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生活の中の仏教用語

生活の中の仏教用語 - [142]

正業

「正業」
藤田 昭彦(ふじた あきひこ)(教授・心理学)

 入園したばかりの3歳の女児が登園したとき、「明日はママとショッピングに行くの、幼稚園には来ないの」という。そして休んだ翌日、「園長先生、どうして毎日幼稚園に来ないといけないの」と不満そうにたずねるのである。幼稚園で遊びたいことがあるときに来ればよいと答えると、少し満足した様子である。
 女児はまた数日休んだ後、母親に連れられて登園したが、今度は迎えが来てもなかなか帰ろうとしない。園児4人が積み木やブロックを乱雑に積み重ねた山を前にして言い争っている。女児は山をひっくり返しては、他の子どもたちから抗議を受けるのだが、私の方を見てにこにことして、「喧嘩しているの」と実に楽しげに叫ぶのである。
 いま子どもは、幼稚園で何ができるかを実感し、自分と同じような子どもがいて一緒に遊ぶのが楽しいとわかりだしたのである。子どもの生活は遊びである、とはよく言われる。大人たちがいつも用意する課業ではなく、子ども自身が発見した遊びを楽しむことこそ、仕事ではない、子どもの正業だと言える。
 仏教でいう正業(しょうごう)は、生活実践を示す八正道の一つであり、むさぼり、いかり、おろかさという三毒に揺り動かされない正しい行為をいう。
 このような正業はいうまでもなく、現代の私たちの生活基盤を支える行ないでもあるはずだが、いまでは生活を成り立たせるまじめでまともな仕事としてもっぱら職業に限って用いられることが多い。
 これまで正業であると信じて疑わなかった職業であるが、昨今の経済活動では、一夜あければ粉飾された虚業であったという激変が生じている。拠り所をなくして迷わざるを得ない人間のあり方が本当に哀しい。
 幼児の遊びは、大人からは消え失せた正業だが、それもいまいろいろと課せられる「お勉強」によって少しずつ蚕食(さんしょく)されている。いつか職を得て生活しなければならない人間ではあるが、もう一度仏教に学び、本来の正業を保てる社会のあり方を求めるべきではないだろうか。

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