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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [179]

養育

「養育」
樋口 章信(ひぐち しょうしん)(助教授・真宗学)

 養育という言葉が『大乗大方等大集経』に出てくる。仏教の世界において使われるその養育という言葉には広くて深い意味がある。それは単に養い育てることではなく、かげひなたから護持し見守り続けることである。常に関心をもってある対象を眺め続けること、もっと踏み込んで言うならば、慈悲心に満ちたまなざしを注ぎ続けることが養育の意味である。まぎれもなくそれは精神的な概念だ。
 一般的にいえば養育は命あるものを養い育てることだが、ともすると今日では物質的、経済的な響きをもった言葉になっている。たとえば「養育費を支払う」などの使い方に私たちはそのような響きを感ずる。養うことは栄養を与えて成長させることには違いがないのだが、ただ身体的に大きく育てることが現在普通に使われている養育の意味になっているのだ。
 たしかに日本は経済大国になり国民の生活水準は以前に比べると飛躍的に向上した。一般的な意味の養育、 すなわち栄養をとって成長していくことはこの日本において今それほど難しいことではない。
 一方、次のような疑問がわく。慈悲の心をもって見守り続けていくという仏教的養育がおこなわれてきたのか。精神的なまなざしが枯渇し、さまざまな場面でゆがみが生じているのではないか。めまぐるしく変化する時代状況のなかでどうしていいか分からず喘いでいるのではないか。
 昔がよかったと言うつもりは毛頭ないが、この時代に子供の親となってみてひとつだけ言えることがある。慈悲に満ちたまなざしをもって子供を見守り続けることが、いかに至難のわざであるか。子供に語るべき時か見守るべき時か判断することは親にとっていかに困難なことか。それらを私たちの先輩はいとも自然に黙々となしとげていたように思う。戦後捨ててきた養育方法のなかにキラッと光るものがあったのかもしれない。

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