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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [160]

甘露

「甘露」
佐藤 義寛(さとう よしひろ)(助教授・中国文学)

 寒い日の仕事帰りの夕べ、湯気の立ちあがる鍋を肴に熱燗をキュッと一杯。そんな時口をついて出てくるのが、この甘露ということばである。あるいはこんな名の飴玉があったようにも記憶するし、甘露煮などという使い方もする。
 一方この甘露ということばは、仏典などにもしばしば現れ、ありがたい如来の説法を「甘露の法雨」と称したり、涅槃(ねはん)にいたる門のことを甘露門などといったりする。
 伝統的な漢語の世界での甘露とは、為政者が善政を敷き、天下泰平になったとき、天が降らせる露のことをいう語であった。『漢書』という中国の古い歴史書には、宣帝という皇帝の時、この甘露が何度も天から降ったことが記録されており、この瑞祥によって甘露という年号に改元さえされたという。
 この伝統的な甘露という言葉を、訳教僧たちは、「アムリタ」という、甘く密のような味の食物の訳語として用いたのである。アムリタとは、仏典の注釈書によると、さまざまの苦悩を癒し、長寿をもたらし、死者さえも復活させる甘い霊液であり、常に天人たちはこれを食しているといわれ、いわば不老不死をもたらす霊薬のようなものである。もちろん現世を苦に満ちた迷いの世界と捉える仏教の世界観にあっては、現世での不死などというものを願うはずがない。仏教でいう不死とは、いつまでも死なないということではなく、死を(正確には生死を)超越するということであり、言葉をかえれば生死の輪廻から解脱すること、涅槃にいたるということであろう。
 仏教が中国に伝わった当初、さまざまな仏教語(サンスクリット語)を漢語に翻訳する際、二つの方法があったようである。ひとつは、「仏陀」や「卒塔婆(そとば)」のように、もとの音をそのまま漢語に移す音写と呼ばれる方法。もうひとつは、この甘露のように、伝統的な漢語の中から類似した語をえらんで置きかえる意訳という方法である。こうした意訳語からは、何とか外来の教えである仏教を、中国の人々の間に根付かせようと苦労した跡がうかがえはしないだろうか。

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