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2014年度新着一覧

2014/11/20【学術研究】

2014年度 大谷大学真宗学会大会を開催

11月6日(木)、大谷大学尋源講堂を会場に真宗学会大会が開催されました。今年度は、学内から藤原正寿氏(本学准教授)による「清沢満之と教化の課題」、そして学外からお招きした竹内整一氏(鎌倉女子大学教授・東京大学名誉教授)による「「わが心慰めかねつ」について」と題する講演が行われました。

  • 藤原正寿氏(本学准教授)
  • 竹内整一氏(鎌倉女子大学教授・東京大学名誉教授)

藤原正寿氏(本学准教授)
竹内整一氏(鎌倉女子大学教授・東京大学名誉教授)

藤原正寿氏は、生涯をかけて親鸞聖人の仏教を明らかにし、同時に浄土の真宗を「我が信念」として生きた本学の初代学長である清沢満之の持っておられた教育に対する責任や、自信教人信の誠を尽くす人物を養成するその教化の課題についてお話しいただきました。特に講演の中での「教学というのは、教団というものの実践である」(安田理深)という清沢の僧宝への志願についてのお話は、大学内での学びをどのように社会に発信し実践していくかという、私たち一人ひとりの課題として聞かせていただきました。

竹内整一氏は「わが心慰めかねつ更級や 姨捨山に照る月を見て」という『古今和歌集』の和歌を手掛かりに、文学的な視座から親鸞思想に通じる課題についてお話しくださいました。先生は「なぐさむ」という言葉の語源が、「波立ちを静める」という点にあることを確認した上で、そこから慰めるという言葉は荒れているものを何とか静めようとする行為であると示してくださいました。さらに世阿弥作の謡曲『姨捨』を通して、荒れているものを強引に静めようとする「慰め」ではなく、「わが心慰めかねつ」とあるように、慰めがたい心を表現するところに生じる救いの有り様について、東日本大震災や原子力発電等の具体的な問題にも言及しながらお話しくださいました。

お二人の講演の詳細については、来年度の『親鸞教学』に講演録が掲載される予定です。

【大谷大学真宗学会】

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