2020/11/01
「京都・中川まんまビーア!」 今年も販売開始!
手摘み茶葉を使用した 「京都・中川まんまビーア!」 今年も販売開始
11月1日(日)、京都市北区中川地区で栽培されているお茶「まんま茶®」(※1)を使用したクラフトビール「京都・中川まんまビーア!」2020年バージョンが発売されました。社会学部 志藤修史・野村実ゼミ学生が収穫した茶葉を、今年度もNPO法人HEROESが運営する「西陣麦酒」(上京区)と共同開発し、限定醸造のクラフトビールにしました。購入を通じ、茶葉の対価が大谷大学が中川地域で行う地域福祉活動にが還元されます。
「京都・中川まんまビーア!」は、期間限定で「西陣麦酒」のオンラインショップ(下記参照)や、市内2店舗の酒店で瓶の購入が可能です(1本330mlより)。※飲食店でサーバーでの限定提供もございますが、新型コロナウイルス感染症の状況により変動する場合があります。詳細は西陣麦酒までお問い合わせください。
中川学区の状況と本学の取り組み
「北山杉の里」として知られている京都市北区「中川学区」は、総人口257人(2020年10月1日時点)、高齢化率は59.4%(2019年)と急速な高齢化と人口減少の影響を受けている地域です。社会学部コミュニティデザイン学科の志藤修史ゼミは、中川社会福祉協議会と連携しながら、2015年より本地域で学生の地域福祉活動への参加を進めてきました。その中で、住民の方々に林業とともに親しまれてきた「まんま茶®」(日本伝来時に近い種そのままの姿を残すお茶の木)に出会い、復活に向け有志で立ち上げられた「お茶復活プロジェクト」に参加することになりました。2016年からは学生と地域の方々で「まんま茶®」の収穫・製造を毎年行っています。
「まんまビーア!」をつうじた地域福祉の進展
醸造は、本学卒業生の松尾浩久氏(文学部社会学科・2000年度卒)が理事長を務めるNPO法人HEROESが運営する「西陣麦酒」によるものです。「西陣麦酒」では、自閉症の方の就労・地域生活支援の一環として、上京区・西陣でクラフトビールの開発・醸造・販売を行っています(醸造責任者は、同じく本学卒業生の中大路修平氏)。中川での「お茶復活プロジェクト」活動に共感をいただき、2020年2月に第1弾の商品化に至りました。
今年度当初は、新型コロナウイルス感染症の影響をうけ、中川地域への学生の訪問や活動が叶いませんでした。8月・10月に少人数でのお茶摘みを行って念願の活動を一部再開でき、今回はその茶葉を用いたビールづくりとなりました。
今回の「京都・中川まんまビーア!」は、そうした思いのもと収穫された茶葉の醸し出すふくよかな香りと共に、爽やかに飲み干せる味のビールです。さまざまな料理と合うその風味を、ぜひお楽しみください。
※「京都・中川まんまビーア!」に使用されている、学生が収穫した茶葉によって得られた対価は、中川社会福祉協議会の実施する地域福祉活動への学生の参加や、SNSでの中川の魅力発信、本学学生による地域での定期的な訪問交流活動(「and house.」※2)などに用いられ、中川学区に広く還元されます。
※1「まんま茶®」
「まんま茶®」とは、高山寺に近い中川で林業の合間に飲まれていた、お茶の日本伝来時そのままに近い姿を残すといわれている茶葉です。 |
※2「and house.」
志藤・野村ゼミでは、本学学生と地域住民の方が家にいるように“ほっ”と安堵できる「and house.」という名のサロン活動を月に一回程度実施しています。地域の方の思い出深い旧中川小学校分校をお借りし、茶話会や学生企画などで住民の方と交流をしています。 今年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため活動が一部休止されましたが、このほかにも、地域で行われる「健康ふれあいクラブ」(主催:中川社会福祉協議会)や「まんま茶®」のお茶摘み、清掃活動、夏祭り、お火焚きにも参加しています。 |
「京都・中川まんまビーア!」概要
名 称 | 京都・中川まんまビーア! |
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販売価格 | 【瓶ビール】640円(メーカー希望小売価格/税抜) 【樽生ビール】提供店舗によって異なる ※アルコール度数:5% |
販売場所 | 【瓶ビール】 ・西陣麦酒オンラインショップ ・京都第一酒造(有) ・山岡酒店 ※下記リンクをご覧ください。 |
備 考 | 飲食店での樽生による提供状況は、西陣麦酒HPよりお問い合わせください。 限定醸造のため、完売の際は次回醸造にご期待ください。 |