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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [190]

小僧

「小僧」
佐々木 令信(ささき れいしん)(教授 平安貴族の世界・日本仏教史学)

 「門前の小僧(こぞう)習わぬ経を読む」とは、日ごろ接しているものから感化・影響を受けることをたとえる諺である。同じ意味をあらわす英語の諺は、「A good candle-holder proves a good gamester」(立派な蝋燭持ちは、立派なギャンブラーになる)であるという。同じことを表現するのに、こんなにも文化的背景の違いが表れるとは、驚きである。
 小僧とは、本来「大僧(だいそう)」に対する言葉で、「小僧(しょうそう)」と読まれた。「大僧」とは、一人前の成年僧が守る戒としての具足戒(ぐそくかい)を受けた者をさすが、それに対し「小僧」とは、出家はしたものの具足戒を受ける以前の「沙弥(しゃみ)」をさす言葉として使用された。それ故、「小僧」という語には、出家者の中で「年少の者」という意味と「未熟な者」という意味がともに含まれていた。奈良時代に民間布教を精力的に行なった行基(ぎょうき)が弾圧された際、彼は「小僧(しょうそう)行基」と蔑称された。
 その後、平安時代の説話集『今昔物語集』では、僧侶の間で相手を卑しめる際に「小僧(こぞう)」という言葉が使われ始めている。その他、古代から中世にかけては、僧が自分卑称して用いる言葉である「愚僧」などと同じようにも使われた。これらは、寺院の中における僧尼の身分秩序を表現する言葉であり、それが元来の用法だった。
 一方、私たちの生活に馴染みのある「小僧(こぞう)」という言葉から思い浮かぶものには、「丁稚小僧」、「鼠小僧」、「弁天小僧」、「いたずら小僧」、「鼻たれ小僧」、「小便小僧」などたくさんの言葉がある。自分の息子のことを「うちの小僧が・・・」などともいったりする。これらの「小僧」という用法は江戸時代以降になってみられはじめる。寺の中の秩序を表す言葉が、社会全体の身分秩序を表現する言葉に変貌したのだ。それにともない従来の未熟な年少者、あるいは秩序を乱す者という意味に加えて、どこかしら「愛しい」、あるいは「憎めない」、そんな意味をあわせもつようになった。
 小僧という言葉は、ある意味で崇高な別世界のものから、人々の日常の中に深く溶け込んだ言葉として受容されたものといえよう。

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