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2018年度新着一覧

2019/03/20【学術研究】

真宗総合研究所東京分室主催公開研究会
「仏典における弥勒に関する記述の諸相」を開催

2016年4月に開所した真宗総合研究所東京分室における研究活動として、各PD研究員の個人研究のほか、東京分室長とPD研究員による共同研究「宗教的言語の受容/形成についての総合的研究—哲学的・宗教学的・人類学的視点から—」を行っています。

その研究活動の一環として、「宗教と人間」をテーマとする公開研究会を随時開催しています。第7回として2月27日(水)に宮崎展昌氏(一般財団法人 人文情報学研究所 研究員)をお招きし、「仏典における弥勒に関する記述の諸相—インド撰述文献を中心とした準備的調査—」の講題で研究会を行いました。

講師の繁田真爾氏

研究会の様子

「弥勒(慈氏、慈尊、Skt.: Maitreya; Pāli: Metteya)」は、初期仏典・大乗仏典等、数多くの仏教文献に言及される人物で、遠い未来に仏となる菩薩の名前です。弥勒三部経あるいは六部経のような、弥勒が主役の経典も存在します。宮崎氏はこの弥勒に関して、次のような問題点を指摘しました。従来は弥勒三部経あるいは六部経といった、弥勒が主役の諸経を対象とした研究が主であり、仏典に広くあらわれる弥勒の記述については、詳細な調査、検討がなされることが限られていた、ということです。この問題を踏まえて、宮崎氏は、初期経典と部派典籍などに現れる弥勒に関する記述を再整理し、大乗経典にみられる弥勒に関する記述の一部について準備的調査を発表しました。

発表の後には活発な議論が行われました。今回の研究会は、宗教文献に登場する重要人物の特徴や展開に対する文献学的調査をご報告いただくという、たいへん意義のある機会となりました。

【真宗総合研究所】

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