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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [280]

檀那

「檀那」
木村 宣彰(学長・教授 仏教学)

 仏教は、私たちに何を教え、どのような影響を与えたのか。袖振り合うも他生の縁というように絆の大切さ、生きとし生けるものの〈いのち〉の尊さ、自然との共生などを教えた。更に生活の徳目として、自己の利益のみを追求することなく、他の人々に利益を与える〈利他〉を勧め、自利利他の円満という理想を示した。

 宮沢賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(『農民芸術概論綱要』)と〈利他〉の重要性を強調した。昨今、よく「友愛」という言葉を耳にする。もし、自分の気に入った人だけが〈友〉で、好きなものだけを〈愛〉の対象にするならば、それはエゴであり、利他の対極にある自利に他ならないであろう。そこで世情を思う時、改めて「檀那」(布施)の意味について考えてみなくてはならない。

 「檀那」とは、〈与えること〉を意味する梵語ダーナ(dāna)を音写した語である。その意味を〈布(あまね)く施す〉と解して「布施」と訳した。檀那と布施とは同義語である。大乗仏教では、菩薩の基本的実践徳目として六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を説き、特に利他を重視して「布施」即ち「檀那波羅蜜」を第一番に挙げ、人々に〈施しをすること〉を勧めている。それは金銭や物品の〈施し〉に限ったことではない。金品を施すことを〈財施〉といい、人々に教え説いて聞かせることを〈法施〉といい、人々の恐怖心や不安を取り除き、畏れなき安心を与えることを〈無畏施〉という。仏教は、〈財施〉〈法施〉〈無畏施〉の三施を説いている。ところが、今では布施といえば、僧侶に対する仏事の謝礼のみを指すようになった。

 日本では、妻が夫を呼ぶ語として「檀那」が用いられた。それは専ら男が外で働いた時代のことである。現代は男女雇用機会均等、男女共同参画社会であり、妻が夫の給与を〈施し〉として受ける訳ではないから〈檀那〉と呼ぶ必要もなくなった。今や、夫たちは〈共済〉組合ならぬ〈恐妻〉組合に加入し、妻から〈施し〉のお小遣いを乞うようになっているのではないだろうか。

(『文藝春秋』2010年2月号)

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