海外研修プログラム報告

2012語学研修【カナダ文化研究・実践英語(トンプソン・リヴァーズ大学短期英語研修)】

概要

日程 2013年2月16日(土)~3月12日(火)
参加数 19名(引率者2名)
主な研修地 ●トンプソン・リヴァーズ大学にて語学研修(20日間)
●バンクーバーにて文化研修(2日間)

その他、語学研修として小学校や老人ホームなどを訪問。文化研修として、ドリームキャッチャー工作や、ケロウナにてワイナリーツアーを体験。

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研修報告

カナダでの英語研修は今回が第1回目でしたが、1回生から大学院修士1回生まで総勢19名が参加しました。後期の週1回の事前授業を経て、2月16日に日本を出発し、ブリティッシュ・コロンビア州のトンプソン・リヴァーズ大学で3週間の研修を受けた後、バンクーバーに2泊して、3月12日に帰国しました。
トンプソン・リヴァーズ大学は、バンクーバーから飛行機で約1時間ほど東へ行ったカムループスという、川と山々に囲まれた風光明媚な地にあります。引率者は、全日程を通して、学生たちに同行しました。

天候に恵まれた研修でした。2月のカナダといえど、歩行を阻むような雪は一切なく、日本よりも暖かい日が続きました。学生たちは、初日から全員ホームステイをし、ホスト・ファミリーと生活を共にしました。皆、家族の一員として暖かい待遇を受けたようです。そして、大学では、ESL(第二外国語としての英語)とカルチュラル・スタディーズ(カナダの文化を学ぶ授業)に取り組みました。授業は、主に若い女性の先生二人に受け持っていただいたのですが、学生たちからは、楽しいという声が多く聞かれました。カナダでの生活に慣れるなかで、段々と引率者にも英語で話しかける学生も多くなっていきました。学生たちは、授業を受けるばかりでなく、自ら英語でプレゼンテーションも行いました。これは日本での事前授業で準備してきたものですが、現地では、近隣の小学校を2校訪問し、子供たちに紙芝居をしたり、習字を教えたり、一緒に折り紙を折ったりして、好評を博しました。また老人ホームも訪問し、ビンゴを手伝ったり、歌を披露したりしましたが、これも大変に喜んでいただきました。さらに修了式でも、学生たちは自作のダンスをブルーノ・マーズの曲に合わせて披露し、ホスト・ファミリーの方たちに楽しんでいただきました。
英語の授業を受けるだけではなく、自ら発信することにより、学生たちは英語を話すことに自信をつけたようでした。リラックスしながら、しかも堂々と英語でコミュニケーションをとろうとする学生たちの姿は見ていて感動的なものでした。

     カムループスのカーリング練習場にて                        バンクーバー/ギャスタウンの蒸気時計前にて

遊びの要素も盛りだくさんでした。カムループスでは、アイス・ホッケーを観戦したり、カーリングを実践したり、カムループスから車で2時間程度のケロウナという、オカナガン湖の眺望が美しい土地への小旅行で、特産のアイスワインの醸造所(ワイナリー)を巡ったりしました。また、研修最後の2日間はバンクーバーで観光をしました。スタンリー・パークやグランヴィル・アイランドといった海辺の景色を楽しめる場所を訪れ、この地域ならではの食事をしたり、お土産を買ったりして、カムループスとは異なる都会の雰囲気に親しみました。

研修を終えて、もう一度カムループスに戻りたいという人、今度はアメリカ、イギリス、オーストラリアなど、他の英語圏へ行ってみたいという人、と色々でしたが、この研修を通して、全員が外国で生活する知恵と自信を得たようでした。
【石本哲子(アメリカ文学)】