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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [247]

恩

「恩」
木村 宣彰(きむら せんしょう)(仏教学 教授)

 民話「鶴の恩返し」は人々に深い感動を与える。この民話を題材にした木下順二の戯曲「夕鶴」は英語、中国語、ロシア語などに翻訳されて海外でもよく知られている。このような恩返しの話は、仏教説話集の『日本霊異記』に数多く見られる。助けられた亀や蟹が人間に恩返しをする話の結びは、決まって「動物さえ受けた恩を忘れず恩返しをする。まして人間において恩を忘れてよいものであろうか」となっている。
 仏教経典は「知恩報恩の者、人中の珍宝となす」、「知恩報恩は、これ菩薩行」(『宝積経(ほうしゃくきょう)』)などと説いている。中国古典にも〈めぐみ〉を意味する恩の語があるが、仏教経典の「恩」は〔他人を思いやること〕を意味するサンスクリットのウパカーラ、または〔(他から)為されたこと〕を表すクリタの訳語である。他によって〔為されたことを知る〕という意味のクリタジュニャは「知恩」と訳される。
 人間は、特定の関係者や身近な人からだけ恩を受けているのではなく、あらゆる人から恩を受けている。これを「衆生の恩」という。我々は人のみならず自然界や動植物から様々な「恩」を受けている。他によって〈為されたこと〉即ち「恩」の結果として我々は存在しているのである。そこで『心地観経(しんじかんぎょう)』や『正法念処経(しょうぼうねんじょきょう)』は、この衆生の恩に親の恩などを加えて「四恩」を説いている。
 仏教における「恩」の思想は、その根本教理である縁起説に根拠している。今ここに在る我々は、親の恩はもちろんのこと、ありとあらゆる恩を受けて生きている。見えるものだけでなく、目に見えない因縁にまでに思いを寄せるならば、過去の全ての人々が「世々生々の父母兄弟なり」(『歎異抄』)と言えるであろう。いわゆる「多生の縁」である。
 現在の地球環境は悠久の昔に〈為された〉「恩」によって存在する。過去の「恩」を、我々はこの環境を護ることによって未来の子孫に「返す」のである。人間は、「恩」を知り、「恩」を感じて、地球環境を護るという思いを持つことができるのではないだろうか。

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