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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [235]

堪忍

「堪忍」
木村 宣彰(きむら せんしょう)(仏教学 教授)

 お彼岸を過ぎると、やがて桜が咲き、春爛漫の季節を迎える。自然は正直である。私たちはこの自然界が世界の全てのように思っているが、仏教では世界を彼岸と此岸とに分けている。彼岸は彼方にある理想世界、此岸は現実世界である。私たちが生活するこの此岸の世界を「娑婆」という。インドの言葉でサハーと発音する語を漢字で娑婆と表記したのであるが、その意味は〔堪え忍ぶ〕ということである。そこから〔こらえる〕〔辛抱する〕〔ガマンする〕という意味合いの日本語の「堪忍」が生まれた。
 仏典では「娑婆の名、翻じて堪忍と為す」と説く。「娑婆」の原意である〔堪え忍ぶ〕を端的に表したのが「堪忍」である。娑婆のことを「堪忍土」ともいい、四苦八苦の尽きない世界であるから「苦海」ともいわれる。その娑婆世界の衆生を救済するのが菩薩である。『涅槃経』に「身心の苦悩、一切能く忍ぶ。この故に名づけて堪忍地と為す」と説かれている。何事にも堪忍できる境地に至った菩薩が衆生を救済するのである。
 ところが、凡夫は「ならぬ堪忍、するが堪忍」と教えられても所詮は無理である。凡夫にできるのは、精々過ちを棚に上げて「堪忍して下さい」と許しを請うのが関の山である。
 娑婆は「苦」の世界である。そこで「楽」と感じることはやがて「苦」に転じる。競争社会で「勝ち組」「上流」と誇ってみても何時までも有頂天ではいられない。この世は無常であり、有為転変を繰り返すと仏教は教えている。娑婆での「楽」は「苦」の原因となる。人類は「楽」を求め、科学技術を駆使し、世界を改造した挙げ句に環境を破壊した。
 仏教からすれば、そのような人間の行いは、「楽」を求め続け「苦」を堪忍することを忘れたワガママで身勝手な、とんでもなく大それた所行ということになる。
 沢庵和尚の名で知られる宗彭(そうほう)は「堪忍の二字、常に思ふべし。百戦百勝は、忍に如かず」(『東海夜話』)と説諭する。人類がこの世界で共に生きようとすれば、自分だけ勝ち続けようとするのではなく、堪忍が肝要と心得なくてはならない。

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