分野横断型の教育プログラム

さまざまな人との交流のなかで研究の視野を広げられるようにしています。学生(教育・心理学専攻以外)はまず第1学年の授業「専攻交流演習」において、他専攻の学生との専門分野を超えた交流を行います。
各学年に置かれたゼミナール(に準じる授業)は合同授業の形式をとっており、複数の教員から指導を受けることが可能です。
他大学院の教員や学生との交流機会については、「大学院特別セミナー」において、国内外の最先端の研究者によるセミナー(他大学院の教員や学生も参加可能)を受講することができます。
また「京都・宗教系大学院連合」が提供する他大学院の単位互換科目を受講することも可能です。

徹底的な論文指導

ゼミナールのなかで指導教員から論文指導を受けることができます。学生は指導教員と相談をしながら自身の研究テーマを取り決め、論文の作成を進めます。また修士課程(教育・心理学専攻以外)には、マンツーマンでの論文作成指導に特化した1年間の授業(「特殊研究(論文指導)」)を置いています。

多層的な経済サポート

奨学金については、学業の継続が困難な学生の経済的支援を目的とする各種奨学金と、主体的な学びを支援して優秀な人物を育成することを目的とする各種奨学金を準備し、学外からの奨学金を得るためのサポートもしています。
また最短の修業年限を超えて在学する場合には、修士課程においては取得単位の状況により授業料の5割を減額する制度があり、博士後期課程においては授業料の5割、または授業料と施設費の8割を減額する制度があります。
さらにその他の経済的なサポートとして、リサーチ・アシスタント(RA)やティーチング・アシスタント(TA)等の有償の各種アシスタント制度を整備しています。

全専攻で教育職員専修免許が取得可能

修士課程では全専攻において、修士課程在学中に所定の単位を修得することによって各専攻で定められた取得科目の専修免許を取得することが可能です。
  • 専修免許状は、基礎となる当該教科の一種免許状の既取得者、または一種免許状の所定単位充足者であって、当該免許状の所要単位を修得した人に授与されます。

研究科紹介

大学院修了生インタビュー

よくあるお問い合わせ

  • 仏教精神を基礎とする人間教育を理念とするというのは、喜びもすれば悲しみもする生身の人間をさまざまな角度から問う学問(人文学)を学ぶ大学院だということです。したがって広く人間に関心がある方であれば、安心して学ぶことができます。
  • 「総合研究室」という研究室にさまざまな専門分野をもつ十数名の若手の助教がいます。助教は特定の学生の担任にはならず、研究室等に常駐して広く学生の指導をする教員です。大谷大学大学院を修了して助教になる人も多くいます。
  • 職業を有する等の事情により最短の修業年限内では履修が困難な方に、最短の修業年限を超えて計画的な履修ができる長期履修学生制度を修士課程に置いています。この制度を利用すれば、3年計画または4年計画で履修を進めることができ、学費は最短の修業年限で学ぶ場合と同等の金額となります。

  • これまでもプレFD(大学教員になろうとする学生の教育能力開発)の意味をあわせもつティーチング・アシスタント制度等を実施してきましたが、2022年度からはさらにプレFDに特化した授業(「プレFD実践演習」)を置いています。
  • 【特徴1】満期退学制度を廃止し、 円滑な学位授与システムを導入

    従来、博士後期課程では、入学後3年間で所定の単位を修得して満期退学し、その後研究を継続し、3年以内に博士論文を提出して「博士(文学)」の学位を取得するのが一般的でした。しかし2009年度からは学位授与の円滑化のために満期退学制度を廃止し、在学中に博士論文を提出して学位を取得できるように研究指導体制を改訂しました。またあわせて複数教員が指導するゼミナール(に準じる授業)を開講し、博士論文作成に向けた指導体制を整備しました。 ただしこの新体制においても、博士後期課程入学後学位取得までに最短修業年限の3年を超えることがありえることから、4年目以降の学費等については、取得単位の条件により授業料を減免する経済的支援を行っています。

  • 【特徴2】多様な研究意欲に応える ソフトとハードの充実した環境

    学内はもちろん学外からも研究者を講師として招き、教育研究のソフト面での充実に努めています。ハード面では、「響流館」という総合施設の1階と2階、地下1階と2階に図書館を置いています。蔵書数は約88万冊。蔵書には人文学関係の貴重な古典書籍も多く、文献研究では豊かな文献を存分に利用することができます。響流館の3階には助教が常駐する「総合研究室」、4階には「真宗総合研究所」を置いています。真宗総合研究所では分野の垣根や枠組みを取り払って学問の総合化をめざすプロジェクト研究が行われており、さまざまな分野の教員とともに大学院の学生が共同研究をしています。

  • 【特徴3】世界最先端の研究に触れる 「大学院特別セミナー」

    1992年以来、世界の第一線で活躍する研究者を客員教授として招き、「大学院特別セミナー」を開催しています。このセミナーは他大学の研究者や大学院生に開放されており、学際的な交流の場として役立っています。 特別セミナーは2週間程度の集中講義形式で行われます。またセミナーへの参加を予定している学生を対象としたプレセミナー(事前講義)がセミナーの補助を務める本学教員によって実施され、セミナーで取り上げられる課題について事前に学習することができます。

  • 【特徴4】「京都・宗教系大学院連合」 —大学院の単位互換制度—

    京都・宗教系大学院連合(K-GURS)は、京都を中心とした宗教系大学(大谷大学、皇學館大学、高野山大学、同志社大学、花園大学、佛教大学、龍谷大学)の大学院がそれぞれの宗教(仏教、キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、神道等)や宗派の特色を生かした教育プログラムを相互に提供することにより、研究上の相互交流を図ることを目的として設立された組織です。本学大学院で学ぶ学生は、それぞれの大学院が提供する単位互換授業を履修することができ、連合が提供するチェーン・レクチャーや院生発表会、講演会やシンポジウムに参加することができます。