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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [154]

四苦

「四苦」
佐藤 義寛(さとう よしひろ)(助教授・中国文学)

 「一切皆苦」といい、「苦集滅道」といい、世の中は苦に満ちたものであるというのが、仏教の基本的な考え方である。だからこそ人は解脱を求め、涅槃を願うのだと言っても過言ではない。また王族の子として生を受けた釈尊が、王城の四方の門外で「生老病死」に苦しむ人々に出会い、それを契機として出家の道へ身を投ずるという話は、「四門遊観」「四門出遊」の故事としてよく知られている。この釈尊の出会った生老病死の四つが仏教でいう四苦である。
 この春ふた月ほどの間を入院病棟で過ごすことを余儀なくされたが、そここそはまさにこの四苦が集約的に存在する場所であった。病で苦しむ人はもちろんのこと、入院患者の中になんとお年寄りの多かったことか。一人では歩くこともままならず、食事も排便もすべてひとつベットの中で済まさねばならぬ人々、そして僅かふた月の間にいったい何人の死に出会っただろう。またたとえ一、二週間の入院であっても、なかにはその検査、治療にはひどい苦痛を伴うものもある。平穏な日常とは切り離された、苦に満ちあふれた時間がそこには流れている。
 かつて釈尊は、こうした生老病死に苦しむ人々を救うべく、王族の身分をすて修行の道へとふみ出した。同様に入院病棟には、病の、肉体の苦しみを除こうと務める医者が存在する。しかし日々患者の心を支え、苦を除こうとしているのは医者ばかりではない。洗顔、食事、排便、散歩、入浴、寒ければ毛布を、熱が出れば氷枕を、叱り、励まし、愚痴を聞き、我がままをなだめ、時にはいわれなき非難にさらされ、本来の医療行為とはかけ離れたこうした幾多の役割を担う看護婦・士たち。彼女(彼)たちの心のうちにある思いは、かつて王城の門外で釈尊が抱いた思いとなんの違いがあるだろう。そういう意味では、医療現場で働く彼ら、彼女らは、仏法の道に一番近い所にいると言えるのではないだろうか。
 自らの四苦にすらうまく対処できない身で、そんなことを考えさせられた入院生活であった。

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