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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [300]

威神力

「威神力」
兵藤 一夫(教授 仏教学)

 ブッダや菩薩たちは、私たち凡人の認識や思議を超えたある種の力を具(そな)えているとされる。それが「威神力(いじんりき)」であり、「威力(いりき)」「神力(じんりき)」などとも言われる。この種の人知を超えた力や現象については、科学的思考の代表とされる最先端の「物理学」においても想定されること、この度の東日本大震災などを目の当たりにすることなどにより、ひと頃の科学万能の時代ほどの拒否反応はないようであるが、それだけにそのような力に関しては、その内容と意義について慎重な吟味と判断が求められる。

 仏教は、諸仏の教えによって覚りの知恵を獲得しブッダになること(成仏)を最終的な目標とするものである。一見すると、経典などに説かれる教えを読んだり、説法者から教えを聞いたりすることによって、自分だけでそれを深め覚りに至ることが求められているようであるが、そうではない。目に見えない諸仏の「威神力」がその人に関与している。

 「威神力」とは、サンスクリット語anubhāva(アヌバーヴァ)の訳語で、原義は「実現させるもの」「経験させるもの」である。諸仏が目に見えない形で私たちの仏道の歩みを手助けする力、覚りを実現(経験)させるために働きかけてくる力である。したがって、この力は基本的には仏道の歩みの中で実感されるものであり、単なる無病息災などの現世利益の願いに応えるものではない。般若経にも、善男・善女たちは諸仏の「威神力」の助けによって知恵の完成(般若波羅蜜〈はんにゃはらみつ〉)の教えを聞き、習い、語り、書写することなどが説かれている。

 「威神力」に似たことばに「加護(かご)(加持〈かじ〉)」がある。原義は「そばに立つもの」「支配するもの」であるから、「そばにいて支え、手助けしてくれるもの」という意である。視点は少し異なるが、「威神力」と同じ意味合いの語であり、並び用いられる場合もある。

 これら諸仏の「威神力」や「加護」は、仏教に真摯に向かう者たちの中に自然に現れて実感されるものであって、計らい求めて得られるものではない。これはただ仏教だけではなく、いずれの道を歩むにしろ共通することであろう。

(『文藝春秋』2011年10月号)

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