2016/04/11
本学が「京都教区 福島の子どもたちの一時避難受け入れの会」に協力
本学の設置母体である真宗大谷派(東本願寺)の京都教区と福島県二本松市の同朋幼稚園の共催で、本学湖西キャンパスを会場に開催(3/26~4/2)されました。
今回で5年目となるこの保養企画は、夏休みや春休みを利用して東日本大震災による原発事故の影響で現在もなお制限された生活が続く子どもたちを被曝から守るとともに、ご家族のストレス緩和を目的に取り組まれており、今回は49名の参加者(15家族/大人18名、子ども31名)に本学湖西キャンパスセミナーハウスをご利用いただきました。
期間中は、朝夕の勤行以外はほぼ自由に時間を使ってもらうプログラムとなっており、子どもたちは本学学生も参加する保育ボランティアと一緒に屋内・屋外で元気に遊んだり、3月31日には「福島の方々との懇談会-福島の声を聞く集い-」というテーマの懇談会が開かれ、以下のような報告が行われました。
懇談会に集まった聴講者の皆さまは、まだまだ厳しい状況が続く福島における生活実態を真剣に傾聴しておられました。
【総務課/企画課】
参加者からのコメント/抜粋
●「最近は福島でも、このような保養に出かけることを咎める声もありますが、体と心をリセット できる場所があるのは本当にありがたいです。また来年も参加したいと思っています」 ●「放射線の影響から、いまだに子どもの外遊びや食事に気を使います。この保養では、土いじり の遊びや気を遣わずに食べ物を口にできる経験を思う存分味わってほしいです」 ●「同朋幼稚園に入ってから、色んな保養施設を紹介していただきました。今回のように、遠い 京都からでも私たちを見捨てないでくれることを感じ、また頑張って生きようと前向きになれ ました」 ●「福島にいる家族や親せきの間でも、放射線に対する認識がずれることがあります。祖父や 祖母は福島の畑で出来た野菜を食べさせたいという気持ちがあり、よくくれるのですが、正直 除染されているかわからないため、子どもの口に入れるのは恐いです。日常がこういうこと の連続ですので、悩みは尽きることはありません」 |