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2004年度大学NEWS

大学Topics2004年度

 卒業式行われる 2005年3月18日
 2004年度の卒業式が3月18日行われました。小雨のぱらつく生憎の天気でありましたが、晴れ着に身を包んだ卒業生が、真宗大谷大学学園理事長を始めとする来賓各位、教職員やご父兄の見守る中、新たな希望を胸に卒業してゆきました。
 今年度は、文学部921名、大学院修士課程修了51名、短期大学部262名の卒業式がありました。また、大学院博士課程では、仏教文化専攻の岡本隆明、川端泰幸、加藤基樹の3氏が博士(文学)の学位を授与されました。
祝辞を述べる木村学長 卒業式会場風景
博士(文学)の学位を取得された3氏
 キャンパスの中では、後輩から花束を贈られ記念撮影をする風景や、胴上げをして卒業を祝っているグループなど、終日華やかな光景が繰り広げられました。
後輩たちと最後に記念撮影 胴上げの祝福
 夕方からは市内のホテルに会場を移し「大谷大学卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が、卒業生・ご父母・同窓会役員・教育後援会役員・教職員など約1,200名の参加を得て、盛大に催されました。後輩たちによるアトラクションなども用意され、楽しい雰囲気のなか、友人・教師などと別れを惜しみました。
吹奏楽団によるアトラクション 祝賀会会場



 マイケル・パイ博士特別講演会 2005年2月22日・3月8日
 2004年10月より大谷大学に客員教授としてお迎えした、マイケル・パイ博士の特別講演会が2日間にわたって開催されました。
 マイケル・パイ博士は、イギリス・リーズ大学、ドイツ・マールブルク大学などで教鞭をとられ、国際宗教学宗教史会議(IAHR)の会長も務められた世界的な宗教学者であります。博士は、大谷大学とマールブルク大学との学術交流においても重要な役割を果たしていただいたほか、1995‐97年には、大谷大学大学院特別セミナーの客員教授をお努めいただくなどの深い交流関係にあり、このほど客員教授にご就任いただいたものです。
 マイケル・パイ博士の特別講演は、第1回を「宗教学と信仰‐グローバルな視点で考える‐」、第2回を「宗教と社会的責任‐戦争と平和 これからの宗教教育について‐」と題して、現代社会における宗教の問題を、豊富な事例の画像を提示しながら進められました。両日とも約100名の熱心な聴衆の参加があり、講演後も質疑応答に丁寧な回答をいただき参加者に感銘を与えました。
講演されるマイケル・パイ博士



 第3回留学生文化交流会 2005年2月2日
 日本文化に親しみつつ、留学生と日本人学生の交流を促進するために開催している、留学生文化交流会の第3回が開催されました。
 今回は、留学生6名を含み21名の学生が参加し、大学の教室を会場として京仏具について学び、その後金箔細工としての金杯作成に取り組みました。
 京仏具製作の老舗、株式会社小堀より社長の小堀賢一氏を始め7名の職人さんがお越しいただき、実際の仏壇や構造見本を見ながら、製作過程や構造について解説していただき、職人の伝承する技術について学びました。
仏壇の構造の説明 解説する小堀社長
 その後、実際の金箔を利用して、金杯の製作実習をしましたが、ごく薄く柔らかい金箔の取扱いに全員一苦労しました。しかし、小堀社員の方々の丁寧な指導により何とか全員が金杯を作成することができました。普段なにげなく見ている金箔細工ですが、その繊細なことと、職人さんたちの熟練の技術に改めて驚きを感じた実習でした。
金杯作成風景 皺を作らずに金箔を貼るのは難しい。
 体験終了後は、今年度修了予定の留学生の送別懇親会を持ちました。留学生の出身国の伝統的なあそびなどの話題で大いに盛り上がり、送別・交流の宴を終了することができました。
送別懇親会の一こま



 博士学位授与 2005年1月28日
 このほど、本学OBの鈴木昭英氏が、本学大学院より博士(文学)の学位を取得されました。鈴木昭英氏は、大谷大学を卒業後、大学院博士課程を昭和36年3月満期退学されました。その後長岡市教育委員会に勤務される傍ら研鑚を積まれ、このほどその成果を『修験教団の形成と展開』の論文にまとめられ、審査の結果学位授与が決定されたものです。
 学位記の授与式は2005年1月28日学長室において行われました。



■ 紫明近隣昔の写真展 好評のうちに終了 2004年12月7日~25日



 幼教フェスティバル 開催 2004年12月18日
 毎年慣例となっている、幼児教育保育科のフェスティバルが本年も開催されました。この催しは、幼児教育保育科のカリキュラムの中核でもある≪保育内容・総合表現≫の活動として開催されるものですが、今年は「smile」というテーマをかかげ、ゼミ単位で演目に取り組みました。
 第1部は大谷幼稚園や、招待した近隣の幼稚園・保育園児を対象として舞台を構成し、午後からの第2部は学生の学習成果発表を中心とし、ダンスあり、踊りあり、合唱あり、寸劇ありの楽しく愉快な演目で大いに盛り上がりました。時には教員も舞台に立たされるなど和やかなムードで時間は瞬く間にすぎてゆきました。













ステージの最後は、舞台も客席も一つになって、全員の大合唱で幕を下ろしました。その歌はこんな歌詞でした。
 
もう大丈夫心配ないと 泣きそうな私の側でいつも変わらない笑顔でささやいてくれた
まだまだやれるよ だっていつでも輝いてる
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
こんなにたくさんの幸せ感じる時は瞬間で
ここにいるすべての仲間から最高のプレゼント
まだまだまだやれるよ だっていつでもみんな側にいる
きっと今ここでやりとげられること どんなことも力にかわる
ずっと見守っているからって笑顔でいつものよに抱きしめた
みんなの笑顔に何度助けられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
ずっとずっとずっとBest Friend



 京都十大学合同パネル展開催 2004年11月29日~12月3日
 京都内の10の大学漫画研究部による第3回合同パネル展が、本学ギャラリーにて開催されました。今回は、各大学の作品に加え、「漫研十ヵ条」「仕掛け絵本」の競作コナーなども設けられています。なかなかの力作揃いということもあり学生たちに好評を博しています。ちなみに参加の大学は、大谷大学/京都学園大学/京都教育大学/京都工芸繊維大学/京都産業大学/京都大学/同志社大学/佛教大学/立命館大学/龍谷大学の10校です。
展示会場
 各大学ブース 
漫研十ヵ条の作品
 仕掛け絵本の競作 



 第2回“人権問題を共に考えよう”全学学習会 2004年12月1日
 今年度第2回となる“人権問題を共に考えよう”全学学習会が開催されました。今回は、最初に先般学内で発生した落書き問題についての経過報告と、学習のための討論がなされました。
 その後、全国各地で人権コンサートを開催しているソプラノ歌手渡辺千賀子さんによる「小さな手のひらコンサート」が開催されました。コンサートは≪竹田の子守り唄≫ではじまり、渡辺さんと伴奏の井草誠さんの軽妙なトークを交えながら≪イムジン河≫≪手紙≫≪耳をすませて≫≪原爆許すまじ≫≪花≫などを聞かせてくれました。トークと歌による人権についての問いかけが、聞く人に強く訴えかけるコンサートであり、柔らかで透明感あふれる歌声に聴衆は魅了されました。最後には≪上を向いて歩こう≫の曲に乗せて会場の聴衆とともに、手話を交えて歌うことも教えてくれ、楽しい中にも深く考えさせるコンサートのひと時を過ごすことができました。
コンサート会場 参加者とともに手話を交えて歌う
渡辺千賀子さんと伴奏の井草誠さん



 伏見工業高校生 インタンーンシップに来学 2004年11月25日・26日
 大谷大学では、高校生のインターンシップ(就業体験)事業に協力し、このほど伏見工業高校の生徒2名を受け入れました。伏見工業高校では、将来の産業社会を担う専門分野の知識・技能を有し、自主性・独創性豊かな人材の育成を目指して教育をすすめていますが、技術教育にとどまらない職業の現場体験教育として実施されているものです。
 今回のインターンシップ事業には、安田琴美・吉村知紗の両君が参加し、企画室において広報作業の体験をしました。おりから大学において開催された「中国留学相談会」と、「大学法恩講」の宗教行事の取材を体験しました。カメラで行事を取材したあと、企画室において記事原稿を書いたり、文書作成の体験をしました。
 留学説明会の取材 報恩講の取材
取材した写真を整理し記事を書く作業



 中国 首都師範大学一行本学を訪問 2004年11月25日
 大谷大学の学術交流提携大学である、中国首都師範大学の孫福生国際文化学院副院長ら一行5名が本学を訪問されました。今回の訪問は両校の友好・交流関係を更に深めようとして表敬訪問されたものです。
 特に今回来学された方々は何らかの形で留学生教育に関わっておられる方が多く、本学の学生を対象として、「留学相談会」を開催してくれました。「留学相談会」には、中国留学を志す学生が出席し、全体的な説明のあとも個別の質問に応じて下さるなど、学生にとっても意義深い説明会となりました。
 説明会風景 パンフレットを手に質問する学生 
 説明会終了後、一行は響流館を見学し、図書館の完備した施設に感嘆されるとともに、特に博物館にも興味を示され質問を多くされていました。その後学長を表敬訪問され和やかな歓談の内に、今後の交流について意見を交わしました。
 歓談風景 記念写真 



 鸞音忌法要 開催 2004年11月18日
 このほど、真宗学の碩学であり、元大谷大学学長、名誉教授であった曾我量深先生の遺徳をしのぶ鸞音忌法要が学内で営まれました。「学問が時代に相応し実践を離れぬように」と説かれた曾我先生の教えを、真宗に自己を学ぼうとする時今一度問いなおそうとする学生が実行委員会を結成し、真宗学会の後援を得て、毎年開催されているものです。
 本年は講堂に多くの学生が集い曾我先生の遺徳をしのぶしめやかな法要のあと、元大谷大学助教授伊東慧明先生が「曾我量深先生」と題する講演を行いました。
 法要風景 伊東慧明師 



■ 学園祭開催 2004年11月11日~14日



■ 第2回留学生文化交流会開催 2004年11月6日

 外国人留学生と日本人学生の交流を促進すると共に、日本の伝統文化に親しんでもらうことを目的として開催されている「留学生文化交流会」の第2回交流会が、11月6日(土)に開催されました。
 今回は、もみじ祭り開催中の比叡山延暦寺を訪問する企画でしたが、絶好の秋晴れに恵まれ、留学生11名、日本人学生19名、教職員11名の総勢約40名は大学をバスで出発しました。
 ちょうど見頃に色づいた紅葉を車窓から愛でつつ比叡山についた一行は、根本中堂に参拝し説明を聞いたのち、鐘をついたり、紅葉の散策路を楽しんだ後、琵琶湖畔にある大谷大学湖西キャンパスのセミナーハウスに向かいました。
 セミナーハウスでは、暖かな陽射しの中、バルコニーに出てバーベキュウの昼食を楽しみ、その後は西陣織のきれいな端切れを用いてお手玉造りに取り組みました。全員、針と糸を片手に4枚の布を組み合わせ、最近ではあまり見かけなくなりましたが日本の伝統的な玩具であるお手玉について解説をききながら熱心に取り組みました。
 日本の美しい風景を楽しみ、伝統玩具作成に取りくみ、留学生と学生の交流を深めた楽しい一日はこのように過ぎて行きました。

比叡山 根本中堂前にて
学生部長自らサービスに務めた昼食風景 お手玉作成に取り組む参加者



■ 加茂川中学生 チャレンジ体験学習に来学 2004年10月26日~28日

 京都市内の中学校が、学習活動の一環として実施している「チャレンジ体験学習」のために、大谷大学では例年加茂川中学生を受け入れていますが、今年も2年生の森本葵さんが参加されました。
 26日は図書館で図書の受け入れや貸し出し業務を体験し、27日の午前中は教務部の教材準備室で授業用テキストの作成を手伝い、午後はノートテイクの体験と共に大学の授業を経験しました。28日は企画室で広告用写真の選定、ご命日の記念講演の写真撮影と広報活動の体験をしました。
 森本さんは、3日間の体験を振り返り「表からは見えないところでいろいろな人が働いていることがわかり、大きな体験をしました。」と感想を述べていました。

     
  貸出し手続き作業   ノートテイクの実習(右端)  



 スリランカ国 大臣、国立大学長ら一行来学          2004年10月12日
 このほどスリランカ国の国務大臣(スポーツ、青少年省)、国立スリジャヤワルダナプラ大学長夫妻、日本語学科教授ら一行13名が本学を訪問されました。
 スリランカと日本の青少年の交流を願い、またスリジャヤワルダナプラ大学では日本語を学ぶ学生も多く、仏教研究も盛んであるところから、日本での仏教や文化研究の盛んな大学の第一として本学を表敬訪問されたものです。
 学内の施設見学では、講堂、博物館、図書館、研究室、メディアホールなどを見学しましたが、施設の完備していることに感心されるとともに、講堂では仏前において入学式や卒業式を行うとの説明に深くうなずかれるなど、仏教国の一行らしい視点も窺われました。
 歓談においては、抹茶の接待に大いに興味を示され、紅茶と日本茶と、元は同じ茶の木から生まれる文化や、スリランカから本学に在籍していた留学生の消息や、また共に仏教が盛んな国であることなど共通の話題も多く、和やかに進められました。最後にスリジャヤワルダナプラ大学長から「大谷大学との今後の交流関係を維持したい」との希望が述べられ、木村学長からも「有益な交流について考えて行きたい」との答礼が述べられて歓談を終えました。
 
 全員で記念写真   大臣に記念品を贈呈する木村学長



 私立大学図書館協会西地区部会研究会 開催          2004年10月9日
 このほど、私立大学図書館協会西地区部会の研究会が大谷大学を会場として開催されました。当日は、台風の影響も心配される生憎の空模様でしたが、西地区の私立大学図書館から約120名の参加者があり「大学図書館の共生と特化」のメインテーマのもと、熱心な研究会が開催されました。
 研究会は、西地区部会会長校である南山大学の大森図書館長の挨拶で始まり、会場校を代表して大谷大学木村学長の挨拶の後、大谷大学の礪波護教授が「大学図書館の共生と特化」と題して基調講演を行いました。
 休憩時間には本学図書館の施設見学、またギャラリーにて開催された関連業者による最新の機器、システムなどのデモンストレーション展示などを熱心に見学する姿が目立ちました。
 午後は3大学の図書館職員から、大学の特色を活かした活動などについての研究発表があり、熱心な質疑が交わされて有益な研究会を終了しました。
挨拶される南山大学大森図書館長

熱心な参加者 木村学長の挨拶

基調講演される礪波教授 デモンストレーション展示風景



 EBS 主催公開講演会 開催          2004年10月2日
 東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society 略称EBS)の主催による公開講演会が、響流館メディア演習室を会場として開催されました。
 今回は、「アンベードカル博士が仏教に改宗した意義」と題して、インドにおいて活動をしておられるダルマチャーリ・ローカミトラ師が講演されました。
 講演は英語で行われましたが、日本文のレジュメも配布され、ローカミトラ師は、インドにおいてアンタッチャブルの家庭に生まれたアンベードカル博士が、ヒンズーから仏教に改宗された意義、現在にまで引き継がれているその活動の内容、そして現状の問題点などを映像による紹介も交えて学生・教員・学外研究者などに熱心に語りかけられました。
 講演終了後は、聴衆から“仏教の社会活動について”“アンベードカル博士と親鸞の思想の共通点について”“政治などと関連する現代における仏教の視点について”など熱心な質問が出され、意見交換が行われました。
ダルマチャーリ・ローカミトラ師 会場風景



 2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式 行われる 2004年9月30日
 前期最終日の9月30日(木)、午前11時より講堂において2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式が行われました。今回の卒業式では、大学院1名、大谷大学70名、大谷大学短期大学部2名、合計73名の諸君が新たに学窓を巣立ちました。
 学園理事、同窓会長、教育後援会長など多数の来賓に加え、ご父母も参列した式場では、勤行の後、卒業生に対し学長より1名づつ証書が授与され、全員緊張の面持ちで証書を受け取りました。その後、学長の告辞、真宗大谷学園理事よりの祝辞に続き、全員で大学歌を斉唱して卒業式を終えました。式典後には、講堂入口に待ち受けた後輩より花束が贈呈されるなど、講堂前は華やかな雰囲気に包まれました。
 また、卒業式に引き続き、大学・同窓会の共同主催による「卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が講堂棟3階ホールにおいて開催されました。指導教員と修了・卒業生に加え、ご父母の参加も得て、卒業を祝して和やかに懇談が続けられました。
学位記・卒業証書の授与

     
  木村学長告辞   真宗大谷学園藤野参務祝辞  

祝賀会 全員で乾杯   挨拶される佐々木同窓会長   懇談風景



■ 教育後援会 近畿地区父母兄姉懇談会開催 2004年9月25日
 本年度の教育後援会メイン行事の一つとして、近畿地区父母兄姉懇談会が開催され、開催当日は、父母兄姉300名(206組)、教育後援会役員3名、来賓2名、大学当局ならびに教職員80名の出席のもと、盛会裡に終了いたしました。
 当日、第一部は大谷大学において、父母兄姉懇談会全体説明会(13:00~14:20)、個別相談・施設見学(14:30~16:45)を行い、第二部は会場を京都全日空ホテルに移し、懇談会を開催致し、ご父母兄姉の皆さまと教職員が和やかに歓談致しました。

 
 
全体説明会 個別相談風景

 
 
学生情報提供システムのデモンストレーション 懇親会場での歓談



■ 教員対象 「就職支援セミナー」 開催 2004年9月24日
 このほど、学生の進路就職支援の充実をはかるため、教員を対象とした「就職支援セミナー」を開催いたしました。
 今回は、学生の心理を理解し、就職支援活動に役立てようとの狙いから、精神科医として若者の心理に造詣が深く、今春には『就職がこわい』を出版されている香山リカ帝塚山学院大学教授を講師にお招きし、「“就職から逃げる学生達”?精神科医の目で見た就活学生?」の題のもとお話を聞かせていただきました。その後質疑応答の時間を設け、幾つかの質問に丁寧な回答をしていただきました。
 参加した教員からは、「学生の心に寄り添う意識がまず必要ではないか、と気づかされた」「就職活動に限らず、学生指導に大きなヒントを得た」などのコメントが寄せられました。
質問する参加教員 熱心に学生の心を説く香山リカ氏



■ 写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産- 開催 2004年9月7日
 大谷大学・インド大使館・インド総領事館の共同主催による「写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産-」展が、ギャラリーにて始まりました。
 この写真展は、インドにあっては、美術史家としても有名な写真家ビノイ・K・ベール氏の撮影した写真83点により構成されています。四大聖地をはじめとするブッダの遺跡、アジャンタやエローラの壁画、シッキムやラダックの仏像、スリランカ、ネパール、ブータンなどの仏教寺院など、幅広い視点から仏教の遺跡、芸術遺産を取り上げ、繊細なカメラワークにより表現したものです。
 写真展開催に先立ち、9月7日にオープニングセレモニーを開催しました。インド大使、大谷大学長の挨拶に続き、テープカットを行い、写真展がスタートしました。セレモニーの後、関係者によるティー・パーティを開催、インド総領事による挨拶に引き続き関係者が和やかに懇談し、写真展の盛況を願いました。
 写真展は9月25日(土)まで、入場無料にて一般公開されます。
M.L.トリパティ インド大使の挨拶 挨拶する木村学長

テープカット

 
写真展を見る来観者 ティパーティで挨拶するR.O.ワラン総領事

展示会場風景



■ “Buddhism in Global Perspective”Vol.1,Vol.2発刊 2004年8月
 大谷大学とインドS.K.J.ソマイヤ仏教学研究センターとの共同開催により、2002年3月13日~15日にインドムンバイで行われた国際学会“Buddhism in Global perspective”の成果報告書が2冊にまとめられ、このほどインドにおいて刊行されました。
 この学会では、主催者代表として小川一乗学長(当時)が挨拶、他に大谷大学からは安冨信哉学術交流センター長(当時)が参加したほか、荒牧典俊教授、大学院博士後期課程第2学年Dash Shobha Rani さんが参加し研究発表を行い、報告書に収録されています。
 刊行された成果 報告書



■ 中学生チャレンジ体験学習 2004年8月20・23・24日
 京都市立衣笠中学の生徒2名が、中学校の学習活動の一環としての「生き方探求・チャレンジ体験」学習に訪れました。この活動は、≪生徒が自らの希望に基づいて広く社会に出て、様々の体験活動や多くの人達とのふれあいを通して、自分を見つめ直し、よりよい生き方を考え将来を切り拓いていく力や態度を育成するなど、多くのことがらを学ぶ機会≫として実施されているもので、学校のある地域の多くの事業所が協力して受け入れているものです。
 本学では、2年生の平木大嗣君、佐野真嗣君の2名を受け入れ、大学の事務職員の仕事を体験してもらいました。初日は企画室にて書類整理・ファイリング体験などをし、残り2日間は大学図書館にて図書整理作業の手伝いをしました。
パソコンを操作   背ラベルを作成   書類をファイリング
(左の2枚の写真はそれぞれ生徒が自分で撮影したものです。)



■ 同窓高校教員懇談会を開催 2004年8月20日
 このほど、本学卒業生で現在高等学校の教員をされている方々にお集まりをいただき、「同窓教員懇談会」を開催致しました。この会合は、高等学校教員の立場から本学の活動についてご意見を伺い、学生募集・広報活動などに参考とさせていただくことを目的として毎年開催しているものです。
 本年は、同窓教員10数名がご出席くださり、大学側出席者と懇談を行いました。会合では、大学の近況や、入試制度の説明に加え、本年からの試みとして進路就職状況についての報告も聞いていただきました。また、意見交換においては、学外者の視点から大学の取り組みについて厳しい意見も出されるなど有意義な会合となりました。議事終了後は、学内食堂(ビッグバレー)において懇親会を開催して和やかなひと時を過ごしました。
懇談会風景



■ 福井県豪雨災害復旧ボランティアに参加 2004年8月3日~5日
 今年度は、時ならぬ台風や集中豪雨など、各地で大きな被害がありましたが、本学学生も災害復旧のボランティアに参加しました。
 学期末試験終了後の8月3日~5日、大学の呼び掛けに応じて参加した学生13名(科目等履修生、留学研究生各1名含む)と状況視察に同行した職員2名が福井県の災害地に赴きボランティアの復旧活動に従事しました。今回は、福井県鯖江市の西袋町、片山町にて浸水家屋の床下に堆積した泥濘の除去や、家屋周辺地域のゴミ除去、清掃作業等に従事しました。
 今回の豪雨被害の災害復旧ボランティアに際しては、災害発生後、いち早く個人で参加した学生や、大学の呼び掛けに応じながら日程的な調整がつかずやむを得ず参加できなかった学生等もあったようです。
 
復旧作業の様子 参加した学生ほか



■ オープンキャンパス開催 2004年8月1日・2日
 8月の最初は、毎年、京都にあるすべての私立大学が連合し“オープンキャンパス in Kyoto”と名づける、一斉キャンパス開放が実施されています。本年も各大学とも足並みを揃えて実施され、本学もオープンキャンパスが実施されました。
 夏休みに入ったこともあり、遠隔地から参加の方も多く見られ、相談コーナー・模擬授業・大学説明・キャンパス見学・在学生とのフリートークなど盛沢山のプログラムのもと、2日間キャンパスは見学・相談者で賑わいました。
   
門での受付風景 学生生活の相談 学科内容の説明を聞く

   
模擬授業風景 在学生とのフリートーク 見学者で賑わうキャンパス



■ JR京都駅に大学看板掲出 2004年8月1日
 本学では、このほどJR京都駅に看板を掲出いたしました。JR京都駅には、以前、八条口団体昇降階段横に看板を設置していましたが、京都駅改修工事に伴い暫らく休止していました。しかし、このほど人通りの多い位置の看板を確保することができましたので、看板設置を再開したものです。
 京都駅の南北を結ぶ二本の自由通路のうち、西側の高架橋通路(伊勢丹から近鉄・新幹線改札口に結ぶ通路)の中央にある改札の正面に位置する、高さ1.3m、横幅3.9mの大型電照看板です。
 「人間が大好きです。」のコピーに爽やかな女子学生の表情を配した、大学のイメージを伝えるデザインとなっています。



■ 結婚式行われる 2004年7月31日
大谷大学では、希望により、学内の仏前において結婚式を行うことができます。
このほど、
 新郎 齋 藤 甲次郎 さん(大学院修士課程第2学年)
 新婦 門 田 陽 香 さん
の結婚式が行われました。
 結婚式は、尋源講堂の華やかに荘厳されたご仏前において執り行われます。厳かな雅楽の音に導かれ新郎・新婦が入場し、仏前において讃仏の「嘆仏偈」を唱和します。今回の結婚式は、新郎の大学院指導教授安冨信哉氏が司婚を務められました。
 司婚者は「受けがたき人身をうけ、しかもここに二人が結ばれることは、まことに深い因縁によることであり、その家庭は、人間としての人生に対する責務を果たすべき、厳粛な場であります。互いに夫となり妻となり、やがて又、親となることによって、人類の歴史を担う一員となるのであります。家庭における日常生活の苦楽の中に、人間としての無限の意味を照らし出すものこそ、み仏の教えであります。なにとぞ聞法生活者として、心身ともに健やかな人生をすごされることを念じてやみません」と言葉を述べ、両人に誓いを求めました。
 これに対し、新郎・新婦は誓いの言葉を述べ、司婚者は「両人の誓いを得て、一同来会の諸氏と共に円満な婚儀の成立を認めます。」と宣言し、今日の感激を忘れず、親鸞聖人のご教化に従い、いよいよ真摯な聞法者となることを願って念珠を授与しました。
 両家の親族、新郎・新婦の友人ら約100人が見守るなか、新郎・新婦は仏前に向かい、誓いも新たに献香をしました。
 続いて式杯の儀が行われます。新郎・新婦は三段の誓杯を交わし、その後親族式杯が行われます。今回献杯の雄蝶・雌蝶は新郎の学友が務めました。引き続いて司婚者からの祝詞があり、仏前結婚式は厳かに終了しました。
 式終了後、両家よりそれぞれ親族の紹介を行ったのち、再び雅楽の音に従い新郎・新婦は多くの友人らが見守るなか退場し、本日の結婚式は終了しました。



■ マールブルク大学との交流記録 ドイツ語版刊行  
 大谷大学では、かねてよりドイツのマールブルク・フィリップス大学と「仏教とキリスト教」をテーマとした学術交流を重ねてきました。第1回目は1999年5月にマールブルク大学を会場として開催し、本学より8名の研究者が参加しました。第2回目は2000年1月に大谷を会場としてドイツより3名の研究者の参加を得て公開講義が行われました。第3回目は2003年4?5月に再びマールブルク大学を9名の研究者が訪問し、「世俗化からの挑戦に直面する仏教とキリスト教」をテーマとしてシンポジュウムを開催しました。
 その成果は、「仏教とキリスト教との対話 I・II・III」としてすでに公開されています。
 このたび、「仏教とキリスト教との対話 III」に対応する第3回の共同シンポジュウムの報告書がドイツで刊行されました。  Hamburg EB-Verlag Dr. Brandt, Schenefeld 2004 
 表紙
目次



■ 西谷啓治文庫 目録完成 一般公開開始 2004年7月13日
 西田哲学を継承する宗教哲学者として世界的に知られた西谷啓治先生は、京都大学を退官された後、1963年より1971年まで本学の教授としてお勤めになられ、その後も1990年まで本学で講義を続けられました。
 西谷先生ご逝去の後、その蔵書は本学に寄贈されましたが、このほど漸く整理を完了し、公開されることとなりました。
 蔵書は、和書6,807冊・洋書3,900冊を数え、大谷大学では、これらの書籍の分類整理を終了し、オンライン検索できるよう入力も完了してこのほど公開を開始しました。
 西谷先生の蔵書はご自身の書き入れのあるものが多く、偉大な宗教哲学者の思索の基盤を窺い知ることができる貴重な資料となっています。公開に先立って完成した『西谷文庫目録』和書の部・洋書の部として二冊にまとめられた目録には、これら書き入れ等の情報も記載されています。この目録は今後CD化し、頒布の予定で現在準備が進められています。
 本学では公開に先立ち、西谷先生のご遺族、四女矢田敏子さんに目録一部を贈呈し、感謝の意を表しました。
『西谷文庫目録』 左:和書の部
  右:洋書の部
ご遺族への目録贈呈



■ 宗教学会主催 大拙忌 開催 2004年7月13日
 世界的に高名な仏教学者であり、元大谷大学教授であった鈴木大拙をしのぶ大拙忌記念講演会が、大谷大学宗教学会主催で開催されました。
 今年度は、大谷大学に永年出講された西谷啓治京都大学名誉教授のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理が終了し、「西谷文庫」として公開されることとなったのを記念し、鈴木大拙や西谷啓治に関する論評・編著などを多数著されている京都大学名誉教授 上田閑照氏をお招きし、『西谷啓治とは誰か?「風のこころ」と「空の立場」に余るもの』と題して講演をいただきました。
 また夕刻からは宗教学専攻のOB諸氏等も集まり懇親会が開催されました。懇親会は木村学長の挨拶に始まり、和やかな雰囲気で歓談がすすめられ、特に西谷啓治先生の思い出などに加え、先生の『宗教とは何か』のイタリア語訳出版の話題や、西谷文庫の公開開始等の話題など賑やかに語られました。
 席上、西谷啓治先生のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理・目録編纂に、多大のご尽力・ご指導をいただいた上田閑照京都大学名誉教授に『西谷文庫目録』和書の部、洋書の部二冊を贈呈し感謝の意を表わしました。
参加されたOB諸氏
挨拶される木村学長
上田閑照京都大学名誉教授に目録贈呈
スピーチされる大屋名誉教授
懇親会風景



■ 真宗大谷派教学大会 開催 2004年7月11日
 本学を会場として、第11回「真宗大谷派教学大会」が開催されました。この大会は、真宗大谷派の教学振興を目的として組織されている真宗教学学会が主催するもので、本年は「教化と教学」を統一テーマとして開催されました。
 当日は、午前に3会場に分かれて研究発表が行われ、本学の大学院生7名をはじめ、合計18名の発表が熱心に行われました。午後からは大勢の参加者を得て下記の2氏による記念講演が行われました。
藤 本 浄 彦 佛教大学教授  「教義と教化の循環-宗門人の課題-」
池 田 勇 諦 前同朋大学長  「教学は教化の学」
 記念講演後は物故会員追弔会に引き続き総会が開催され、所用により欠席された会長の代理として本学木村学長が挨拶されました。今回の大会には、教師課程を履修する本学学生も多く参加し、研鑚の1日を過ごしました。
   
 研究発表風景 
記念講演
挨拶される木村学長



■ 短大部長杯争奪 スピーチコンテスト 開催 2004年7月7日
 短期大学文化学科恒例の、短期大学部長杯争奪 第4回スピーチコンテストが、7月7日(水)に開催されました。
 このコンテストは、文化学科に開講されている「日本語表現」の学習成果をもとにスピーチの腕を競うもので、本年が第4回となりました。当日、響流館メディアホールを会場に、2・3限目にわたり短期大学部2回生の学生14名のスピーチが行われました。
 学生もチェックシートにより採点に参加する形式をとり、熱心な聴衆を前にそれぞれ熱のこもったスピーチが展開されましたが、審査の結果敢闘賞に「生きる」とういう題で発表した野村温子さん、準優勝に「どんな音がするのか」とスピーチした田中真美さん、優勝は「詩を書くこと」を語った今井美里さんが選ばれ、短期大学部長より表彰されました。
   
スピーチ風景 熱心な聴衆 優勝した今井さんの表彰



■ 留学生文化交流会開催 2004年7月3日
 7月3日(土)に、留学生文化交流会が開催されました。この交流会は、留学生と、学生・教職員の交流を深め、併せて留学生諸君に伝統文化に親しんでもらう機会を提供するために毎年開催されているものです。
 当日は、留学生11名、日本人学生14名、教職員12名が参加し、午前10時大学をバスで出発しました。一行は、最初に晴天に緑が美しい大原三千院を尋ねて参拝、昼食の後、七味唐辛子の作成に挑み、それぞれのオリジナル七味を作成しました。さらにその後は、京象嵌の工房を訪ねて象嵌細工の作成を体験して伝統文化の一端にふれ、有意義な一日を終えました。
三千院前で参加者全員の記念撮影
七味の調整体験
象嵌細工の作成風景



■ 佛教図書館協会総会 開催 2004年7月2日
 このほど、2004年度(第39回)佛教図書館協会総会が、本学を会場として開催されました。 佛教図書館協会は、全国の仏教系大学の図書館22大学により組織されているもので、仏教系大学図書館の様々な問題に取り組み、仏教関係図書の整理に関する問題の検討や、職員の研修などを実施しているものです。
 総会は、本学の沙加戸真宗総合学術センター長・図書館長の挨拶で開始され、事業計画などの議事に続き、研修として永井一彰奈良大学教授・総合研究所長の「版木は語る -書誌学の向こう側へ-」と題する講演が行われました。講演では、大谷大学が所蔵する仏典の版木を参加者に実際に手にとって見てもらいながら、版木から見える書誌的事項について古い木版印刷による仏教書を扱う図書館員の持つべき知識について懇切な解説がありました。
 講演終了後は、響流館施設を見学して総会を終了しました。
挨拶する沙加戸図書館長
総会の議事風景
講演する永井奈良大学教授
版木を手にとって見る参加者



■ 韓国東國大學校 訪問団 来学 2004年7月2日
 7月2日(金)午前、韓国東國大學校の金昌 理事長、李法山 法山正覚院長、李衡烈 法人秘書課長、金煥基 日語日文学科教授の4名が来学されました。東國大學校では、理事長・学長が交代され、新任のご挨拶に来学されたものです。また、本学の木村学長も4月に交替されたところであり、なごやかな雰囲気のうちに今後も更なる交流を深めてゆくことが話しあわれました。  東國大學校は韓国ソウルにあり、仏教精神に基づいて教育がされている大学であり、本学とは学術交流協定を1997年に締結しており、現在も共同研究が進められています。
歓談される金理事長と木村学長
大学関係者と記念撮影



■ 同窓会うどん 販売開始 2004年7月1日
 7月1日(木)より学内食堂で≪同窓会うどん(そば)≫の販売が開始されました。≪同窓会うどん(そば)≫は、従来のかけうどん・かけそばの名称を変更したものですが、同窓会からの補助金により一食60円の安価にて提供されることになりました。
 ≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫に、きつね・てんぷらなどを自由にトッピングし、きつねうどん、てんぷらそばなどとして食膳にのせることができます。
 「大谷大学同窓会」は本学卒業生などにより組織されています。今回の≪同窓会うどん≫販売は、同窓会活動に関するさまざまな課題を検討するために昨年設置された同窓会活動企画推進委員会において検討され、同窓会として学生を支援できることはないかという議論の中から生み出され実現したものです。また、卒業後の同窓会の活動に理解をうるため、今から同窓会に親しみを覚えてもらおうという点も狙ったものです。
 安価な≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫は学生に絶大な支持を受けています。
 同窓会うどん 60円! 食堂のポスター
 また、同じく学内食堂では、「日替わりランチ」「ハッピーランチ」「モーニングセット」「ディナーセット」などが教育後援会からの補助を受けて安価に提供されています。



■ 京都市内博物館施設連絡協議会 2004年度総会 開催 2004年6月29日
 京都市内博物館施設連絡協議会(略称:京博連、事務局:京都市教育委員会事務局生涯学習部生涯学習推進課)主催の2004年度総会が、大谷大学を会場として開催されました。
 6月29日(火)午後1時30分からメディアホールで開催された総会では、樋口隆康 京博連会長(泉屋博古館 館長)、京都市教育委員会 門川大作教育長が挨拶され、表彰式・感謝状贈呈に続き、事業計画・規約改正などの議事が行われました。その後大谷大学の博物館の所蔵品紹介、博物館の展観を見学して終了しました。
挨拶する門川教育長
参加された博物館関係者
 京博連は、京都市内にある美術館・博物館・庭園など約150施設が加盟しています。 大谷大学博物館も、昨年10月開館後、京博連に加盟しています。加盟館のうち、ホ ームページを開設している博物館の概要は下記ホームページで見ることができます。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/bunka-link/art-list.html



■ 大谷幼稚園 大学探検隊来る 2004年6月25日
 6月25日(金)、生憎の梅雨空でしたが、大谷大学付属幼稚園の年長組(ふじぐみ・ゆりぐみ・ひまわりぐみ)の園児約70名の≪大学探検隊≫が大学を訪れました。
 宇治市木幡御蔵山から、園長先生と先生4名と一緒に京阪電車・京都市営地下鉄と乗り継いで元気に到着した園児たちは、疲れも見せず、粘土あそび、楽器あそび、ゲーム、コンピュータでお絵かき、紙ヒコーキあそび、と幼児教育保育科の学生たちと楽しく遊び、メディアホールでは星空の映像を楽しみました。
 響流館のロビーでお弁当をたべ、お楽しみ会では全員がお土産をもらい楽しい一日を終えました。


   



 

 





■ 中国 東北師範大学学長一行来訪 2004年6月10日
 大谷大学と学術交流協定を結んでいる海外の大学一つである、中国吉林省長春の東北師範大学の学長ら一行が木村宣彰学長を表敬訪問されました。
 一行は、史寧中学長、楊忠国際交流担当副学長、趙俊峰国際交流處長、安載鶴副處長の4名の方々で、6月10日(木)午後大学に到着され、響流館の総合研究室、図書館、博物館などを見学ののち、木村宣彰学長と会談されました。会談では、今後の新たな学術交流について和やかな雰囲気のうちにも熱心な意見交換が行われ、両校において今後もますます交流を推進してゆくことが確認されました。
学長室での記念撮影 記念品を交換する史寧中学長と木村宣彰学長
学長室での記念撮影
記念品を交換する史寧中学長と
木村宣彰学長



■ 東方学会開催される 2004年5月29日
 財団法人東方学会主催の、国際東方学者会議(ICES 略称:東方学会)の第49回関西部会が、5月29日(土)大谷大学を会場として開催されました。
 開会の辞ののち、中国の沈衛栄教授が「西蔵文文献中的和尚摩訶衍及其教法」、京都大学の平田昌司教授が「胡藍の獄・靖難の変と『洪武正韻』」と題して講演されました。交歓昼食会では、大谷大学の木村宣彰学長が主催校を代表して挨拶されました。また席上、本学の礪波護教授が大谷大学博物館に展観されている文物の中から、寺本婉雅将来の北京版西蔵大蔵経や、大谷瑩誠旧蔵の中国古印、神田喜一郎旧蔵の数々の名品を紹介しました。
 午後は、これらの優品が展示されている、大谷大学博物館で開催されたばかりの「仏教の歴史とアジアの文化I」展を全員で参観しました。
発表風景 博物館の展示を熱心に見る学会参加者
発表風景
博物館の展示を熱心に見る学会参加者



■ パーリ学仏教文化学会開催される 2004年5月29日
 5月29日(土)、大谷大学を会場としてパーリ学仏教文化学会主催の第18回学術大会が開催されました。
 午前・午後にわたり海外の研究者も含め12名の研究発表が行われました。研究発表は、パーリ語仏教文献に対する考察を中心に、スリランカにおける仏教復興運動について、ミャンマーやバングラディッシュにおける上座仏教の現状などについての発表もあり、それぞれに活発な質疑応答が交わされ盛況のうちに閉会いたしました。
会場の風景 研究発表者
会場の風景式
研究発表者



■ 小川一乗前学長に名誉教授称号を贈る 2004年5月27日
 このたび、大谷大学では、小川一乗前学長に名誉教授の称号を贈りました。小川一乗前学長は、1969年大谷大学短期大学部助手として勤務されて以来一貫して本学にお勤めになり、短期大学部長、学生部長、学監・文学部長などを歴任されたのち、2000年4月より2004年3月までの4年間、大谷大学長・大谷大学短期大学部学長を勤められました。学長在職期間中には、真宗総合研究センター・響流館の竣工、近代化100周年記念事業の実施、博物館の開館など数々の業績を挙げられました。また、十数点におよぶ学術研究書や啓蒙書を出版されるなど学術的業績も大きなものがありました。
 これらの業績に対し、名誉教授の称号を贈ったもので、大谷大学として62人目の名誉教授となりました。称号記の贈呈式は5月27日学長室で行われました。
贈 呈 式 小川新名誉教授
贈 呈 式
小川新名誉教授
 卒業式行われる 2005年3月18日
 2004年度の卒業式が3月18日行われました。小雨のぱらつく生憎の天気でありましたが、晴れ着に身を包んだ卒業生が、真宗大谷大学学園理事長を始めとする来賓各位、教職員やご父兄の見守る中、新たな希望を胸に卒業してゆきました。
 今年度は、文学部921名、大学院修士課程修了51名、短期大学部262名の卒業式がありました。また、大学院博士課程では、仏教文化専攻の岡本隆明、川端泰幸、加藤基樹の3氏が博士(文学)の学位を授与されました。
祝辞を述べる木村学長 卒業式会場風景
博士(文学)の学位を取得された3氏
 キャンパスの中では、後輩から花束を贈られ記念撮影をする風景や、胴上げをして卒業を祝っているグループなど、終日華やかな光景が繰り広げられました。
後輩たちと最後に記念撮影 胴上げの祝福
 夕方からは市内のホテルに会場を移し「大谷大学卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が、卒業生・ご父母・同窓会役員・教育後援会役員・教職員など約1,200名の参加を得て、盛大に催されました。後輩たちによるアトラクションなども用意され、楽しい雰囲気のなか、友人・教師などと別れを惜しみました。
吹奏楽団によるアトラクション 祝賀会会場



 マイケル・パイ博士特別講演会 2005年2月22日・3月8日
 2004年10月より大谷大学に客員教授としてお迎えした、マイケル・パイ博士の特別講演会が2日間にわたって開催されました。
 マイケル・パイ博士は、イギリス・リーズ大学、ドイツ・マールブルク大学などで教鞭をとられ、国際宗教学宗教史会議(IAHR)の会長も務められた世界的な宗教学者であります。博士は、大谷大学とマールブルク大学との学術交流においても重要な役割を果たしていただいたほか、1995‐97年には、大谷大学大学院特別セミナーの客員教授をお努めいただくなどの深い交流関係にあり、このほど客員教授にご就任いただいたものです。
 マイケル・パイ博士の特別講演は、第1回を「宗教学と信仰‐グローバルな視点で考える‐」、第2回を「宗教と社会的責任‐戦争と平和 これからの宗教教育について‐」と題して、現代社会における宗教の問題を、豊富な事例の画像を提示しながら進められました。両日とも約100名の熱心な聴衆の参加があり、講演後も質疑応答に丁寧な回答をいただき参加者に感銘を与えました。
講演されるマイケル・パイ博士



 第3回留学生文化交流会 2005年2月2日
 日本文化に親しみつつ、留学生と日本人学生の交流を促進するために開催している、留学生文化交流会の第3回が開催されました。
 今回は、留学生6名を含み21名の学生が参加し、大学の教室を会場として京仏具について学び、その後金箔細工としての金杯作成に取り組みました。
 京仏具製作の老舗、株式会社小堀より社長の小堀賢一氏を始め7名の職人さんがお越しいただき、実際の仏壇や構造見本を見ながら、製作過程や構造について解説していただき、職人の伝承する技術について学びました。
仏壇の構造の説明 解説する小堀社長
 その後、実際の金箔を利用して、金杯の製作実習をしましたが、ごく薄く柔らかい金箔の取扱いに全員一苦労しました。しかし、小堀社員の方々の丁寧な指導により何とか全員が金杯を作成することができました。普段なにげなく見ている金箔細工ですが、その繊細なことと、職人さんたちの熟練の技術に改めて驚きを感じた実習でした。
金杯作成風景 皺を作らずに金箔を貼るのは難しい。
 体験終了後は、今年度修了予定の留学生の送別懇親会を持ちました。留学生の出身国の伝統的なあそびなどの話題で大いに盛り上がり、送別・交流の宴を終了することができました。
送別懇親会の一こま



 博士学位授与 2005年1月28日
 このほど、本学OBの鈴木昭英氏が、本学大学院より博士(文学)の学位を取得されました。鈴木昭英氏は、大谷大学を卒業後、大学院博士課程を昭和36年3月満期退学されました。その後長岡市教育委員会に勤務される傍ら研鑚を積まれ、このほどその成果を『修験教団の形成と展開』の論文にまとめられ、審査の結果学位授与が決定されたものです。
 学位記の授与式は2005年1月28日学長室において行われました。



■ 紫明近隣昔の写真展 好評のうちに終了 2004年12月7日~25日



 幼教フェスティバル 開催 2004年12月18日
 毎年慣例となっている、幼児教育保育科のフェスティバルが本年も開催されました。この催しは、幼児教育保育科のカリキュラムの中核でもある≪保育内容・総合表現≫の活動として開催されるものですが、今年は「smile」というテーマをかかげ、ゼミ単位で演目に取り組みました。
 第1部は大谷幼稚園や、招待した近隣の幼稚園・保育園児を対象として舞台を構成し、午後からの第2部は学生の学習成果発表を中心とし、ダンスあり、踊りあり、合唱あり、寸劇ありの楽しく愉快な演目で大いに盛り上がりました。時には教員も舞台に立たされるなど和やかなムードで時間は瞬く間にすぎてゆきました。













ステージの最後は、舞台も客席も一つになって、全員の大合唱で幕を下ろしました。その歌はこんな歌詞でした。
 
もう大丈夫心配ないと 泣きそうな私の側でいつも変わらない笑顔でささやいてくれた
まだまだやれるよ だっていつでも輝いてる
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
こんなにたくさんの幸せ感じる時は瞬間で
ここにいるすべての仲間から最高のプレゼント
まだまだまだやれるよ だっていつでもみんな側にいる
きっと今ここでやりとげられること どんなことも力にかわる
ずっと見守っているからって笑顔でいつものよに抱きしめた
みんなの笑顔に何度助けられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
ずっとずっとずっとBest Friend



 京都十大学合同パネル展開催 2004年11月29日~12月3日
 京都内の10の大学漫画研究部による第3回合同パネル展が、本学ギャラリーにて開催されました。今回は、各大学の作品に加え、「漫研十ヵ条」「仕掛け絵本」の競作コナーなども設けられています。なかなかの力作揃いということもあり学生たちに好評を博しています。ちなみに参加の大学は、大谷大学/京都学園大学/京都教育大学/京都工芸繊維大学/京都産業大学/京都大学/同志社大学/佛教大学/立命館大学/龍谷大学の10校です。
展示会場
 各大学ブース 
漫研十ヵ条の作品
 仕掛け絵本の競作 



 第2回“人権問題を共に考えよう”全学学習会 2004年12月1日
 今年度第2回となる“人権問題を共に考えよう”全学学習会が開催されました。今回は、最初に先般学内で発生した落書き問題についての経過報告と、学習のための討論がなされました。
 その後、全国各地で人権コンサートを開催しているソプラノ歌手渡辺千賀子さんによる「小さな手のひらコンサート」が開催されました。コンサートは≪竹田の子守り唄≫ではじまり、渡辺さんと伴奏の井草誠さんの軽妙なトークを交えながら≪イムジン河≫≪手紙≫≪耳をすませて≫≪原爆許すまじ≫≪花≫などを聞かせてくれました。トークと歌による人権についての問いかけが、聞く人に強く訴えかけるコンサートであり、柔らかで透明感あふれる歌声に聴衆は魅了されました。最後には≪上を向いて歩こう≫の曲に乗せて会場の聴衆とともに、手話を交えて歌うことも教えてくれ、楽しい中にも深く考えさせるコンサートのひと時を過ごすことができました。
コンサート会場 参加者とともに手話を交えて歌う
渡辺千賀子さんと伴奏の井草誠さん



 伏見工業高校生 インタンーンシップに来学 2004年11月25日・26日
 大谷大学では、高校生のインターンシップ(就業体験)事業に協力し、このほど伏見工業高校の生徒2名を受け入れました。伏見工業高校では、将来の産業社会を担う専門分野の知識・技能を有し、自主性・独創性豊かな人材の育成を目指して教育をすすめていますが、技術教育にとどまらない職業の現場体験教育として実施されているものです。
 今回のインターンシップ事業には、安田琴美・吉村知紗の両君が参加し、企画室において広報作業の体験をしました。おりから大学において開催された「中国留学相談会」と、「大学法恩講」の宗教行事の取材を体験しました。カメラで行事を取材したあと、企画室において記事原稿を書いたり、文書作成の体験をしました。
 留学説明会の取材 報恩講の取材
取材した写真を整理し記事を書く作業



 中国 首都師範大学一行本学を訪問 2004年11月25日
 大谷大学の学術交流提携大学である、中国首都師範大学の孫福生国際文化学院副院長ら一行5名が本学を訪問されました。今回の訪問は両校の友好・交流関係を更に深めようとして表敬訪問されたものです。
 特に今回来学された方々は何らかの形で留学生教育に関わっておられる方が多く、本学の学生を対象として、「留学相談会」を開催してくれました。「留学相談会」には、中国留学を志す学生が出席し、全体的な説明のあとも個別の質問に応じて下さるなど、学生にとっても意義深い説明会となりました。
 説明会風景 パンフレットを手に質問する学生 
 説明会終了後、一行は響流館を見学し、図書館の完備した施設に感嘆されるとともに、特に博物館にも興味を示され質問を多くされていました。その後学長を表敬訪問され和やかな歓談の内に、今後の交流について意見を交わしました。
 歓談風景 記念写真 



 鸞音忌法要 開催 2004年11月18日
 このほど、真宗学の碩学であり、元大谷大学学長、名誉教授であった曾我量深先生の遺徳をしのぶ鸞音忌法要が学内で営まれました。「学問が時代に相応し実践を離れぬように」と説かれた曾我先生の教えを、真宗に自己を学ぼうとする時今一度問いなおそうとする学生が実行委員会を結成し、真宗学会の後援を得て、毎年開催されているものです。
 本年は講堂に多くの学生が集い曾我先生の遺徳をしのぶしめやかな法要のあと、元大谷大学助教授伊東慧明先生が「曾我量深先生」と題する講演を行いました。
 法要風景 伊東慧明師 



■ 学園祭開催 2004年11月11日~14日



■ 第2回留学生文化交流会開催 2004年11月6日

 外国人留学生と日本人学生の交流を促進すると共に、日本の伝統文化に親しんでもらうことを目的として開催されている「留学生文化交流会」の第2回交流会が、11月6日(土)に開催されました。
 今回は、もみじ祭り開催中の比叡山延暦寺を訪問する企画でしたが、絶好の秋晴れに恵まれ、留学生11名、日本人学生19名、教職員11名の総勢約40名は大学をバスで出発しました。
 ちょうど見頃に色づいた紅葉を車窓から愛でつつ比叡山についた一行は、根本中堂に参拝し説明を聞いたのち、鐘をついたり、紅葉の散策路を楽しんだ後、琵琶湖畔にある大谷大学湖西キャンパスのセミナーハウスに向かいました。
 セミナーハウスでは、暖かな陽射しの中、バルコニーに出てバーベキュウの昼食を楽しみ、その後は西陣織のきれいな端切れを用いてお手玉造りに取り組みました。全員、針と糸を片手に4枚の布を組み合わせ、最近ではあまり見かけなくなりましたが日本の伝統的な玩具であるお手玉について解説をききながら熱心に取り組みました。
 日本の美しい風景を楽しみ、伝統玩具作成に取りくみ、留学生と学生の交流を深めた楽しい一日はこのように過ぎて行きました。

比叡山 根本中堂前にて
学生部長自らサービスに務めた昼食風景 お手玉作成に取り組む参加者



■ 加茂川中学生 チャレンジ体験学習に来学 2004年10月26日~28日

 京都市内の中学校が、学習活動の一環として実施している「チャレンジ体験学習」のために、大谷大学では例年加茂川中学生を受け入れていますが、今年も2年生の森本葵さんが参加されました。
 26日は図書館で図書の受け入れや貸し出し業務を体験し、27日の午前中は教務部の教材準備室で授業用テキストの作成を手伝い、午後はノートテイクの体験と共に大学の授業を経験しました。28日は企画室で広告用写真の選定、ご命日の記念講演の写真撮影と広報活動の体験をしました。
 森本さんは、3日間の体験を振り返り「表からは見えないところでいろいろな人が働いていることがわかり、大きな体験をしました。」と感想を述べていました。

     
  貸出し手続き作業   ノートテイクの実習(右端)  



 スリランカ国 大臣、国立大学長ら一行来学          2004年10月12日
 このほどスリランカ国の国務大臣(スポーツ、青少年省)、国立スリジャヤワルダナプラ大学長夫妻、日本語学科教授ら一行13名が本学を訪問されました。
 スリランカと日本の青少年の交流を願い、またスリジャヤワルダナプラ大学では日本語を学ぶ学生も多く、仏教研究も盛んであるところから、日本での仏教や文化研究の盛んな大学の第一として本学を表敬訪問されたものです。
 学内の施設見学では、講堂、博物館、図書館、研究室、メディアホールなどを見学しましたが、施設の完備していることに感心されるとともに、講堂では仏前において入学式や卒業式を行うとの説明に深くうなずかれるなど、仏教国の一行らしい視点も窺われました。
 歓談においては、抹茶の接待に大いに興味を示され、紅茶と日本茶と、元は同じ茶の木から生まれる文化や、スリランカから本学に在籍していた留学生の消息や、また共に仏教が盛んな国であることなど共通の話題も多く、和やかに進められました。最後にスリジャヤワルダナプラ大学長から「大谷大学との今後の交流関係を維持したい」との希望が述べられ、木村学長からも「有益な交流について考えて行きたい」との答礼が述べられて歓談を終えました。
 
 全員で記念写真   大臣に記念品を贈呈する木村学長



 私立大学図書館協会西地区部会研究会 開催          2004年10月9日
 このほど、私立大学図書館協会西地区部会の研究会が大谷大学を会場として開催されました。当日は、台風の影響も心配される生憎の空模様でしたが、西地区の私立大学図書館から約120名の参加者があり「大学図書館の共生と特化」のメインテーマのもと、熱心な研究会が開催されました。
 研究会は、西地区部会会長校である南山大学の大森図書館長の挨拶で始まり、会場校を代表して大谷大学木村学長の挨拶の後、大谷大学の礪波護教授が「大学図書館の共生と特化」と題して基調講演を行いました。
 休憩時間には本学図書館の施設見学、またギャラリーにて開催された関連業者による最新の機器、システムなどのデモンストレーション展示などを熱心に見学する姿が目立ちました。
 午後は3大学の図書館職員から、大学の特色を活かした活動などについての研究発表があり、熱心な質疑が交わされて有益な研究会を終了しました。
挨拶される南山大学大森図書館長

熱心な参加者 木村学長の挨拶

基調講演される礪波教授 デモンストレーション展示風景



 EBS 主催公開講演会 開催          2004年10月2日
 東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society 略称EBS)の主催による公開講演会が、響流館メディア演習室を会場として開催されました。
 今回は、「アンベードカル博士が仏教に改宗した意義」と題して、インドにおいて活動をしておられるダルマチャーリ・ローカミトラ師が講演されました。
 講演は英語で行われましたが、日本文のレジュメも配布され、ローカミトラ師は、インドにおいてアンタッチャブルの家庭に生まれたアンベードカル博士が、ヒンズーから仏教に改宗された意義、現在にまで引き継がれているその活動の内容、そして現状の問題点などを映像による紹介も交えて学生・教員・学外研究者などに熱心に語りかけられました。
 講演終了後は、聴衆から“仏教の社会活動について”“アンベードカル博士と親鸞の思想の共通点について”“政治などと関連する現代における仏教の視点について”など熱心な質問が出され、意見交換が行われました。
ダルマチャーリ・ローカミトラ師 会場風景



 2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式 行われる 2004年9月30日
 前期最終日の9月30日(木)、午前11時より講堂において2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式が行われました。今回の卒業式では、大学院1名、大谷大学70名、大谷大学短期大学部2名、合計73名の諸君が新たに学窓を巣立ちました。
 学園理事、同窓会長、教育後援会長など多数の来賓に加え、ご父母も参列した式場では、勤行の後、卒業生に対し学長より1名づつ証書が授与され、全員緊張の面持ちで証書を受け取りました。その後、学長の告辞、真宗大谷学園理事よりの祝辞に続き、全員で大学歌を斉唱して卒業式を終えました。式典後には、講堂入口に待ち受けた後輩より花束が贈呈されるなど、講堂前は華やかな雰囲気に包まれました。
 また、卒業式に引き続き、大学・同窓会の共同主催による「卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が講堂棟3階ホールにおいて開催されました。指導教員と修了・卒業生に加え、ご父母の参加も得て、卒業を祝して和やかに懇談が続けられました。
学位記・卒業証書の授与

     
  木村学長告辞   真宗大谷学園藤野参務祝辞  

祝賀会 全員で乾杯   挨拶される佐々木同窓会長   懇談風景



■ 教育後援会 近畿地区父母兄姉懇談会開催 2004年9月25日
 本年度の教育後援会メイン行事の一つとして、近畿地区父母兄姉懇談会が開催され、開催当日は、父母兄姉300名(206組)、教育後援会役員3名、来賓2名、大学当局ならびに教職員80名の出席のもと、盛会裡に終了いたしました。
 当日、第一部は大谷大学において、父母兄姉懇談会全体説明会(13:00~14:20)、個別相談・施設見学(14:30~16:45)を行い、第二部は会場を京都全日空ホテルに移し、懇談会を開催致し、ご父母兄姉の皆さまと教職員が和やかに歓談致しました。

 
 
全体説明会 個別相談風景

 
 
学生情報提供システムのデモンストレーション 懇親会場での歓談



■ 教員対象 「就職支援セミナー」 開催 2004年9月24日
 このほど、学生の進路就職支援の充実をはかるため、教員を対象とした「就職支援セミナー」を開催いたしました。
 今回は、学生の心理を理解し、就職支援活動に役立てようとの狙いから、精神科医として若者の心理に造詣が深く、今春には『就職がこわい』を出版されている香山リカ帝塚山学院大学教授を講師にお招きし、「“就職から逃げる学生達”-精神科医の目で見た就活学生-」の題のもとお話を聞かせていただきました。その後質疑応答の時間を設け、幾つかの質問に丁寧な回答をしていただきました。
 参加した教員からは、「学生の心に寄り添う意識がまず必要ではないか、と気づかされた」「就職活動に限らず、学生指導に大きなヒントを得た」などのコメントが寄せられました。
質問する参加教員 熱心に学生の心を説く香山リカ氏



■ 写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産- 開催 2004年9月7日
 大谷大学・インド大使館・インド総領事館の共同主催による「写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産-」展が、ギャラリーにて始まりました。
 この写真展は、インドにあっては、美術史家としても有名な写真家ビノイ・K・ベール氏の撮影した写真83点により構成されています。四大聖地をはじめとするブッダの遺跡、アジャンタやエローラの壁画、シッキムやラダックの仏像、スリランカ、ネパール、ブータンなどの仏教寺院など、幅広い視点から仏教の遺跡、芸術遺産を取り上げ、繊細なカメラワークにより表現したものです。
 写真展開催に先立ち、9月7日にオープニングセレモニーを開催しました。インド大使、大谷大学長の挨拶に続き、テープカットを行い、写真展がスタートしました。セレモニーの後、関係者によるティー・パーティを開催、インド総領事による挨拶に引き続き関係者が和やかに懇談し、写真展の盛況を願いました。
 写真展は9月25日(土)まで、入場無料にて一般公開されます。
M.L.トリパティ インド大使の挨拶 挨拶する木村学長

テープカット

 
写真展を見る来観者 ティパーティで挨拶するR.O.ワラン総領事

展示会場風景



■ “Buddhism in Global Perspective”Vol.1,Vol.2発刊 2004年8月
 大谷大学とインドS.K.J.ソマイヤ仏教学研究センターとの共同開催により、2002年3月13日~15日にインドムンバイで行われた国際学会“Buddhism in Global perspective”の成果報告書が2冊にまとめられ、このほどインドにおいて刊行されました。
 この学会では、主催者代表として小川一乗学長(当時)が挨拶、他に大谷大学からは安冨信哉学術交流センター長(当時)が参加したほか、荒牧典俊教授、大学院博士後期課程第2学年Dash Shobha Rani さんが参加し研究発表を行い、報告書に収録されています。
 刊行された成果 報告書



■ 中学生チャレンジ体験学習 2004年8月20・23・24日
 京都市立衣笠中学の生徒2名が、中学校の学習活動の一環としての「生き方探求・チャレンジ体験」学習に訪れました。この活動は、≪生徒が自らの希望に基づいて広く社会に出て、様々の体験活動や多くの人達とのふれあいを通して、自分を見つめ直し、よりよい生き方を考え将来を切り拓いていく力や態度を育成するなど、多くのことがらを学ぶ機会≫として実施されているもので、学校のある地域の多くの事業所が協力して受け入れているものです。
 本学では、2年生の平木大嗣君、佐野真嗣君の2名を受け入れ、大学の事務職員の仕事を体験してもらいました。初日は企画室にて書類整理・ファイリング体験などをし、残り2日間は大学図書館にて図書整理作業の手伝いをしました。
パソコンを操作   背ラベルを作成   書類をファイリング
(左の2枚の写真はそれぞれ生徒が自分で撮影したものです。)



■ 同窓高校教員懇談会を開催 2004年8月20日
 このほど、本学卒業生で現在高等学校の教員をされている方々にお集まりをいただき、「同窓教員懇談会」を開催致しました。この会合は、高等学校教員の立場から本学の活動についてご意見を伺い、学生募集・広報活動などに参考とさせていただくことを目的として毎年開催しているものです。
 本年は、同窓教員10数名がご出席くださり、大学側出席者と懇談を行いました。会合では、大学の近況や、入試制度の説明に加え、本年からの試みとして進路就職状況についての報告も聞いていただきました。また、意見交換においては、学外者の視点から大学の取り組みについて厳しい意見も出されるなど有意義な会合となりました。議事終了後は、学内食堂(ビッグバレー)において懇親会を開催して和やかなひと時を過ごしました。
懇談会風景



■ 福井県豪雨災害復旧ボランティアに参加 2004年8月3日~5日
 今年度は、時ならぬ台風や集中豪雨など、各地で大きな被害がありましたが、本学学生も災害復旧のボランティアに参加しました。
 学期末試験終了後の8月3日~5日、大学の呼び掛けに応じて参加した学生13名(科目等履修生、留学研究生各1名含む)と状況視察に同行した職員2名が福井県の災害地に赴きボランティアの復旧活動に従事しました。今回は、福井県鯖江市の西袋町、片山町にて浸水家屋の床下に堆積した泥濘の除去や、家屋周辺地域のゴミ除去、清掃作業等に従事しました。
 今回の豪雨被害の災害復旧ボランティアに際しては、災害発生後、いち早く個人で参加した学生や、大学の呼び掛けに応じながら日程的な調整がつかずやむを得ず参加できなかった学生等もあったようです。
 
復旧作業の様子 参加した学生ほか



■ オープンキャンパス開催 2004年8月1日・2日
 8月の最初は、毎年、京都にあるすべての私立大学が連合し“オープンキャンパス in Kyoto”と名づける、一斉キャンパス開放が実施されています。本年も各大学とも足並みを揃えて実施され、本学もオープンキャンパスが実施されました。
 夏休みに入ったこともあり、遠隔地から参加の方も多く見られ、相談コーナー・模擬授業・大学説明・キャンパス見学・在学生とのフリートークなど盛沢山のプログラムのもと、2日間キャンパスは見学・相談者で賑わいました。
   
門での受付風景 学生生活の相談 学科内容の説明を聞く

   
模擬授業風景 在学生とのフリートーク 見学者で賑わうキャンパス



■ JR京都駅に大学看板掲出 2004年8月1日
 本学では、このほどJR京都駅に看板を掲出いたしました。JR京都駅には、以前、八条口団体昇降階段横に看板を設置していましたが、京都駅改修工事に伴い暫らく休止していました。しかし、このほど人通りの多い位置の看板を確保することができましたので、看板設置を再開したものです。
 京都駅の南北を結ぶ二本の自由通路のうち、西側の高架橋通路(伊勢丹から近鉄・新幹線改札口に結ぶ通路)の中央にある改札の正面に位置する、高さ1.3m、横幅3.9mの大型電照看板です。
 「人間が大好きです。」のコピーに爽やかな女子学生の表情を配した、大学のイメージを伝えるデザインとなっています。



■ 結婚式行われる 2004年7月31日
大谷大学では、希望により、学内の仏前において結婚式を行うことができます。
このほど、
 新郎 齋 藤 甲次郎 さん(大学院修士課程第2学年)
 新婦 門 田 陽 香 さん
の結婚式が行われました。
 結婚式は、尋源講堂の華やかに荘厳されたご仏前において執り行われます。厳かな雅楽の音に導かれ新郎・新婦が入場し、仏前において讃仏の「嘆仏偈」を唱和します。今回の結婚式は、新郎の大学院指導教授安冨信哉氏が司婚を務められました。
 司婚者は「受けがたき人身をうけ、しかもここに二人が結ばれることは、まことに深い因縁によることであり、その家庭は、人間としての人生に対する責務を果たすべき、厳粛な場であります。互いに夫となり妻となり、やがて又、親となることによって、人類の歴史を担う一員となるのであります。家庭における日常生活の苦楽の中に、人間としての無限の意味を照らし出すものこそ、み仏の教えであります。なにとぞ聞法生活者として、心身ともに健やかな人生をすごされることを念じてやみません」と言葉を述べ、両人に誓いを求めました。
 これに対し、新郎・新婦は誓いの言葉を述べ、司婚者は「両人の誓いを得て、一同来会の諸氏と共に円満な婚儀の成立を認めます。」と宣言し、今日の感激を忘れず、親鸞聖人のご教化に従い、いよいよ真摯な聞法者となることを願って念珠を授与しました。
 両家の親族、新郎・新婦の友人ら約100人が見守るなか、新郎・新婦は仏前に向かい、誓いも新たに献香をしました。
 続いて式杯の儀が行われます。新郎・新婦は三段の誓杯を交わし、その後親族式杯が行われます。今回献杯の雄蝶・雌蝶は新郎の学友が務めました。引き続いて司婚者からの祝詞があり、仏前結婚式は厳かに終了しました。
 式終了後、両家よりそれぞれ親族の紹介を行ったのち、再び雅楽の音に従い新郎・新婦は多くの友人らが見守るなか退場し、本日の結婚式は終了しました。



■ マールブルク大学との交流記録 ドイツ語版刊行  
 大谷大学では、かねてよりドイツのマールブルク・フィリップス大学と「仏教とキリスト教」をテーマとした学術交流を重ねてきました。第1回目は1999年5月にマールブルク大学を会場として開催し、本学より8名の研究者が参加しました。第2回目は2000年1月に大谷を会場としてドイツより3名の研究者の参加を得て公開講義が行われました。第3回目は2003年4?5月に再びマールブルク大学を9名の研究者が訪問し、「世俗化からの挑戦に直面する仏教とキリスト教」をテーマとしてシンポジュウムを開催しました。
 その成果は、「仏教とキリスト教との対話 I・II・III」としてすでに公開されています。
 このたび、「仏教とキリスト教との対話 III」に対応する第3回の共同シンポジュウムの報告書がドイツで刊行されました。  Hamburg EB-Verlag Dr. Brandt, Schenefeld 2004 
 表紙
目次



■ 西谷啓治文庫 目録完成 一般公開開始 2004年7月13日
 西田哲学を継承する宗教哲学者として世界的に知られた西谷啓治先生は、京都大学を退官された後、1963年より1971年まで本学の教授としてお勤めになられ、その後も1990年まで本学で講義を続けられました。
 西谷先生ご逝去の後、その蔵書は本学に寄贈されましたが、このほど漸く整理を完了し、公開されることとなりました。
 蔵書は、和書6,807冊・洋書3,900冊を数え、大谷大学では、これらの書籍の分類整理を終了し、オンライン検索できるよう入力も完了してこのほど公開を開始しました。
 西谷先生の蔵書はご自身の書き入れのあるものが多く、偉大な宗教哲学者の思索の基盤を窺い知ることができる貴重な資料となっています。公開に先立って完成した『西谷文庫目録』和書の部・洋書の部として二冊にまとめられた目録には、これら書き入れ等の情報も記載されています。この目録は今後CD化し、頒布の予定で現在準備が進められています。
 本学では公開に先立ち、西谷先生のご遺族、四女矢田敏子さんに目録一部を贈呈し、感謝の意を表しました。
『西谷文庫目録』 左:和書の部
  右:洋書の部
ご遺族への目録贈呈



■ 宗教学会主催 大拙忌 開催 2004年7月13日
 世界的に高名な仏教学者であり、元大谷大学教授であった鈴木大拙をしのぶ大拙忌記念講演会が、大谷大学宗教学会主催で開催されました。
 今年度は、大谷大学に永年出講された西谷啓治京都大学名誉教授のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理が終了し、「西谷文庫」として公開されることとなったのを記念し、鈴木大拙や西谷啓治に関する論評・編著などを多数著されている京都大学名誉教授 上田閑照氏をお招きし、『西谷啓治とは誰か?「風のこころ」と「空の立場」に余るもの』と題して講演をいただきました。
 また夕刻からは宗教学専攻のOB諸氏等も集まり懇親会が開催されました。懇親会は木村学長の挨拶に始まり、和やかな雰囲気で歓談がすすめられ、特に西谷啓治先生の思い出などに加え、先生の『宗教とは何か』のイタリア語訳出版の話題や、西谷文庫の公開開始等の話題など賑やかに語られました。
 席上、西谷啓治先生のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理・目録編纂に、多大のご尽力・ご指導をいただいた上田閑照京都大学名誉教授に『西谷文庫目録』和書の部、洋書の部二冊を贈呈し感謝の意を表わしました。
参加されたOB諸氏
挨拶される木村学長
上田閑照京都大学名誉教授に目録贈呈
スピーチされる大屋名誉教授
懇親会風景



■ 真宗大谷派教学大会 開催 2004年7月11日
 本学を会場として、第11回「真宗大谷派教学大会」が開催されました。この大会は、真宗大谷派の教学振興を目的として組織されている真宗教学学会が主催するもので、本年は「教化と教学」を統一テーマとして開催されました。
 当日は、午前に3会場に分かれて研究発表が行われ、本学の大学院生7名をはじめ、合計18名の発表が熱心に行われました。午後からは大勢の参加者を得て下記の2氏による記念講演が行われました。
藤 本 浄 彦 佛教大学教授  「教義と教化の循環-宗門人の課題-」
池 田 勇 諦 前同朋大学長  「教学は教化の学」
 記念講演後は物故会員追弔会に引き続き総会が開催され、所用により欠席された会長の代理として本学木村学長が挨拶されました。今回の大会には、教師課程を履修する本学学生も多く参加し、研鑚の1日を過ごしました。
   
 研究発表風景 
記念講演
挨拶される木村学長



■ 短大部長杯争奪 スピーチコンテスト 開催 2004年7月7日
 短期大学文化学科恒例の、短期大学部長杯争奪 第4回スピーチコンテストが、7月7日(水)に開催されました。
 このコンテストは、文化学科に開講されている「日本語表現」の学習成果をもとにスピーチの腕を競うもので、本年が第4回となりました。当日、響流館メディアホールを会場に、2・3限目にわたり短期大学部2回生の学生14名のスピーチが行われました。
 学生もチェックシートにより採点に参加する形式をとり、熱心な聴衆を前にそれぞれ熱のこもったスピーチが展開されましたが、審査の結果敢闘賞に「生きる」とういう題で発表した野村温子さん、準優勝に「どんな音がするのか」とスピーチした田中真美さん、優勝は「詩を書くこと」を語った今井美里さんが選ばれ、短期大学部長より表彰されました。
   
スピーチ風景 熱心な聴衆 優勝した今井さんの表彰



■ 留学生文化交流会開催 2004年7月3日
 7月3日(土)に、留学生文化交流会が開催されました。この交流会は、留学生と、学生・教職員の交流を深め、併せて留学生諸君に伝統文化に親しんでもらう機会を提供するために毎年開催されているものです。
 当日は、留学生11名、日本人学生14名、教職員12名が参加し、午前10時大学をバスで出発しました。一行は、最初に晴天に緑が美しい大原三千院を尋ねて参拝、昼食の後、七味唐辛子の作成に挑み、それぞれのオリジナル七味を作成しました。さらにその後は、京象嵌の工房を訪ねて象嵌細工の作成を体験して伝統文化の一端にふれ、有意義な一日を終えました。
三千院前で参加者全員の記念撮影
七味の調整体験
象嵌細工の作成風景



■ 佛教図書館協会総会 開催 2004年7月2日
 このほど、2004年度(第39回)佛教図書館協会総会が、本学を会場として開催されました。 佛教図書館協会は、全国の仏教系大学の図書館22大学により組織されているもので、仏教系大学図書館の様々な問題に取り組み、仏教関係図書の整理に関する問題の検討や、職員の研修などを実施しているものです。
 総会は、本学の沙加戸真宗総合学術センター長・図書館長の挨拶で開始され、事業計画などの議事に続き、研修として永井一彰奈良大学教授・総合研究所長の「版木は語る -書誌学の向こう側へ-」と題する講演が行われました。講演では、大谷大学が所蔵する仏典の版木を参加者に実際に手にとって見てもらいながら、版木から見える書誌的事項について古い木版印刷による仏教書を扱う図書館員の持つべき知識について懇切な解説がありました。
 講演終了後は、響流館施設を見学して総会を終了しました。
挨拶する沙加戸図書館長
総会の議事風景
講演する永井奈良大学教授
版木を手にとって見る参加者



■ 韓国東國大學校 訪問団 来学 2004年7月2日
 7月2日(金)午前、韓国東國大學校の金昌 理事長、李法山 法山正覚院長、李衡烈 法人秘書課長、金煥基 日語日文学科教授の4名が来学されました。東國大學校では、理事長・学長が交代され、新任のご挨拶に来学されたものです。また、本学の木村学長も4月に交替されたところであり、なごやかな雰囲気のうちに今後も更なる交流を深めてゆくことが話しあわれました。  東國大學校は韓国ソウルにあり、仏教精神に基づいて教育がされている大学であり、本学とは学術交流協定を1997年に締結しており、現在も共同研究が進められています。
歓談される金理事長と木村学長
大学関係者と記念撮影



■ 同窓会うどん 販売開始 2004年7月1日
 7月1日(木)より学内食堂で≪同窓会うどん(そば)≫の販売が開始されました。≪同窓会うどん(そば)≫は、従来のかけうどん・かけそばの名称を変更したものですが、同窓会からの補助金により一食60円の安価にて提供されることになりました。
 ≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫に、きつね・てんぷらなどを自由にトッピングし、きつねうどん、てんぷらそばなどとして食膳にのせることができます。
 「大谷大学同窓会」は本学卒業生などにより組織されています。今回の≪同窓会うどん≫販売は、同窓会活動に関するさまざまな課題を検討するために昨年設置された同窓会活動企画推進委員会において検討され、同窓会として学生を支援できることはないかという議論の中から生み出され実現したものです。また、卒業後の同窓会の活動に理解をうるため、今から同窓会に親しみを覚えてもらおうという点も狙ったものです。
 安価な≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫は学生に絶大な支持を受けています。
 同窓会うどん 60円! 食堂のポスター
 また、同じく学内食堂では、「日替わりランチ」「ハッピーランチ」「モーニングセット」「ディナーセット」などが教育後援会からの補助を受けて安価に提供されています。



■ 京都市内博物館施設連絡協議会 2004年度総会 開催 2004年6月29日
 京都市内博物館施設連絡協議会(略称:京博連、事務局:京都市教育委員会事務局生涯学習部生涯学習推進課)主催の2004年度総会が、大谷大学を会場として開催されました。
 6月29日(火)午後1時30分からメディアホールで開催された総会では、樋口隆康 京博連会長(泉屋博古館 館長)、京都市教育委員会 門川大作教育長が挨拶され、表彰式・感謝状贈呈に続き、事業計画・規約改正などの議事が行われました。その後大谷大学の博物館の所蔵品紹介、博物館の展観を見学して終了しました。
挨拶する門川教育長
参加された博物館関係者
 京博連は、京都市内にある美術館・博物館・庭園など約150施設が加盟しています。 大谷大学博物館も、昨年10月開館後、京博連に加盟しています。加盟館のうち、ホ ームページを開設している博物館の概要は下記ホームページで見ることができます。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/bunka-link/art-list.html



■ 大谷幼稚園 大学探検隊来る 2004年6月25日
 6月25日(金)、生憎の梅雨空でしたが、大谷大学付属幼稚園の年長組(ふじぐみ・ゆりぐみ・ひまわりぐみ)の園児約70名の≪大学探検隊≫が大学を訪れました。
 宇治市木幡御蔵山から、園長先生と先生4名と一緒に京阪電車・京都市営地下鉄と乗り継いで元気に到着した園児たちは、疲れも見せず、粘土あそび、楽器あそび、ゲーム、コンピュータでお絵かき、紙ヒコーキあそび、と幼児教育保育科の学生たちと楽しく遊び、メディアホールでは星空の映像を楽しみました。
 響流館のロビーでお弁当をたべ、お楽しみ会では全員がお土産をもらい楽しい一日を終えました。


   



 

 





■ 中国 東北師範大学学長一行来訪 2004年6月10日
 大谷大学と学術交流協定を結んでいる海外の大学一つである、中国吉林省長春の東北師範大学の学長ら一行が木村宣彰学長を表敬訪問されました。
 一行は、史寧中学長、楊忠国際交流担当副学長、趙俊峰国際交流處長、安載鶴副處長の4名の方々で、6月10日(木)午後大学に到着され、響流館の総合研究室、図書館、博物館などを見学ののち、木村宣彰学長と会談されました。会談では、今後の新たな学術交流について和やかな雰囲気のうちにも熱心な意見交換が行われ、両校において今後もますます交流を推進してゆくことが確認されました。
学長室での記念撮影 記念品を交換する史寧中学長と木村宣彰学長
学長室での記念撮影
記念品を交換する史寧中学長と
木村宣彰学長



■ 東方学会開催される 2004年5月29日
 財団法人東方学会主催の、国際東方学者会議(ICES 略称:東方学会)の第49回関西部会が、5月29日(土)大谷大学を会場として開催されました。
 開会の辞ののち、中国の沈衛栄教授が「西蔵文文献中的和尚摩訶衍及其教法」、京都大学の平田昌司教授が「胡藍の獄・靖難の変と『洪武正韻』」と題して講演されました。交歓昼食会では、大谷大学の木村宣彰学長が主催校を代表して挨拶されました。また席上、本学の礪波護教授が大谷大学博物館に展観されている文物の中から、寺本婉雅将来の北京版西蔵大蔵経や、大谷瑩誠旧蔵の中国古印、神田喜一郎旧蔵の数々の名品を紹介しました。
 午後は、これらの優品が展示されている、大谷大学博物館で開催されたばかりの「仏教の歴史とアジアの文化I」展を全員で参観しました。
発表風景 博物館の展示を熱心に見る学会参加者
発表風景
博物館の展示を熱心に見る学会参加者



■ パーリ学仏教文化学会開催される 2004年5月29日
 5月29日(土)、大谷大学を会場としてパーリ学仏教文化学会主催の第18回学術大会が開催されました。
 午前・午後にわたり海外の研究者も含め12名の研究発表が行われました。研究発表は、パーリ語仏教文献に対する考察を中心に、スリランカにおける仏教復興運動について、ミャンマーやバングラディッシュにおける上座仏教の現状などについての発表もあり、それぞれに活発な質疑応答が交わされ盛況のうちに閉会いたしました。
会場の風景 研究発表者
会場の風景式
研究発表者



■ 小川一乗前学長に名誉教授称号を贈る 2004年5月27日
 このたび、大谷大学では、小川一乗前学長に名誉教授の称号を贈りました。小川一乗前学長は、1969年大谷大学短期大学部助手として勤務されて以来一貫して本学にお勤めになり、短期大学部長、学生部長、学監・文学部長などを歴任されたのち、2000年4月より2004年3月までの4年間、大谷大学長・大谷大学短期大学部学長を勤められました。学長在職期間中には、真宗総合研究センター・響流館の竣工、近代化100周年記念事業の実施、博物館の開館など数々の業績を挙げられました。また、十数点におよぶ学術研究書や啓蒙書を出版されるなど学術的業績も大きなものがありました。
 これらの業績に対し、名誉教授の称号を贈ったもので、大谷大学として62人目の名誉教授となりました。称号記の贈呈式は5月27日学長室で行われました。
贈 呈 式 小川新名誉教授
贈 呈 式
小川新名誉教授
 卒業式行われる 2005年3月18日
 2004年度の卒業式が3月18日行われました。小雨のぱらつく生憎の天気でありましたが、晴れ着に身を包んだ卒業生が、真宗大谷大学学園理事長を始めとする来賓各位、教職員やご父兄の見守る中、新たな希望を胸に卒業してゆきました。
 今年度は、文学部921名、大学院修士課程修了51名、短期大学部262名の卒業式がありました。また、大学院博士課程では、仏教文化専攻の岡本隆明、川端泰幸、加藤基樹の3氏が博士(文学)の学位を授与されました。
祝辞を述べる木村学長 卒業式会場風景
博士(文学)の学位を取得された3氏
 キャンパスの中では、後輩から花束を贈られ記念撮影をする風景や、胴上げをして卒業を祝っているグループなど、終日華やかな光景が繰り広げられました。
後輩たちと最後に記念撮影 胴上げの祝福
 夕方からは市内のホテルに会場を移し「大谷大学卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が、卒業生・ご父母・同窓会役員・教育後援会役員・教職員など約1,200名の参加を得て、盛大に催されました。後輩たちによるアトラクションなども用意され、楽しい雰囲気のなか、友人・教師などと別れを惜しみました。
吹奏楽団によるアトラクション 祝賀会会場



 マイケル・パイ博士特別講演会 2005年2月22日・3月8日
 2004年10月より大谷大学に客員教授としてお迎えした、マイケル・パイ博士の特別講演会が2日間にわたって開催されました。
 マイケル・パイ博士は、イギリス・リーズ大学、ドイツ・マールブルク大学などで教鞭をとられ、国際宗教学宗教史会議(IAHR)の会長も務められた世界的な宗教学者であります。博士は、大谷大学とマールブルク大学との学術交流においても重要な役割を果たしていただいたほか、1995‐97年には、大谷大学大学院特別セミナーの客員教授をお努めいただくなどの深い交流関係にあり、このほど客員教授にご就任いただいたものです。
 マイケル・パイ博士の特別講演は、第1回を「宗教学と信仰‐グローバルな視点で考える‐」、第2回を「宗教と社会的責任‐戦争と平和 これからの宗教教育について‐」と題して、現代社会における宗教の問題を、豊富な事例の画像を提示しながら進められました。両日とも約100名の熱心な聴衆の参加があり、講演後も質疑応答に丁寧な回答をいただき参加者に感銘を与えました。
講演されるマイケル・パイ博士



 第3回留学生文化交流会 2005年2月2日
 日本文化に親しみつつ、留学生と日本人学生の交流を促進するために開催している、留学生文化交流会の第3回が開催されました。
 今回は、留学生6名を含み21名の学生が参加し、大学の教室を会場として京仏具について学び、その後金箔細工としての金杯作成に取り組みました。
 京仏具製作の老舗、株式会社小堀より社長の小堀賢一氏を始め7名の職人さんがお越しいただき、実際の仏壇や構造見本を見ながら、製作過程や構造について解説していただき、職人の伝承する技術について学びました。
仏壇の構造の説明 解説する小堀社長
 その後、実際の金箔を利用して、金杯の製作実習をしましたが、ごく薄く柔らかい金箔の取扱いに全員一苦労しました。しかし、小堀社員の方々の丁寧な指導により何とか全員が金杯を作成することができました。普段なにげなく見ている金箔細工ですが、その繊細なことと、職人さんたちの熟練の技術に改めて驚きを感じた実習でした。
金杯作成風景 皺を作らずに金箔を貼るのは難しい。
 体験終了後は、今年度修了予定の留学生の送別懇親会を持ちました。留学生の出身国の伝統的なあそびなどの話題で大いに盛り上がり、送別・交流の宴を終了することができました。
送別懇親会の一こま



 博士学位授与 2005年1月28日
 このほど、本学OBの鈴木昭英氏が、本学大学院より博士(文学)の学位を取得されました。鈴木昭英氏は、大谷大学を卒業後、大学院博士課程を昭和36年3月満期退学されました。その後長岡市教育委員会に勤務される傍ら研鑚を積まれ、このほどその成果を『修験教団の形成と展開』の論文にまとめられ、審査の結果学位授与が決定されたものです。
 学位記の授与式は2005年1月28日学長室において行われました。



■ 紫明近隣昔の写真展 好評のうちに終了 2004年12月7日~25日



 幼教フェスティバル 開催 2004年12月18日
 毎年慣例となっている、幼児教育保育科のフェスティバルが本年も開催されました。この催しは、幼児教育保育科のカリキュラムの中核でもある≪保育内容・総合表現≫の活動として開催されるものですが、今年は「smile」というテーマをかかげ、ゼミ単位で演目に取り組みました。
 第1部は大谷幼稚園や、招待した近隣の幼稚園・保育園児を対象として舞台を構成し、午後からの第2部は学生の学習成果発表を中心とし、ダンスあり、踊りあり、合唱あり、寸劇ありの楽しく愉快な演目で大いに盛り上がりました。時には教員も舞台に立たされるなど和やかなムードで時間は瞬く間にすぎてゆきました。













ステージの最後は、舞台も客席も一つになって、全員の大合唱で幕を下ろしました。その歌はこんな歌詞でした。
 
もう大丈夫心配ないと 泣きそうな私の側でいつも変わらない笑顔でささやいてくれた
まだまだやれるよ だっていつでも輝いてる
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
こんなにたくさんの幸せ感じる時は瞬間で
ここにいるすべての仲間から最高のプレゼント
まだまだまだやれるよ だっていつでもみんな側にいる
きっと今ここでやりとげられること どんなことも力にかわる
ずっと見守っているからって笑顔でいつものよに抱きしめた
みんなの笑顔に何度助けられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
時には急ぎすぎて見失う事もあるよ 仕方ない
ずっと見守っているからって
笑顔でいつものよに抱きしめたあなたの笑顔に何度たすけられただろう
ありがとうありがとうBest Friend
ずっとずっとずっとBest Friend



 京都十大学合同パネル展開催 2004年11月29日~12月3日
 京都内の10の大学漫画研究部による第3回合同パネル展が、本学ギャラリーにて開催されました。今回は、各大学の作品に加え、「漫研十ヵ条」「仕掛け絵本」の競作コナーなども設けられています。なかなかの力作揃いということもあり学生たちに好評を博しています。ちなみに参加の大学は、大谷大学/京都学園大学/京都教育大学/京都工芸繊維大学/京都産業大学/京都大学/同志社大学/佛教大学/立命館大学/龍谷大学の10校です。
展示会場
 各大学ブース 
漫研十ヵ条の作品
 仕掛け絵本の競作 



 第2回“人権問題を共に考えよう”全学学習会 2004年12月1日
 今年度第2回となる“人権問題を共に考えよう”全学学習会が開催されました。今回は、最初に先般学内で発生した落書き問題についての経過報告と、学習のための討論がなされました。
 その後、全国各地で人権コンサートを開催しているソプラノ歌手渡辺千賀子さんによる「小さな手のひらコンサート」が開催されました。コンサートは≪竹田の子守り唄≫ではじまり、渡辺さんと伴奏の井草誠さんの軽妙なトークを交えながら≪イムジン河≫≪手紙≫≪耳をすませて≫≪原爆許すまじ≫≪花≫などを聞かせてくれました。トークと歌による人権についての問いかけが、聞く人に強く訴えかけるコンサートであり、柔らかで透明感あふれる歌声に聴衆は魅了されました。最後には≪上を向いて歩こう≫の曲に乗せて会場の聴衆とともに、手話を交えて歌うことも教えてくれ、楽しい中にも深く考えさせるコンサートのひと時を過ごすことができました。
コンサート会場 参加者とともに手話を交えて歌う
渡辺千賀子さんと伴奏の井草誠さん



 伏見工業高校生 インタンーンシップに来学 2004年11月25日・26日
 大谷大学では、高校生のインターンシップ(就業体験)事業に協力し、このほど伏見工業高校の生徒2名を受け入れました。伏見工業高校では、将来の産業社会を担う専門分野の知識・技能を有し、自主性・独創性豊かな人材の育成を目指して教育をすすめていますが、技術教育にとどまらない職業の現場体験教育として実施されているものです。
 今回のインターンシップ事業には、安田琴美・吉村知紗の両君が参加し、企画室において広報作業の体験をしました。おりから大学において開催された「中国留学相談会」と、「大学法恩講」の宗教行事の取材を体験しました。カメラで行事を取材したあと、企画室において記事原稿を書いたり、文書作成の体験をしました。
 留学説明会の取材 報恩講の取材
取材した写真を整理し記事を書く作業



 中国 首都師範大学一行本学を訪問 2004年11月25日
 大谷大学の学術交流提携大学である、中国首都師範大学の孫福生国際文化学院副院長ら一行5名が本学を訪問されました。今回の訪問は両校の友好・交流関係を更に深めようとして表敬訪問されたものです。
 特に今回来学された方々は何らかの形で留学生教育に関わっておられる方が多く、本学の学生を対象として、「留学相談会」を開催してくれました。「留学相談会」には、中国留学を志す学生が出席し、全体的な説明のあとも個別の質問に応じて下さるなど、学生にとっても意義深い説明会となりました。
 説明会風景 パンフレットを手に質問する学生 
 説明会終了後、一行は響流館を見学し、図書館の完備した施設に感嘆されるとともに、特に博物館にも興味を示され質問を多くされていました。その後学長を表敬訪問され和やかな歓談の内に、今後の交流について意見を交わしました。
 歓談風景 記念写真 



 鸞音忌法要 開催 2004年11月18日
 このほど、真宗学の碩学であり、元大谷大学学長、名誉教授であった曾我量深先生の遺徳をしのぶ鸞音忌法要が学内で営まれました。「学問が時代に相応し実践を離れぬように」と説かれた曾我先生の教えを、真宗に自己を学ぼうとする時今一度問いなおそうとする学生が実行委員会を結成し、真宗学会の後援を得て、毎年開催されているものです。
 本年は講堂に多くの学生が集い曾我先生の遺徳をしのぶしめやかな法要のあと、元大谷大学助教授伊東慧明先生が「曾我量深先生」と題する講演を行いました。
 法要風景 伊東慧明師 



■ 学園祭開催 2004年11月11日~14日



■ 第2回留学生文化交流会開催 2004年11月6日

 外国人留学生と日本人学生の交流を促進すると共に、日本の伝統文化に親しんでもらうことを目的として開催されている「留学生文化交流会」の第2回交流会が、11月6日(土)に開催されました。
 今回は、もみじ祭り開催中の比叡山延暦寺を訪問する企画でしたが、絶好の秋晴れに恵まれ、留学生11名、日本人学生19名、教職員11名の総勢約40名は大学をバスで出発しました。
 ちょうど見頃に色づいた紅葉を車窓から愛でつつ比叡山についた一行は、根本中堂に参拝し説明を聞いたのち、鐘をついたり、紅葉の散策路を楽しんだ後、琵琶湖畔にある大谷大学湖西キャンパスのセミナーハウスに向かいました。
 セミナーハウスでは、暖かな陽射しの中、バルコニーに出てバーベキュウの昼食を楽しみ、その後は西陣織のきれいな端切れを用いてお手玉造りに取り組みました。全員、針と糸を片手に4枚の布を組み合わせ、最近ではあまり見かけなくなりましたが日本の伝統的な玩具であるお手玉について解説をききながら熱心に取り組みました。
 日本の美しい風景を楽しみ、伝統玩具作成に取りくみ、留学生と学生の交流を深めた楽しい一日はこのように過ぎて行きました。

比叡山 根本中堂前にて
学生部長自らサービスに務めた昼食風景 お手玉作成に取り組む参加者



■ 加茂川中学生 チャレンジ体験学習に来学 2004年10月26日~28日

 京都市内の中学校が、学習活動の一環として実施している「チャレンジ体験学習」のために、大谷大学では例年加茂川中学生を受け入れていますが、今年も2年生の森本葵さんが参加されました。
 26日は図書館で図書の受け入れや貸し出し業務を体験し、27日の午前中は教務部の教材準備室で授業用テキストの作成を手伝い、午後はノートテイクの体験と共に大学の授業を経験しました。28日は企画室で広告用写真の選定、ご命日の記念講演の写真撮影と広報活動の体験をしました。
 森本さんは、3日間の体験を振り返り「表からは見えないところでいろいろな人が働いていることがわかり、大きな体験をしました。」と感想を述べていました。

     
  貸出し手続き作業   ノートテイクの実習(右端)  



 スリランカ国 大臣、国立大学長ら一行来学          2004年10月12日
 このほどスリランカ国の国務大臣(スポーツ、青少年省)、国立スリジャヤワルダナプラ大学長夫妻、日本語学科教授ら一行13名が本学を訪問されました。
 スリランカと日本の青少年の交流を願い、またスリジャヤワルダナプラ大学では日本語を学ぶ学生も多く、仏教研究も盛んであるところから、日本での仏教や文化研究の盛んな大学の第一として本学を表敬訪問されたものです。
 学内の施設見学では、講堂、博物館、図書館、研究室、メディアホールなどを見学しましたが、施設の完備していることに感心されるとともに、講堂では仏前において入学式や卒業式を行うとの説明に深くうなずかれるなど、仏教国の一行らしい視点も窺われました。
 歓談においては、抹茶の接待に大いに興味を示され、紅茶と日本茶と、元は同じ茶の木から生まれる文化や、スリランカから本学に在籍していた留学生の消息や、また共に仏教が盛んな国であることなど共通の話題も多く、和やかに進められました。最後にスリジャヤワルダナプラ大学長から「大谷大学との今後の交流関係を維持したい」との希望が述べられ、木村学長からも「有益な交流について考えて行きたい」との答礼が述べられて歓談を終えました。
 
 全員で記念写真   大臣に記念品を贈呈する木村学長



 私立大学図書館協会西地区部会研究会 開催          2004年10月9日
 このほど、私立大学図書館協会西地区部会の研究会が大谷大学を会場として開催されました。当日は、台風の影響も心配される生憎の空模様でしたが、西地区の私立大学図書館から約120名の参加者があり「大学図書館の共生と特化」のメインテーマのもと、熱心な研究会が開催されました。
 研究会は、西地区部会会長校である南山大学の大森図書館長の挨拶で始まり、会場校を代表して大谷大学木村学長の挨拶の後、大谷大学の礪波護教授が「大学図書館の共生と特化」と題して基調講演を行いました。
 休憩時間には本学図書館の施設見学、またギャラリーにて開催された関連業者による最新の機器、システムなどのデモンストレーション展示などを熱心に見学する姿が目立ちました。
 午後は3大学の図書館職員から、大学の特色を活かした活動などについての研究発表があり、熱心な質疑が交わされて有益な研究会を終了しました。
挨拶される南山大学大森図書館長

熱心な参加者 木村学長の挨拶

基調講演される礪波教授 デモンストレーション展示風景



 EBS 主催公開講演会 開催          2004年10月2日
 東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society 略称EBS)の主催による公開講演会が、響流館メディア演習室を会場として開催されました。
 今回は、「アンベードカル博士が仏教に改宗した意義」と題して、インドにおいて活動をしておられるダルマチャーリ・ローカミトラ師が講演されました。
 講演は英語で行われましたが、日本文のレジュメも配布され、ローカミトラ師は、インドにおいてアンタッチャブルの家庭に生まれたアンベードカル博士が、ヒンズーから仏教に改宗された意義、現在にまで引き継がれているその活動の内容、そして現状の問題点などを映像による紹介も交えて学生・教員・学外研究者などに熱心に語りかけられました。
 講演終了後は、聴衆から“仏教の社会活動について”“アンベードカル博士と親鸞の思想の共通点について”“政治などと関連する現代における仏教の視点について”など熱心な質問が出され、意見交換が行われました。
ダルマチャーリ・ローカミトラ師 会場風景



 2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式 行われる 2004年9月30日
 前期最終日の9月30日(木)、午前11時より講堂において2004年度前期 学位記並びに卒業証書授与式が行われました。今回の卒業式では、大学院1名、大谷大学70名、大谷大学短期大学部2名、合計73名の諸君が新たに学窓を巣立ちました。
 学園理事、同窓会長、教育後援会長など多数の来賓に加え、ご父母も参列した式場では、勤行の後、卒業生に対し学長より1名づつ証書が授与され、全員緊張の面持ちで証書を受け取りました。その後、学長の告辞、真宗大谷学園理事よりの祝辞に続き、全員で大学歌を斉唱して卒業式を終えました。式典後には、講堂入口に待ち受けた後輩より花束が贈呈されるなど、講堂前は華やかな雰囲気に包まれました。
 また、卒業式に引き続き、大学・同窓会の共同主催による「卒業・修了ならびに同窓会新入会員歓迎祝賀会」が講堂棟3階ホールにおいて開催されました。指導教員と修了・卒業生に加え、ご父母の参加も得て、卒業を祝して和やかに懇談が続けられました。
学位記・卒業証書の授与

     
  木村学長告辞   真宗大谷学園藤野参務祝辞  

祝賀会 全員で乾杯   挨拶される佐々木同窓会長   懇談風景



■ 教育後援会 近畿地区父母兄姉懇談会開催 2004年9月25日
 本年度の教育後援会メイン行事の一つとして、近畿地区父母兄姉懇談会が開催され、開催当日は、父母兄姉300名(206組)、教育後援会役員3名、来賓2名、大学当局ならびに教職員80名の出席のもと、盛会裡に終了いたしました。
 当日、第一部は大谷大学において、父母兄姉懇談会全体説明会(13:00~14:20)、個別相談・施設見学(14:30~16:45)を行い、第二部は会場を京都全日空ホテルに移し、懇談会を開催致し、ご父母兄姉の皆さまと教職員が和やかに歓談致しました。

 
 
全体説明会 個別相談風景

 
 
学生情報提供システムのデモンストレーション 懇親会場での歓談



■ 教員対象 「就職支援セミナー」 開催 2004年9月24日
 このほど、学生の進路就職支援の充実をはかるため、教員を対象とした「就職支援セミナー」を開催いたしました。
 今回は、学生の心理を理解し、就職支援活動に役立てようとの狙いから、精神科医として若者の心理に造詣が深く、今春には『就職がこわい』を出版されている香山リカ帝塚山学院大学教授を講師にお招きし、「“就職から逃げる学生達”-精神科医の目で見た就活学生-」の題のもとお話を聞かせていただきました。その後質疑応答の時間を設け、幾つかの質問に丁寧な回答をしていただきました。
 参加した教員からは、「学生の心に寄り添う意識がまず必要ではないか、と気づかされた」「就職活動に限らず、学生指導に大きなヒントを得た」などのコメントが寄せられました。
質問する参加教員 熱心に学生の心を説く香山リカ氏



■ 写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産- 開催 2004年9月7日
 大谷大学・インド大使館・インド総領事館の共同主催による「写真展 慈悲の足跡-インドの仏教遺跡と芸術遺産-」展が、ギャラリーにて始まりました。
 この写真展は、インドにあっては、美術史家としても有名な写真家ビノイ・K・ベール氏の撮影した写真83点により構成されています。四大聖地をはじめとするブッダの遺跡、アジャンタやエローラの壁画、シッキムやラダックの仏像、スリランカ、ネパール、ブータンなどの仏教寺院など、幅広い視点から仏教の遺跡、芸術遺産を取り上げ、繊細なカメラワークにより表現したものです。
 写真展開催に先立ち、9月7日にオープニングセレモニーを開催しました。インド大使、大谷大学長の挨拶に続き、テープカットを行い、写真展がスタートしました。セレモニーの後、関係者によるティー・パーティを開催、インド総領事による挨拶に引き続き関係者が和やかに懇談し、写真展の盛況を願いました。
 写真展は9月25日(土)まで、入場無料にて一般公開されます。
M.L.トリパティ インド大使の挨拶 挨拶する木村学長

テープカット

 
写真展を見る来観者 ティパーティで挨拶するR.O.ワラン総領事

展示会場風景



■ “Buddhism in Global Perspective”Vol.1,Vol.2発刊 2004年8月
 大谷大学とインドS.K.J.ソマイヤ仏教学研究センターとの共同開催により、2002年3月13日~15日にインドムンバイで行われた国際学会“Buddhism in Global perspective”の成果報告書が2冊にまとめられ、このほどインドにおいて刊行されました。
 この学会では、主催者代表として小川一乗学長(当時)が挨拶、他に大谷大学からは安冨信哉学術交流センター長(当時)が参加したほか、荒牧典俊教授、大学院博士後期課程第2学年Dash Shobha Rani さんが参加し研究発表を行い、報告書に収録されています。
 刊行された成果 報告書



■ 中学生チャレンジ体験学習 2004年8月20・23・24日
 京都市立衣笠中学の生徒2名が、中学校の学習活動の一環としての「生き方探求・チャレンジ体験」学習に訪れました。この活動は、≪生徒が自らの希望に基づいて広く社会に出て、様々の体験活動や多くの人達とのふれあいを通して、自分を見つめ直し、よりよい生き方を考え将来を切り拓いていく力や態度を育成するなど、多くのことがらを学ぶ機会≫として実施されているもので、学校のある地域の多くの事業所が協力して受け入れているものです。
 本学では、2年生の平木大嗣君、佐野真嗣君の2名を受け入れ、大学の事務職員の仕事を体験してもらいました。初日は企画室にて書類整理・ファイリング体験などをし、残り2日間は大学図書館にて図書整理作業の手伝いをしました。
パソコンを操作   背ラベルを作成   書類をファイリング
(左の2枚の写真はそれぞれ生徒が自分で撮影したものです。)



■ 同窓高校教員懇談会を開催 2004年8月20日
 このほど、本学卒業生で現在高等学校の教員をされている方々にお集まりをいただき、「同窓教員懇談会」を開催致しました。この会合は、高等学校教員の立場から本学の活動についてご意見を伺い、学生募集・広報活動などに参考とさせていただくことを目的として毎年開催しているものです。
 本年は、同窓教員10数名がご出席くださり、大学側出席者と懇談を行いました。会合では、大学の近況や、入試制度の説明に加え、本年からの試みとして進路就職状況についての報告も聞いていただきました。また、意見交換においては、学外者の視点から大学の取り組みについて厳しい意見も出されるなど有意義な会合となりました。議事終了後は、学内食堂(ビッグバレー)において懇親会を開催して和やかなひと時を過ごしました。
懇談会風景



■ 福井県豪雨災害復旧ボランティアに参加 2004年8月3日~5日
 今年度は、時ならぬ台風や集中豪雨など、各地で大きな被害がありましたが、本学学生も災害復旧のボランティアに参加しました。
 学期末試験終了後の8月3日~5日、大学の呼び掛けに応じて参加した学生13名(科目等履修生、留学研究生各1名含む)と状況視察に同行した職員2名が福井県の災害地に赴きボランティアの復旧活動に従事しました。今回は、福井県鯖江市の西袋町、片山町にて浸水家屋の床下に堆積した泥濘の除去や、家屋周辺地域のゴミ除去、清掃作業等に従事しました。
 今回の豪雨被害の災害復旧ボランティアに際しては、災害発生後、いち早く個人で参加した学生や、大学の呼び掛けに応じながら日程的な調整がつかずやむを得ず参加できなかった学生等もあったようです。
 
復旧作業の様子 参加した学生ほか



■ オープンキャンパス開催 2004年8月1日・2日
 8月の最初は、毎年、京都にあるすべての私立大学が連合し“オープンキャンパス in Kyoto”と名づける、一斉キャンパス開放が実施されています。本年も各大学とも足並みを揃えて実施され、本学もオープンキャンパスが実施されました。
 夏休みに入ったこともあり、遠隔地から参加の方も多く見られ、相談コーナー・模擬授業・大学説明・キャンパス見学・在学生とのフリートークなど盛沢山のプログラムのもと、2日間キャンパスは見学・相談者で賑わいました。
   
門での受付風景 学生生活の相談 学科内容の説明を聞く

   
模擬授業風景 在学生とのフリートーク 見学者で賑わうキャンパス



■ JR京都駅に大学看板掲出 2004年8月1日
 本学では、このほどJR京都駅に看板を掲出いたしました。JR京都駅には、以前、八条口団体昇降階段横に看板を設置していましたが、京都駅改修工事に伴い暫らく休止していました。しかし、このほど人通りの多い位置の看板を確保することができましたので、看板設置を再開したものです。
 京都駅の南北を結ぶ二本の自由通路のうち、西側の高架橋通路(伊勢丹から近鉄・新幹線改札口に結ぶ通路)の中央にある改札の正面に位置する、高さ1.3m、横幅3.9mの大型電照看板です。
 「人間が大好きです。」のコピーに爽やかな女子学生の表情を配した、大学のイメージを伝えるデザインとなっています。



■ 結婚式行われる 2004年7月31日
大谷大学では、希望により、学内の仏前において結婚式を行うことができます。
このほど、
 新郎 齋 藤 甲次郎 さん(大学院修士課程第2学年)
 新婦 門 田 陽 香 さん
の結婚式が行われました。
 結婚式は、尋源講堂の華やかに荘厳されたご仏前において執り行われます。厳かな雅楽の音に導かれ新郎・新婦が入場し、仏前において讃仏の「嘆仏偈」を唱和します。今回の結婚式は、新郎の大学院指導教授安冨信哉氏が司婚を務められました。
 司婚者は「受けがたき人身をうけ、しかもここに二人が結ばれることは、まことに深い因縁によることであり、その家庭は、人間としての人生に対する責務を果たすべき、厳粛な場であります。互いに夫となり妻となり、やがて又、親となることによって、人類の歴史を担う一員となるのであります。家庭における日常生活の苦楽の中に、人間としての無限の意味を照らし出すものこそ、み仏の教えであります。なにとぞ聞法生活者として、心身ともに健やかな人生をすごされることを念じてやみません」と言葉を述べ、両人に誓いを求めました。
 これに対し、新郎・新婦は誓いの言葉を述べ、司婚者は「両人の誓いを得て、一同来会の諸氏と共に円満な婚儀の成立を認めます。」と宣言し、今日の感激を忘れず、親鸞聖人のご教化に従い、いよいよ真摯な聞法者となることを願って念珠を授与しました。
 両家の親族、新郎・新婦の友人ら約100人が見守るなか、新郎・新婦は仏前に向かい、誓いも新たに献香をしました。
 続いて式杯の儀が行われます。新郎・新婦は三段の誓杯を交わし、その後親族式杯が行われます。今回献杯の雄蝶・雌蝶は新郎の学友が務めました。引き続いて司婚者からの祝詞があり、仏前結婚式は厳かに終了しました。
 式終了後、両家よりそれぞれ親族の紹介を行ったのち、再び雅楽の音に従い新郎・新婦は多くの友人らが見守るなか退場し、本日の結婚式は終了しました。



■ マールブルク大学との交流記録 ドイツ語版刊行  
 大谷大学では、かねてよりドイツのマールブルク・フィリップス大学と「仏教とキリスト教」をテーマとした学術交流を重ねてきました。第1回目は1999年5月にマールブルク大学を会場として開催し、本学より8名の研究者が参加しました。第2回目は2000年1月に大谷を会場としてドイツより3名の研究者の参加を得て公開講義が行われました。第3回目は2003年4?5月に再びマールブルク大学を9名の研究者が訪問し、「世俗化からの挑戦に直面する仏教とキリスト教」をテーマとしてシンポジュウムを開催しました。
 その成果は、「仏教とキリスト教との対話 I・II・III」としてすでに公開されています。
 このたび、「仏教とキリスト教との対話 III」に対応する第3回の共同シンポジュウムの報告書がドイツで刊行されました。  Hamburg EB-Verlag Dr. Brandt, Schenefeld 2004 
 表紙
目次



■ 西谷啓治文庫 目録完成 一般公開開始 2004年7月13日
 西田哲学を継承する宗教哲学者として世界的に知られた西谷啓治先生は、京都大学を退官された後、1963年より1971年まで本学の教授としてお勤めになられ、その後も1990年まで本学で講義を続けられました。
 西谷先生ご逝去の後、その蔵書は本学に寄贈されましたが、このほど漸く整理を完了し、公開されることとなりました。
 蔵書は、和書6,807冊・洋書3,900冊を数え、大谷大学では、これらの書籍の分類整理を終了し、オンライン検索できるよう入力も完了してこのほど公開を開始しました。
 西谷先生の蔵書はご自身の書き入れのあるものが多く、偉大な宗教哲学者の思索の基盤を窺い知ることができる貴重な資料となっています。公開に先立って完成した『西谷文庫目録』和書の部・洋書の部として二冊にまとめられた目録には、これら書き入れ等の情報も記載されています。この目録は今後CD化し、頒布の予定で現在準備が進められています。
 本学では公開に先立ち、西谷先生のご遺族、四女矢田敏子さんに目録一部を贈呈し、感謝の意を表しました。
『西谷文庫目録』 左:和書の部
  右:洋書の部
ご遺族への目録贈呈



■ 宗教学会主催 大拙忌 開催 2004年7月13日
 世界的に高名な仏教学者であり、元大谷大学教授であった鈴木大拙をしのぶ大拙忌記念講演会が、大谷大学宗教学会主催で開催されました。
 今年度は、大谷大学に永年出講された西谷啓治京都大学名誉教授のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理が終了し、「西谷文庫」として公開されることとなったのを記念し、鈴木大拙や西谷啓治に関する論評・編著などを多数著されている京都大学名誉教授 上田閑照氏をお招きし、『西谷啓治とは誰か?「風のこころ」と「空の立場」に余るもの』と題して講演をいただきました。
 また夕刻からは宗教学専攻のOB諸氏等も集まり懇親会が開催されました。懇親会は木村学長の挨拶に始まり、和やかな雰囲気で歓談がすすめられ、特に西谷啓治先生の思い出などに加え、先生の『宗教とは何か』のイタリア語訳出版の話題や、西谷文庫の公開開始等の話題など賑やかに語られました。
 席上、西谷啓治先生のご遺族から本学に寄贈された蔵書の整理・目録編纂に、多大のご尽力・ご指導をいただいた上田閑照京都大学名誉教授に『西谷文庫目録』和書の部、洋書の部二冊を贈呈し感謝の意を表わしました。
参加されたOB諸氏
挨拶される木村学長
上田閑照京都大学名誉教授に目録贈呈
スピーチされる大屋名誉教授
懇親会風景



■ 真宗大谷派教学大会 開催 2004年7月11日
 本学を会場として、第11回「真宗大谷派教学大会」が開催されました。この大会は、真宗大谷派の教学振興を目的として組織されている真宗教学学会が主催するもので、本年は「教化と教学」を統一テーマとして開催されました。
 当日は、午前に3会場に分かれて研究発表が行われ、本学の大学院生7名をはじめ、合計18名の発表が熱心に行われました。午後からは大勢の参加者を得て下記の2氏による記念講演が行われました。
藤 本 浄 彦 佛教大学教授  「教義と教化の循環-宗門人の課題-」
池 田 勇 諦 前同朋大学長  「教学は教化の学」
 記念講演後は物故会員追弔会に引き続き総会が開催され、所用により欠席された会長の代理として本学木村学長が挨拶されました。今回の大会には、教師課程を履修する本学学生も多く参加し、研鑚の1日を過ごしました。
   
 研究発表風景 
記念講演
挨拶される木村学長



■ 短大部長杯争奪 スピーチコンテスト 開催 2004年7月7日
 短期大学文化学科恒例の、短期大学部長杯争奪 第4回スピーチコンテストが、7月7日(水)に開催されました。
 このコンテストは、文化学科に開講されている「日本語表現」の学習成果をもとにスピーチの腕を競うもので、本年が第4回となりました。当日、響流館メディアホールを会場に、2・3限目にわたり短期大学部2回生の学生14名のスピーチが行われました。
 学生もチェックシートにより採点に参加する形式をとり、熱心な聴衆を前にそれぞれ熱のこもったスピーチが展開されましたが、審査の結果敢闘賞に「生きる」とういう題で発表した野村温子さん、準優勝に「どんな音がするのか」とスピーチした田中真美さん、優勝は「詩を書くこと」を語った今井美里さんが選ばれ、短期大学部長より表彰されました。
   
スピーチ風景 熱心な聴衆 優勝した今井さんの表彰



■ 留学生文化交流会開催 2004年7月3日
 7月3日(土)に、留学生文化交流会が開催されました。この交流会は、留学生と、学生・教職員の交流を深め、併せて留学生諸君に伝統文化に親しんでもらう機会を提供するために毎年開催されているものです。
 当日は、留学生11名、日本人学生14名、教職員12名が参加し、午前10時大学をバスで出発しました。一行は、最初に晴天に緑が美しい大原三千院を尋ねて参拝、昼食の後、七味唐辛子の作成に挑み、それぞれのオリジナル七味を作成しました。さらにその後は、京象嵌の工房を訪ねて象嵌細工の作成を体験して伝統文化の一端にふれ、有意義な一日を終えました。
三千院前で参加者全員の記念撮影
七味の調整体験
象嵌細工の作成風景



■ 佛教図書館協会総会 開催 2004年7月2日
 このほど、2004年度(第39回)佛教図書館協会総会が、本学を会場として開催されました。 佛教図書館協会は、全国の仏教系大学の図書館22大学により組織されているもので、仏教系大学図書館の様々な問題に取り組み、仏教関係図書の整理に関する問題の検討や、職員の研修などを実施しているものです。
 総会は、本学の沙加戸真宗総合学術センター長・図書館長の挨拶で開始され、事業計画などの議事に続き、研修として永井一彰奈良大学教授・総合研究所長の「版木は語る -書誌学の向こう側へ-」と題する講演が行われました。講演では、大谷大学が所蔵する仏典の版木を参加者に実際に手にとって見てもらいながら、版木から見える書誌的事項について古い木版印刷による仏教書を扱う図書館員の持つべき知識について懇切な解説がありました。
 講演終了後は、響流館施設を見学して総会を終了しました。
挨拶する沙加戸図書館長
総会の議事風景
講演する永井奈良大学教授
版木を手にとって見る参加者



■ 韓国東國大學校 訪問団 来学 2004年7月2日
 7月2日(金)午前、韓国東國大學校の金昌 理事長、李法山 法山正覚院長、李衡烈 法人秘書課長、金煥基 日語日文学科教授の4名が来学されました。東國大學校では、理事長・学長が交代され、新任のご挨拶に来学されたものです。また、本学の木村学長も4月に交替されたところであり、なごやかな雰囲気のうちに今後も更なる交流を深めてゆくことが話しあわれました。  東國大學校は韓国ソウルにあり、仏教精神に基づいて教育がされている大学であり、本学とは学術交流協定を1997年に締結しており、現在も共同研究が進められています。
歓談される金理事長と木村学長
大学関係者と記念撮影



■ 同窓会うどん 販売開始 2004年7月1日
 7月1日(木)より学内食堂で≪同窓会うどん(そば)≫の販売が開始されました。≪同窓会うどん(そば)≫は、従来のかけうどん・かけそばの名称を変更したものですが、同窓会からの補助金により一食60円の安価にて提供されることになりました。
 ≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫に、きつね・てんぷらなどを自由にトッピングし、きつねうどん、てんぷらそばなどとして食膳にのせることができます。
 「大谷大学同窓会」は本学卒業生などにより組織されています。今回の≪同窓会うどん≫販売は、同窓会活動に関するさまざまな課題を検討するために昨年設置された同窓会活動企画推進委員会において検討され、同窓会として学生を支援できることはないかという議論の中から生み出され実現したものです。また、卒業後の同窓会の活動に理解をうるため、今から同窓会に親しみを覚えてもらおうという点も狙ったものです。
 安価な≪同窓会うどん≫≪同窓会そば≫は学生に絶大な支持を受けています。
 同窓会うどん 60円! 食堂のポスター
 また、同じく学内食堂では、「日替わりランチ」「ハッピーランチ」「モーニングセット」「ディナーセット」などが教育後援会からの補助を受けて安価に提供されています。



■ 京都市内博物館施設連絡協議会 2004年度総会 開催 2004年6月29日
 京都市内博物館施設連絡協議会(略称:京博連、事務局:京都市教育委員会事務局生涯学習部生涯学習推進課)主催の2004年度総会が、大谷大学を会場として開催されました。
 6月29日(火)午後1時30分からメディアホールで開催された総会では、樋口隆康 京博連会長(泉屋博古館 館長)、京都市教育委員会 門川大作教育長が挨拶され、表彰式・感謝状贈呈に続き、事業計画・規約改正などの議事が行われました。その後大谷大学の博物館の所蔵品紹介、博物館の展観を見学して終了しました。
挨拶する門川教育長
参加された博物館関係者
 京博連は、京都市内にある美術館・博物館・庭園など約150施設が加盟しています。 大谷大学博物館も、昨年10月開館後、京博連に加盟しています。加盟館のうち、ホ ームページを開設している博物館の概要は下記ホームページで見ることができます。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/bunka-link/art-list.html



■ 大谷幼稚園 大学探検隊来る 2004年6月25日
 6月25日(金)、生憎の梅雨空でしたが、大谷大学付属幼稚園の年長組(ふじぐみ・ゆりぐみ・ひまわりぐみ)の園児約70名の≪大学探検隊≫が大学を訪れました。
 宇治市木幡御蔵山から、園長先生と先生4名と一緒に京阪電車・京都市営地下鉄と乗り継いで元気に到着した園児たちは、疲れも見せず、粘土あそび、楽器あそび、ゲーム、コンピュータでお絵かき、紙ヒコーキあそび、と幼児教育保育科の学生たちと楽しく遊び、メディアホールでは星空の映像を楽しみました。
 響流館のロビーでお弁当をたべ、お楽しみ会では全員がお土産をもらい楽しい一日を終えました。


   



 

 





■ 中国 東北師範大学学長一行来訪 2004年6月10日
 大谷大学と学術交流協定を結んでいる海外の大学一つである、中国吉林省長春の東北師範大学の学長ら一行が木村宣彰学長を表敬訪問されました。
 一行は、史寧中学長、楊忠国際交流担当副学長、趙俊峰国際交流處長、安載鶴副處長の4名の方々で、6月10日(木)午後大学に到着され、響流館の総合研究室、図書館、博物館などを見学ののち、木村宣彰学長と会談されました。会談では、今後の新たな学術交流について和やかな雰囲気のうちにも熱心な意見交換が行われ、両校において今後もますます交流を推進してゆくことが確認されました。
学長室での記念撮影 記念品を交換する史寧中学長と木村宣彰学長
学長室での記念撮影
記念品を交換する史寧中学長と
木村宣彰学長



■ 東方学会開催される 2004年5月29日
 財団法人東方学会主催の、国際東方学者会議(ICES 略称:東方学会)の第49回関西部会が、5月29日(土)大谷大学を会場として開催されました。
 開会の辞ののち、中国の沈衛栄教授が「西蔵文文献中的和尚摩訶衍及其教法」、京都大学の平田昌司教授が「胡藍の獄・靖難の変と『洪武正韻』」と題して講演されました。交歓昼食会では、大谷大学の木村宣彰学長が主催校を代表して挨拶されました。また席上、本学の礪波護教授が大谷大学博物館に展観されている文物の中から、寺本婉雅将来の北京版西蔵大蔵経や、大谷瑩誠旧蔵の中国古印、神田喜一郎旧蔵の数々の名品を紹介しました。
 午後は、これらの優品が展示されている、大谷大学博物館で開催されたばかりの「仏教の歴史とアジアの文化I」展を全員で参観しました。
発表風景 博物館の展示を熱心に見る学会参加者
発表風景
博物館の展示を熱心に見る学会参加者



■ パーリ学仏教文化学会開催される 2004年5月29日
 5月29日(土)、大谷大学を会場としてパーリ学仏教文化学会主催の第18回学術大会が開催されました。
 午前・午後にわたり海外の研究者も含め12名の研究発表が行われました。研究発表は、パーリ語仏教文献に対する考察を中心に、スリランカにおける仏教復興運動について、ミャンマーやバングラディッシュにおける上座仏教の現状などについての発表もあり、それぞれに活発な質疑応答が交わされ盛況のうちに閉会いたしました。
会場の風景 研究発表者
会場の風景式
研究発表者



■ 小川一乗前学長に名誉教授称号を贈る 2004年5月27日
 このたび、大谷大学では、小川一乗前学長に名誉教授の称号を贈りました。小川一乗前学長は、1969年大谷大学短期大学部助手として勤務されて以来一貫して本学にお勤めになり、短期大学部長、学生部長、学監・文学部長などを歴任されたのち、2000年4月より2004年3月までの4年間、大谷大学長・大谷大学短期大学部学長を勤められました。学長在職期間中には、真宗総合研究センター・響流館の竣工、近代化100周年記念事業の実施、博物館の開館など数々の業績を挙げられました。また、十数点におよぶ学術研究書や啓蒙書を出版されるなど学術的業績も大きなものがありました。
 これらの業績に対し、名誉教授の称号を贈ったもので、大谷大学として62人目の名誉教授となりました。称号記の贈呈式は5月27日学長室で行われました。
贈 呈 式 小川新名誉教授
贈 呈 式
小川新名誉教授

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