海外研修プログラム報告

2019語学研修【カナダ文化研究・実践英語(トンプソン・リヴァーズ大学短期英語研修)】

概要

日程 2020年2月16日(日)~3月10日(火)24日間
参加数 23名(引率2名)
主な研修地 ・トンプソン・リヴァーズ大学(カムループス)にて語学研修(20日間)
・バンクーバーにて文化研修(2日間)

その他:語学研修として小学校と保育所を訪問。文化研修として、
ドリームキャッチャー工作や、カーリング、アイス・ホッケー観戦、
ケロウナにてワイナリーツアーを体験。

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研修報告

訪問研修

今回で5回目となるカナダでの英語研修には、総勢23名の学生が参加しました。週1回の事前授業を後期に受講した上で、2月16日に日本を出発し、ブリティッシュ・コロンビア州カムループスのトンプソン・リヴァーズ大学で3週間の研修を受けた後、バンクーバーに2泊して、3月10日に帰国しました。

学生たちは全員ホームステイをし、ホストファミリーに家族の一員として暖かく迎えられました。Language Studies、Intercultural Communications Workshop、Canadian Studiesで構成される語学プログラムは、カナダの歴史や地理、文化や社会を題材とし、英語力を高めながら異文化コミュニケーションを学び、批判的思考力を育てる効果的なカリキュラムがデザインされていました。

訪問研修2

学生の興味に応じて履修する選択授業は、フードバンクでのボランティアを通して、人々が支え合い、共に生きる社会を考えるGlobal Citizenshipなど、現地で体験する生活の中で自ら動いて考える内容となっており、学生たちは熱心かつ真剣に学びを深めていきました。現地で日本語を学ぶ学生や留学生と行うディスカッションでは、様々な国から来た同世代との交流に、学生たちは目を輝かせて取り組んでいました。

研修では、現地の小学校と保育所を訪問しました。日本での事前授業で入念な準備と練習を繰り返してきた学生たちは、日本文化を英語で子どもたちに紹介しました。折り紙や福笑いといった伝統的な遊びを体験したり、習字やカード合わせゲームを通して日本語を覚えたりと、子どもたちが楽しみながら日本文化を学べるよう、各班がそれぞれに工夫を凝らしていました。回を重ねるごとに学生たちはぐんぐんと上達し、子どもたちと心を通わせながら分かりやすい授業を展開する様子に、頼もしさを感じました。

カーリング

プログラムでは、盛りだくさんなアクティヴィティも楽しむことができました。ドリーム・キャッチャーを製作したり、アイス・ホッケーを観戦したり、カーリングを体験したり、美しいオカナガン湖を臨むケロウナに小旅行をし、特産のアイスワインの醸造所(ワイナリー)を見学したりしました。

ホストファミリーも出席した修了式では、学生たちが英語で堂々たる修了スピーチを披露して会場を沸かせ、パワーポイントを用いたリレー式プレゼンでカナダでの生活を振り返りました。いつも暖かく穏やかに接し、知的探求心を育ててくださった現地の先生方を学生たちは慕い、第二の家族と第二の故郷を与えてくださったホストファミリーと離れがたく、いつまでも名残を惜しんでいました。研修に参加する前には英語での生活に不安を感じていた学生が、ステイ先の女の子と姉妹のように仲良くなり、「あなたと会えてよかった」と心のこもった手紙をやりとりする姿が印象的でした。

最後の2日間はバンクーバーに滞在し、ギャスタウンなどの観光名所を巡ったり、都会でのひと時を満喫したり、キャピラノ吊り橋で自然の絶景を堪能したりと、思い思いに休日を楽しみました。

様々な国から来た新たな仲間を「知りたい」「つながりたい」という強い思いで、英語コミュニケーション力を飛躍的に伸ばす姿、海外での新たな体験で、時に覚えた困難や戸惑いから学び取り成長する姿、多様な文化が共存するカナダの社会に触れて考えたことを帰国後も追及し続ける姿、そのいずれも、学生たちの大きな可能性を感じさせるものでした。

【三浦誉史加(イギリス文化)】