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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [193]

知事

「知事」
佐々木 令信(ささき れいしん)(教授 平安貴族の世界・日本仏教史学)

 知事といえば、東京都知事や、長野県知事など、都道府県の行政の長としての言葉が思い浮かぶ。私たちの生活に密着したレベルでの政治の鍵をにぎる存在として、現在、知事の言動は大いに注目されている。
 この「知事」という言葉は、本来は、寺院の雑事や庶務をつかさどる役職名であった。サンスクリット語のカルマ・ダーナの漢訳語で、インドの僧院における役名であった。知事のほか、維那(いな)・知院事(ちいんじ))・営事(えいじ)、あるいは寺院の僧侶(大衆(だいしゅ))に奉仕することから「悦衆(えつしゅ)」などとも漢訳された。中国では、上座(じょうざ)・寺主(じしゅ)とともに各寺院を管理する三綱(さんごう)の一つとされ、日本でも三綱は律令制の中で制度化された。中国では、唐代の中ごろ以後に禅宗が発達し、寺院における事務が繁雑化すると、事務を統括する都寺(つうす)・監寺(かんす)・副寺(ふうす)、綱紀粛正を担う維那(いな)、食事を管理する典座(てんぞ)、建物の修理を担う直歳(しつすい)の六つの知事が置かれるようになった。このような「知事」の制度は、日本の禅宗寺院にもつたえられていた。その後、宋代になると、「知事」の語が州県という地方府の長官を指す言葉として使用されるにいたる。日本では、明治維新に際し、地方の行政単位として中国の制度が参考にされ、都道府県の行政の長が「知事」とよばれることになった。
 さて、『大宝積経(だいほうしゃっきょう)』という経典には、知事について、寺中にあって雑事を処理し、僧物(そうもつ)を守護することを役目とすることとともに、「善(よ)く是の如き諸人の心相(しんそう)をとるべし」と述べられている。それは、僧侶には寺にいて学問をしたり、山林で修行したり、村里へ行って乞食したり、説法したり、様々な志向をもった人々がいるのだが、それぞれの人々の状態を理解した上で、それぞれに合った居場所や役目を与えなさい、ということなのである。そうした最適な環境をプロデュースするのが「知事」の役目なのだ。
 現在の都道府県の「知事」には、本来の意味での「知事」、すなわち公共に奉仕し、私たち市民の最適な生活環境をプロデュースすることがもとめられていると思う。

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