海外研修プログラム報告

2023文化研修【インドの宗教と文化(インド仏教遺跡研修)】

CONTENTS

概要

日程 2023年9月4日(月)~9月17日(日)【14日間】
参加数   16名(引率1名)
主な研修地 
  • カリンガ産業技術大学(KIIT大学)
  • カリンガ社会科学大学(KISS大学)
  • ナーランダー大学
  • サールナート
  • ブッダガヤ
  • クシナガラ
  • ラージギル
  • ヴァイシャーリー
  • ブバネーシュワル
  • デリー(国立写本研究所 等)
  • ヴァーラーナシー(ガンジス河)

研修報告

貝葉写本閲覧(国立写本研究所(NMM)・デリー)
貝葉写本閲覧(国立写本研究所(NMM)・デリー)

2023年度国際交流科目の一つである「インドの宗教と文化[通称:インド研修]」が、2023年9月4日~17日までの日程で行われ、合計16名の学生が参加しました。

釈尊が悟りを開いた地ブッダガヤ、最初の説法をした地サールナート、涅槃の地クシナガラを訪れ、その他、王舎城、霊鷲山、ナーランダー大僧院の遺跡、ヴァイシャーリーなどインド仏教に関する重要な場所も訪れました。

例年訪れている仏教遺跡以外に、今回初めて9世紀から12世紀を中心に発展したオディシャー州の仏教遺跡、アショーカ王がオディシャー州を征服したカリンガ戦争の行われた場所やアショーカ王の碑文などの研修も行いました。そして、2023年に本学と新たに学術協定を結んだデリーの国立写本研究所(National Mission for Manuscripts)を訪問し、貝葉や樹皮など様々な素材の写本を閲覧し、その保存修復について説明を受けました。学生たちにとっては初めての体験で、大変有意義な時間となり、良い刺激を受けていました。

学生交流(KISS大学)
学生交流(KISS大学)

また、本学の協定校であるオディシャー州のKalinga 社会科学大学(KISS)、Kalinga産業技術大学(KIIT)とナーランダー大学を訪問して文化交流会も行ないました。

参加した学生たちは英語で本学を紹介したり、浄土真宗の年中行事、日本のサブカルチャーなどを紹介しました。また、茶道、習字、日本の民族舞踊、折り紙などを用いて日本文化も紹介し、それらを紹介する学生たちの堂々とした姿に感銘を受けました。

このような協定大学と異文化交流ができたことは、学生たちにとって非常に貴重な経験になったと思います。各大学の学長も参加され、日本式のお経を唱えたり、それぞれの文化の歌、踊りを披露したりして楽しい一時を過ごしました。

学生たちは両大学や写本研究所から非常に暖かい歓迎を受け、ナーランダー大学では、体調不良の学生のために車を用意していただいたり、病院で治療していただいたりと、大変お世話になりましたことを感謝しております。

  • 大菩提寺(ブッダガヤ)
    大菩提寺(ブッダガヤ)
  • 学生交流会(ナーランダー大学)
    学生交流会(ナーランダー大学)
  • 涅槃像(クシナガラ)
    涅槃像(クシナガラ)
ヴァーラーナシーではボートでガンジス河を周遊し、朝日の祈りや火葬場の見学、夕暮れ時に行われる祈祷の見学をしました。インドにおいて、神聖なる河への祈祷を見た学生たちは、インド文化に普遍的に存在する「信仰心」を肌で感じ取ることができました。
 
今回の研修では、学生という立場でインドの宗教や文化を体験するということだけではなく、自分の文化や宗教をインドの人々に伝えるという積極的な学びができたと言えるでしょう。

【Dash Shobha Rani (インド学/仏教学/貝葉写本研究/インドの古典芸能)】