本学教育学部の学生が子育て支援の取組を企画・実施
【学長裁量経費による教育改革事業】

おもちゃに興味を示す子どもたち
おもちゃに興味を示す子どもたち

本学は、教育力を高めることを目的とした予算である「学長裁量経費」を設け、教育改革に取り組む教員や学部・学科等を支援しています。

2023年度採択された事業のひとつに、教育学部教育学科幼児教育コースの教員と学生が学内外にて取り組む「地域子育て支援」があります<愛称:「キャンパスひろばLinden(リンデン)」(※)>。

未就園児とその親御さんを対象に、学生が主体となって各回のプログラムを企画・実施しています。これまで絵本の読みきかせ、オペレッタ、パネルシアター、シャボン玉などを行い、各回とも好評を博してきました。リピーターも増えつつあります。

「ベビーリトミック」を実施

ふれあい遊びの様子
ふれあい遊びの様子

去る1月17日(水)には、2001教室を場として「ベビーリトミック」を行い、申込定員である5組の親子が参加しました。

担当したのは、教育学部の授業科目「総合表現演習Ⅱ」を受講する第4学年の学生(有志6名)です(授業担当教員:岡村 明日香 准教授・辰巳 千紗子 非常勤講師)。

まずは、来場した子どもに場馴れしてもらうため、会場内にあるいろいろなおもちゃで自由に遊んでもらいました。少し慣れてきた頃、みんなで輪になって座り、プログラムスタート。一人の学生が電子ピアノで演奏し、別の学生が演奏のリズムにあわせて手拍子しながら子どもの名前を順番に呼ぶと、呼ばれた子どもは保護者とともに手拍子しつつ「はあい」と答えていました。

次に学生の演奏にあわせてふれあい遊びを行いました。先導役の学生が「らららぞうきん」などの歌を歌い、拍と拍の合間に保護者に手順を伝えると、保護者も歌いながら、ふれあい遊びを楽しんでいました。子どもたちがすっかり雰囲気になじんだところで、最後にベビーリトミックを数曲行いました。参加の親子は音楽に合わせて体を精一杯動かし、終了するころには、とても満足気でした。

学生たちは、参加者の表情などを常に観察し、笑顔で寄り添いながら進行しており、子どもたちも笑顔で最後まで楽しんで、プログラムに参加することができました。春から保育者として巣立っていく第4学年の学生たちにとって、かけがえのない学びと思い出になったことと思います。

リトミックの様子

次回のLindenは2月28日(水)に実施予定で、本年度最終回となります。
次年度以降も、幼児教育コースは「キャンパスひろばLinden」の取組を継続し、地域の子育て支援に寄与することを目指しています。

(※)採択事業名:学生の主体的な学びの展開にむけた大谷大学における地域子育て支援「Linden」の整備(代表:西村 美紀 准教授)

PROFILEプロフィール

  • 西村 美紀 准教授 NISHIMURA Miki

    修士(文学)、M.Phil.

    【研究領域・テーマ】
    教育学/乳幼児教育/教育課程 / 准教授