2014/05/26【学術研究】
2014年度 大谷学会 春季公開講演会
標記の公開講演会を下記の通り開催しますので、多数ご出席くださいますようご案内します。
【大谷学会】
一般来聴歓迎・事前申込不要・入場無料
2014年度大谷学会春季公開講演会 詳細
日時 | 5月26日(月)13:00~16:10(開場12:30)【予定】 |
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会場 | 大谷大学 講堂 |
できなくなってはじめてできること
講師 大谷大学教授 鷲田 清一 氏
講演概要
慢性疾患、加齢、障がい、失業など、現代社会はひとがおのれの「限界」に向きあわされる場面に満ちている。それは現代社会が、人を「何ができるか」で評価する社会だからだ。そこでは、「できない」は否定的な意味しかもたない。けれども「できない」というのは無力ということだろうか? 「弱い」ということの意味を考えてみる。 |
講師紹介
専攻は哲学・倫理学。1949年京都市生まれ。大阪大学総長を経て、2011年より現職。これまで哲学の視点から、社会やアートをめぐって様々な批評活動を行ってきた。近年は特に、医療や介護、教育の現場など、社会の問題発生の現場に哲学の思考を繫げてゆく《臨床哲学》のプロジェクトに取り組んでいる。主な著書に『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ,1999)、『〈弱さ〉のちから』(講談社,2001)、『「待つ」ということ』(角川選書,2006)など、近著に『「自由」のすきま』(角川学芸出版,2014)がある。 |
挫折が希望にかわるとき
講師 東京大学社会科学研究所教授 玄田 有史 氏
講演概要
2005年から続けている「希望学」は、実は「挫折学」だった! 希望学は、希望が生まれる社会の仕組みを知りたいと思い始めたが、わかったことの一つは「挫折や試練、修羅場をくぐり抜けてきた人たちほど、希望を持って生きている」ということだった。その背後にあるものを岩手県釜石市の経験などを例に考えてみたい。 |
講師紹介
専攻は労働経済学。1964年島根県生まれ。学習院大学教授を経て、2007年より現職。研究テーマとして、希望の社会科学(希望学)、無業者・不安定雇用者の研究、世代と雇用に関する研究を掲げている。第45回日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞(政治・経済部門)、第45回エコノミスト賞など多数の受賞歴がある。主な著書に『希望のつくり方』(岩波新書,2010)、『14歳からの仕事道』(イーストプレス社,2011)、『希望学 あしたの向こうに:希望の福井、福井の希望』(編著,東京大学出版会,2013)などがある。 |
タイムスケジュール
13:00 開会の辞 13:10 講演 できなくなってはじめてできること 講師 大谷大学教授 鷲田 清一 氏 14:10 質疑応答 14:30 休憩 14:40 講演 挫折が希望にかわるとき 講師 東京大学社会科学研究所教授 玄田 有史 氏 16:00 閉会の辞 16:10 終了【予定】 |