生涯学習講座

2004年度受講講座
『ビートルズサウンドの魅力にせまる-音楽における異文化・同文化発見-』

2004年度講座受講生/谷川康信さん

谷川さん写真

昨年の講座「ビートルズの魅力」に引き続き、今年も開放セミナー「ビートルズサウンドの魅力にせまる」に息子と親子で参加させていただきました。
昨年、当時高校3年生の息子が大谷大学の情報を集めるうちに、大谷大学にはビートルズの講座があることを発見!しました。何とユニークで開かれた大学なのか、受講できる学生がうらやましいと感じたものです。それが全ての始まりでした。そして更に感激すべきことに、一般市民向けのビートルズ講座があることを知り、飛びつくような思いで申し込んだ訳です。

さて、今回の講座ですが、まず受講生の皆さん、さすがはビートルズの講座、と驚かずにはいられない、その年齢・年代の幅の広さ、まさに老若男女の集まり。明るくて粋で、好きなこと又は興味あることに対してのポジティブで一種ラジカルな気持ちが伝わってくる、カッコいい方々ばかりでした。
その仲間と共に、日本でも屈指のビートルズ研究家である米本先生、その米本マジックで独自の世界へと巧みに引き込まれて始まった講座ですが、ゼミ方式により、歴史や宗教などの背景を勉強しつつ、英語の歌詞を読解し、メロディーを聴きながら、より奥深いビートルズの未知の世界へと誘い込んでいただきました。

先生への寄せ書き

そして最終日の第6回、大好きなビートルズについての盛り上がりがピークに達し、最初、お互いを全く知らなかった者同士が連絡を取り合って、さらに親交を深めようということになりました。今後もビートルズライブに行く企画など、自由に気楽に交流していきたいと考えています。

このようなケースは、今後の生涯学習の参考事例に成りはしないかと思ったりもしています。即ち、これからの高齢化社会の中で生涯学習の推進を考えると、今回のような音楽・芸術と言う切り口の講座もそれに十分に応えられるヒントを孕んでいるようにも感じられるのです。同時に若者達への力強いメッセージとしての役割も兼ねて。

米本先生を囲んで

最後に、今回の講座によって何よりも一番強く思ったことは、テーマの違いは別にして、幾ら馬齢を重ねようともいつまでもいろんなことを自由に学びたいという純粋な思い、それに応えることができるところが、本来の大学ではないでしょうか。自由に学びたい心に真摯に応えるという、大袈裟かも知れませんが、大学の原点を見た思いがしました。何とかこのメッセージと情熱を多くの人々に、特に若者達に伝えられるよう人間学を学究されている大谷大学に大いに期待し、私も微力ながら応援していきたいと考えています。