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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [241]

微妙

「微妙」
木村 宣彰(きむら せんしょう)(仏教学 教授)

 真の教養人は、小さなことに目が奪われず、つねに全体をながめているものである。季節の変化にしても、夏と秋とを別々にみるのではなく、「夏果てて、秋の来るにはあらず」と見る。春は早くから夏の気配を催し、夏のうちに既に秋が入り込んでいる。兼好法師はこのように自然を語っているが、この世の事はみな微妙である。
私の意見と彼の意見とは微妙に違う。これは誰もが経験することである。また組織の中ではしばしば微妙な立場に立たされることがある。物事の状態や関係が複雑で割り切れない場合や、美しさや味わいの趣が深いことを一般に〈微妙〉という。
ところが、仏教では「微妙」を呉音で発音して「ミミョウ」といい、言葉では言い尽くせない不思議で奥深い意味合いを表す語として用いる。仏の大悲は「深遠微妙(じんのんみみょう)」であり、その説法は「微妙法音(みみょうほうおん)」である。『無量寿経』には「普く十方のために微妙の法を説きたもう」とある。玄奘三蔵が訳した『説無垢称経(せつむくしょうきょう)』には「微妙なるはこれ菩提なり、極めて覚り難きが故に」と説いている。仏教経典には人間の知識では知ることのできない不思議さを表す語として「微妙」が多く用いられる。
今日ではデリケートdelicateと同じ意味に〈微妙〉が用いられるが、若者はこのようなニュアンスを「ビミョー」と表現する。何とも判断がつかず、いわく言い難いのが「ビミョー」なのである。
「このケーキおいしい?」
「うーん、ビミョー」
この「ビミョー」は判断中止というよりも、むしろマイナス評価を含んでいるように思われる。
今は評価の時代である。大学でも授業評価が行われるが、その項目に「ビミョー」を設けたらどうなるか。
「○○先生の授業は?」
「うーん、ビミョー」
このようになるのではないだろうか。
もと絶賛の辞であった「微妙」が、やがて負の意味を含む「ビミョー」に変化した。仏教では、至上の価値を示す「微妙」を「ビミョー」というのは、若者の皮肉か、心の優しさか。かくも日本語は微妙である。

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