂行し、全体の進行状況によっては作成方針の修正を行うことも視野に入れながら、<データベース>の構築と<文献目録>の作成・出版を目指したい。

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2010年度研究成果【報告】

「親鸞像の再構築」を研究テーマとして掲げて進めてきた親鸞研究をもとに、御遠忌記念論集を企画・編集した。思想面からの研究成果を公表する「『教行信証』の思想」と、歴史学の分野からの研究成果、親鸞思想を基盤にして近現代という時代とその時代の問題・課題に光をあてる論稿を収録する「親鸞像の再構築」の、上下二巻となる論集の編集・執筆に取り組んだ。論集の出版は、2011年度を予定している。あわせて、親鸞研究を概観するための文献目録を作成中である。