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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [297]

捨

「捨」
兵藤 一夫(教授 仏教学)

 慣れ親しんだものや関係を「捨てる」ことは難しい。最近、「断捨離」ということが注目されている。ものや情報や関係など不要なものや多すぎるものを断ち、捨て、離れることで、身の回りや心を整理して、自分の生き方を見直してみようということのようである。これはインドのヨガにおける考え方に基づいて言われ始めたようであるが、仏教においても、「煩悩を断ずる」、「ものを喜捨(布施)する」、「執着を離れる」などと言われて、重要な語である。中でも「捨」という語は仏教において大切なあり方の一つである。

 仏教での「捨」には二通りのサンスクリット原語が考えられる。一つは通常の意味の「捨てる」ことである。自分の身体を生き物たちに与える「捨身」、財物を布施する「喜捨」などとして用いられる。

 もう一つは「無関心」「中立、平等」ということである。漢字の「捨」の語義に照らせば、「顧みない」「捨て置く」ということになるであろう。この場合、「捨」は心のあり方、心の作用を示したもので、「心が特定の対象に向かわず無関心」「心が対象に関して中立、平等」ということである。しかし、心が対象をまったく無視したり無関心で働かないということではなく、特定の人やものに執われずに平等であることである。仏教では、この「捨」という心のあり方はすべての善の心に見出されるもので、ことがらに関わる際の大切な要素と考えられている。

 例えば、布施という善行をなす時、私たちは「誰が」「誰に」「何を」という三つにこだわりながら行なうことで満足している。しかし、仏教では、その三つに執われないで布施することは「三輪清浄(さんりんしょうじょう)の布施」と呼ばれ、最善の布施のあり方とされる。この場合も「捨」という心のあり方が基本となっている。また、四無量心(慈・悲・喜・捨)という菩薩が他者に関わる際の大切な四つの無量の心においても、最終的に「捨」が求められる。「捨」に基づいて慈(他者に楽を与える)・悲(他者の苦を除去する)・喜(他者の善行を喜ぶ)がなされることが願われているのである。こだわりや執われなく他者と関わるのは難しいことではあるが、少しでも歩んでゆきたい方向である。

(『文藝春秋』2011年7月号)

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