2017/11/02
2017年度「開学記念式典並びに初代学長清沢満之謝徳法要」を厳修
10月7日(土)10:00より、「2017年度 開学記念式典」が、本学講堂にて執り行われました。混声合唱団による仏教讃歌の後、『正信偈』を学長の調声のもと全員で唱和しました。引き続き「初代学長清沢満之謝徳法要」を厳修しました。
次に、学長より「大谷大学の歴史は、1665(寛文5)年に東本願寺内に設置された僧侶の養成機関である学寮にはじまるが、1901(明治34)年に東京の巣鴨で「真宗大学」として開学された10月13日を本学の開学記念日と定めている。」と本学開学についての説明がありました。また、「本学は2018年度より、現在の文学部に社会学部と教育学部を加え、3学部体制として再スタートするが、親鸞聖人の精神を離れるのではない。これまで仏教を中心に行ってきた研究をより一層積極的に社会に展開し、さらには直接的に人間教育の場で活かすためである。」と複数学部体制について述べました。
引き続き、以下のとおり記念講演が行われました。
日 時 | 2017年10月7日(土)11:00~ |
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会 場 | 大谷大学 講堂 |
講題・講師 | 「ぼくらの宗教なんだぜ」 高橋 源一郎 氏(明治学院大学教授) |
今回ご講演いただいた高橋源一郎先生は、「本を読むと知識が身に付き分かった気になる人が多いが、しっかりと理解し自分の言葉でアレンジして他者に伝えられないと分かったとは言えない。そのためには、伝わってきたものを生きたものとして他者へ伝えていくことが大切である。」とお話いただきました。また、「私の宗教の定義は、“死んだ人と生きることが出来ること”である。それは、人は死んでも、人の記憶の中で生きており、人の記憶から消えた時に人は死に、死んだ人が私の中で生きていると思った時、死んだ人は私の中で生き返ると考えるからである。」と宗教の定義についてご教示いただきました。
また、記念講演後に高橋先生と木越学長に加え、本学学生2名を交えての対談が行われ、「親鸞聖人について書かれた解釈本をどのように読み取ったらよいのか」「高橋先生が親鸞聖人に出会われたきっかけは何か」等の学生からの質問に対し、自らの体験を通してお答えいただき終始なごやかな雰囲気の対談となりました。