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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [261]

世間虚仮

「世間虚仮」
Robert F. Rhodes(仏教学 教授)

 最近新聞やテレビのニュースを見て、心が重苦しくなることがしばしばある。官僚の汚職や年金納付記録の混乱、食品偽装やアメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題。世界の政治・経済の先行きが見えず、日本中に閉塞感が漂っている。七時のニュースが始まると、思わずチャンネルを変えてしまう今日このごろである。
 このような状況のなかで、ふと思い出すのが、聖徳太子の言葉として伝えられている「世間虚仮、唯仏是真」(せけんこけ ゆいぶつぜしん)(「世間は虚仮にして、唯仏のみこれ真なり」)である。太子の死後、妃の橘大郎女(たちばなの おおいらつめ)が中心となり、太子追悼のために天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)を織らせたが、この言葉はそのなかに記され、後に太子の伝記である『上宮聖徳法王帝説』(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)に記録されたものといわれている。しかしこの言葉は決して過去のものではない。今の時代に生きる私たちに大きな示唆を与えてくれるものでもある。
 ここでいう「虚仮」とは、文字どおり「空しくて、仮のもの」という意味である。世間では金や名誉・権力などを狩り立てられるかのように追い求めているが、それらは本当に心に平安をもたらすものであろうか。究極的な心のよりどころを与えてくれるのは、世間を越えた仏のみである。「世間虚仮、唯仏是真」は、争いや陰謀の渦巻く政治の世界に長く身を置いてきた太子が、最終的にたどり着いた心境に違いない。
 もちろん世間に埋没している限り、世間が虚仮であることは分からない。やや逆説的にいえば、虚仮を越えた真実の世界(仏の世界)と照らし合わせて始めて、世間が虚仮であることが実感されるのである。
 しかし、真実の世界に触れるとき、世間の虚仮を知ると同時に、それを越えて行く道も見えてくるのである。それは、真実の世界に触れることで、心の究極的なよりどころを獲得し、虚仮の世間にありながら、そこで生き抜く力を獲得するからである。
 今日のように混沌とした時代のなかで、世間の価値観に振り回されず、真に自立した人間として生きて行くためにも、「世間虚仮、唯仏是真」の意義を再確認する必要があるといえよう。

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