研究内容

主に、「地域真宗史」「真宗教団史」「真宗教学史」の三つの分野を研究テーマとしています。現代につたわる真宗の教えが、地域や教団においてどのように継承されてきたのかを歴史的に確かめることが課題です。その担い手となってきたのは、さまざまな立場・階層の僧侶・門徒であり、それぞれの特徴を明らかにしながら、真宗史の全体像を提示することを目指しています。

主な担当授業科目

真宗学演習/博物館実習/仏教文献基礎演習/人間学/親鸞思想の受容と展開

所属学会

佛敎史學會/真宗連合学会/真宗教学学会/越中史壇会/日本近代仏教史研究会

経歴・活動歴

1979年富山県生まれ。大谷大学大学院博士後期課程(仏教文化)満期退学。博士(文学)。大谷大学文学部任期制助教、同朋大学仏教文化研究所所員、真宗大谷派教学研究所研究員を経て、2024年に大谷大学文学部真宗学科着任。

主要著書・論文

共著

  • 大桑斉著『寺檀の思想』(法藏館文庫、2023年)
  • 『本願寺教団と中近世社会』(法藏館、2020年)
  • 『カミとホトケの幕末維新—交錯する宗教世界—』(法藏館、2018年)
  • 『日本宗教史のキーワード—近代主義を超えて—』(慶應義塾大学出版会、2018年)
  • 『仏教史研究ハンドブック』(法藏館、2017年)

論文

  • 「明治期北海道における真宗布教の様相」
  • 「近世における東本願寺周辺地域の被差別部落と真宗」
  • 「近世近代における聖徳太子信仰の展開—井波瑞泉寺とその周辺地域—」
  • 「近代における「伝統宗学」史観」
  • 「真宗寺院における建築・荘厳の形成—洛中堂僧寺院を事例として—」