本学卒業生 津村記久子 氏『水車小屋のネネ』が谷崎潤一郎賞受賞

津村 記久子 氏(写真右)
津村 記久子 氏(写真右)

本学卒業生の津村 記久子 氏(文学部国際文化学科卒)の『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)が、第59回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)を受賞しました。

津村先生には2015年より本学授業科目「文藝塾講義」の招聘講師もご担当いただいております。今年度は、3回授業にお越しいただき、32名の受講者が熱心に津村先生のお話に耳を傾けていました。

担当最終日の12月12日(火)、授業終了後、一楽 真 学長が文藝塾にてご挨拶しました。

お祝いとお礼の言葉にあわせて、本の感想を述べられた学長は、持参の『水車小屋のネネ』と津村先生から頂戴した『うどん陣営の受難』(2023年7月発売)にサインをいただきました。また「津村先生のご友人が在学時に学長の授業を受講されていた」といったエピソードもうかがいました。

プロフィール

津村 記久子(つむら・きくこ)
1978年大阪市生まれ。2005年『マンイーター』(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞しデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年『給水塔と亀』で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』 でサッカー本大賞など受賞多数。
近著に『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』『うどん陣営の受難』など。 

文藝塾

プロの技術を学び、文章力を鍛える“道場”

文藝塾は「書く力」を養うための講義と演習を行う場です。文藝を通した交流サロンとして、さまざまな学生が集います。

授業では小説やエッセイなどの文章を執筆し、仲間や教員からの厳しい批評を受けながら、書き手としての力、客観的に読む力を身につけていきます。

第一線で活躍する小説家、編集者などプロによる講義やセミナーを開催したり、学外の出版社を訪れ、見学したりすることもあります。あらゆる角度から実践的な表現力を鍛え、文章力アップをめざします。