「大学は楽しすぎる」と言う阪本さんは、自身の体験が原点となって、幼稚園教諭を目指しています。課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学ですが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、学園祭の実行委員としても活躍しています。2年次以降は、幼稚園や保育園でのボランティア、保育実習、教育実習など、実践的な学びが目白押し。アクティブな阪本さんが、さらに精力的に動き回ります。

01 楽しすぎた幼稚園に、先生となって戻りたい

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川北:大学は楽しいですか?
 
阪本:楽しいです。楽しすぎます(笑)。何かをやろうっていうときにも「やろう、やろう」ってノリの良いクラスやし、1年生はクラスが違ってもみんな仲良いし。
 
川北:1クラス20人くらいだから、いい規模だね。大学って自分で授業を選べるんだけど、教育学部は資格を取るためにほぼ同じ授業を受けるから、本当に仲間とか家族みたいな感じで過ごすことになるね。他の学部だったら、将来の夢とか就職先とかが違うけど、教育学部っていう時点で、目指すところも一緒だし。将来は何になりたいですか?
 
阪本:幼稚園の先生になりたいなと思ってます。
 
川北:その夢はいつ頃から?
 
阪本:「将来の夢は何?」って聞かれたときはいつも「幼稚園の先生」って言ってたので、小学生くらいからかな?幼稚園が楽しすぎて、小学生になっても、幼稚園に戻りたかったのかもしれないですね。先生になったら戻れると思ったのかも(笑)。
川北:どんなところが楽しかった?
 
阪本:一般的には、外で遊ぶときは「危ないから靴履いて」って言われるんでしょうけど、私のところは、自由に遊んでよくて。裸足でもいいし、どう遊んでもいい。そこら中にある木の実や石を使ったり。それが楽しくて楽しくて。
 
川北:なるほど。幼稚園の頃の楽しい思い出が原点になってるんだ。
 
阪本:はい。先生もめっちゃ優しかったんです。失敗したことがあっても一緒に悔しがってくれて、「こうしたらいいんじゃない?」ってアドバイスしてくれてたイメージがあって。その時の先生みたいになりたいなって思って。最近、その先生に「一緒に働きたいです」って言ったら、すごい喜んでくれて。
 
川北:それは嬉しいよね。もう10何年も前に教えた子が、自分のようになりたいですって言ってくれるのは、嬉しいと思うわ。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼稚園が楽しすぎたという自身の体験が原点となり、幼稚園教諭を目指している。大谷大学を選んだのは、オープンキャンパスで先輩の話が聞けたことが一番の決め手。先生と距離が近く相談しやすい環境であること、少人数で一人ひとりのことを見てくれることなどを教えてもらった。
    課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学だが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、アクティブに活躍している。