学術研究

2019年度指定研究/ベトナム仏教研究

2019年度研究計画

研究名 ベトナム仏教研究
研究課題 ベトナム社会科学アカデミー宗教研究院との共同研究
研究代表者 織田 顕祐
研究組織 <研究員>
織田 顕祐(教授・仏教学)
浅見 直一郎(教授・東洋史学)
釆睪 晃(准教授・仏教学)
箕浦 暁雄(教授・仏教学)

<嘱託研究員>
桃木 至朗(大阪大学教授)
大西 和彦(ベトナム社会科学アカデミー宗教研究院客員研究員)
Pham Thi Thu Giang(ハノイ国家大学附属人文科学大学准教授)
宮嶋 純子(関西大学東西学術研究所非常勤研究員)
TRAN QUOC PHUONG(フエ仏教協会教育部副部長、フエ市仏教中高等学校副校長)

<研究補助員(RA)>
NGUYEN TUONG GIANG(博士後期課程第2学年)

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研究意義 ・目的

ベトナム社会主義共和国のベトナム社会科学アカデミー宗教研究院との間で締結された「学術交流に関する協定」に基づき共同研究を推進する。調査・研究協力のみならず研究者育成などベトナム側からの要請に応じて、仏教研究に関する相互学術交流を行う。
ベトナムとの学術交流は、大きく二つの意義を持つ。第一に、これまで十分検討されてこなかったベトナム仏教の調査を実施し、とりわけ北部ベトナムにおける仏教受容の一端を明らかにする。第二に、それらの調査を通して得られたベトナム仏教の独自性に照らして、我々もまた日本仏教史や東アジアの仏教の展開を外側から再検証する視点を得る。

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研究計画 ・方法

上記の研究目的を達成するために、具体的には、以下を宗教研究院その他と相談しながら実施する。

(1)ベトナム仏教概説日本語訳についての今後の方針を早急に整理し、完成に向けて進める。
  (そのための研究協議・相互交流を実施)
(2)日本仏教概説のベトナム語訳を完了し現地で出版する。(そのための研究協議・
   相互交流を実施)
(3)現地フィールドワーク(主として北部地域の寺院調査、版木調査と中部地域における
   研究交流の可能性の調査)
(4)引き続きベトナム仏教関係資料(特に禅苑集英を中心に)の解読研究を実施する。
(5)ベトナムにおける「日本語研究教育を含む日本研究・東アジア研究・仏教研究」の現況を
   把握する。
   (これは翻訳作業の下準備の意味をも含む。)
(6)ベトナムの仏教(宗教)・歴史・文化に関する文献資料(外国語の先行研究を含む)の
   収集を行う。

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