2012/12/11~2013/02/16【博物館】
2012年度冬季企画展 京都を学ぶ「打敷の意匠-町衆のこだわり-」
【2012/12/11~2013/2/16】
12月11日(火)~2013年2月16日(土) | |
10:00~17:00(入館は16:30まで) | |
一般・大学生 200円 小・中・高校生 無料 本学学生・同窓生・教職員は無料 |
|
日・月曜日 (12/27(木)~2013/1/7(月)、1/19(土)は休館) |
|
※本館には駐車場がありません。 ※ご来館の際は、公共交通機関をご利用ください。 |
2012年度冬季企画展
京都を学ぶ「打敷の意匠-町衆のこだわり-」開催にあたって/大谷大学博物館
このたび大谷大学博物館では、冬季企画展として「打敷の意匠—町衆のこだわり—」の開催を企画いたしました。
浄土真宗では、様々な仏具によって堂内を荘厳します。打敷は、こうした堂内荘厳具の一つであり、仏前・尊前の卓上に敷き掛ける錦繍などを用いた布帛です。形状には三角仕立てのものや、方形のものを逆三角形をなすように二つに折って用いるものがあります。文様には、八藤紋や抱牡丹紋をはじめ、阿弥陀仏や浄土の世界を象徴する蓮華、祥瑞をあらわす鳳凰や龍、また唐草文や有職模様などがあり、精緻な刺繍や描絵によって表現されます。
本展覧会では、近世京都の町衆・神田家に伝来した打敷を取り上げ、その意匠の世界を紹介します。神田家は、代々浄土真宗に帰依した篤信の家で、東本願寺と深い結びつきがありました。一方、津国屋と号する両替商を営み、町年寄として町政に参与し、官物掛屋の御用を勤めました。展示は、本山から下付された御内仏や、神田家の法要で用いられた打敷を紹介する「打敷の荘厳」と、神田家に伝来する記録と真宗信仰を紹介した「神田家と真宗信仰」の二つのテーマによって構成しました。
町衆の美意識と真宗信仰が生みだした打敷の意匠を、神田家の由緒や事績とともにご覧いただければ幸いです。