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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [270]

忘己利他

「忘己利他」
Robert F. Rhodes(教授 仏教学)

 よく学生に「仏教は、どんな教えですか」と質問されることがあります。二千年以上もの思索の歴史を持つ仏教を簡単に説明するのは困難ですが、この質問を受けたとき、よく紹介するのが「忘己利他」(もうこりた)という言葉です。これは伝教大師最澄の『山家学生式』に見られるものですが、仏教の基本精神をみごとに表しています。「自分のことを忘れ、他の人々のために尽くせ」—これこそ仏教が理想とする人間の生き方です。

 仏典の中にジャータカという物語集があります。その中には釈尊が前世において、菩薩として悟りを求めて修行していたときの話が多く収められています。そのなかで特に有名なもののひとつに、釈尊と飢えた虎の話があります。これは忘己利他の精神を最もよく、かつ具体的に示しています。

 あるとき釈尊が森を歩いていると、出産直後の雌虎に出会いました。虎は腹をすかし、空腹のあまり出産した子を食べようとしていました。それを見た釈尊は、自分が虎の餌になろうとその前に横たわりましたが、虎は力が尽きていて、釈尊に襲いかかることができません。そこで釈尊は近くの崖に登り、そこから飛び降り、自分を殺して虎の餌になることで、虎を救ったのでした。

 この話を学生にすると、いつも決まって「これは極端な話だ」と反論します。自分を殺してまでも、他の生き物を助けるのはおかしいというのです。確かにそうかもしれません。しかし、ジャータカなどの宗教文学を読むとき、その誇張された表現で何を言わんとするかを考えることが重要です。

 この釈尊と虎の物語にこめられたメッセージは、われわれ一人ひとりが、他者に対して無限の責任を持っている、ということではないでしょうか。実際にその責任を果たせるか否かは別として、本来われわれは自分の利益を忘れて、みなが幸せになるために尽くすことを理想として生きるべきであると、この物語は訴えています。今日のように、世界的不況のため、大量の失業者が町に溢れているときこそ、忘己利他の精神に立ち戻る必要があるのではないでしょうか。

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