研究内容

萬葉集に代表される古代文献の語法・文法を主たる研究対象としており、上代以降の国語変遷過程を辿り、既存体系が動揺することの一般的契機の通時的把握を試みます。また、これに併せて、伝統的歌学・歌論に記述された語彙把握や語法解釈の今日的意義について、国語学史の観点もふまえた検討を行ないたいと考えています。

ゼミ紹介

古代語法を考究するゼミです。後世の学説に大きな影響を与えた、富士谷成章『あゆひ抄』の読解を通じて、その言語観や語法理解を学び、文法についての考え方を鍛錬します。今日通行の語法説との比較検討を行ない、『あゆひ抄』所説の意味するところや妥当性を考察し、言語の統語論的な見方について沈思熟考するひとときにしたいと思っています。

主な担当授業科目

国文法講義/文学科演習/国語学概論/文学鑑賞

所属学会

日本語学会/訓点語学会/萬葉語学文学研究会/東海印度学仏教学会

経歴・活動歴

1973年京都府生まれ。京都府立大学卒業。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2006年大谷大学文学部着任。

主要著書・論文

論文

  • 「接尾語ミの並列用法-『あゆひ抄』所説をめぐって-」
  • 「上代における接尾辞ムとブをめぐって—形容詞語幹に接して動詞を派生する場合—」
  • 「助動詞キの活用形態について」