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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [272]

作業

「作業」
沙加戸 弘(教授 国文学)

 このことばを最初に聞いたのは、「明日の農作業」というラジオ番組であった。作業の意味を問うた筆者に母親は「畑やら田圃で今せんならんことや」と、作業のみでは幼い筆者にわかりにくいことを考慮したのか、周辺状況を含めて応えたと記憶する。

 こんな昔話をせずとも作業の語は現代生活の中で、一定の目的をもった人の働きを言うことばとして広く使用されているが、もとは「作業(さごう)」と読む仏教用語である。

 中国において念仏を宗とする浄土の教えを開顕した善導大師が、その著『往生礼讃』において浄土を目ざす行者の心(おもい)・行(おこない)・相(すがた)を「安心・起行・作業」と総称したことに始まる。つまり、仏にかける信心を安心と称し、念仏を起行とし、その念仏の方法を作業と呼んだのである。

 後にその字義から、行為あるいは行うことの意に用いられるようになり、室町期の『地蔵菩薩霊験記』には

  次に鏡台あり。浄玻璃鏡の影を写して一生の作業明々として見えたり

とある。また「ゴウ」の音は「悪業」等、現代にも生きている。

 この語が「サギョウ」と読まれて冒頭の如く、働き・仕事の意に用いられるようになるのは、戦国期(十六世紀末)日本に渡ってきた基督教の宣教師達がこの語に着目したからである。彼等が日本語修得のために編纂した『日葡辞書』ではこの語に「仕事・生涯・または品行」と注が付され、とりわけてキリシタン文学では「行為・生涯」の意で用いられた。『どちりなきりしたん』に

  御あるじ でうすの御さげう

とあるのがその例である。

 以後、広く使われ続けてきたのは前述の通りであるが、原義によれば作業には前提がある。そこには目的があり、目的は信より生ずるものである。信は現代ならば普遍性と置きかえられよう。

 「作業」は単なる動きではない。心があるか、目的があるか、目的は普遍性を持ったものであるか、現代生活の中の仏教用語が問うている気がする。

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